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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

昆虫生態写真展(後)

2014-07-18 | 随想

科学館を会場にして展示しているジャコウアゲハの生態写真展は,後半に入りました。今回は蛹化から羽化,そして成虫の特徴的な生態写真を25点展示します。

じつはもっと早く準備を進めていたのですが,思わぬ体調不良から,入れ替え作業が延期になっていました。写真の選定,解説など,それなりに役立つ情報を提供していきたいと思っていたら,ここまで延びてしまいました。

今の時期は,学校が夏休みに入るので,子どもたちに刺激を与えられそうです。幸い,前半の展示についても好評を得たという話を聞いています。こんなアゲハチョウが身近に棲息しているという事実に,驚く方が多かったのだとか。


おもしろい話なのですが,科学館の職員Sさんの家にウマノスズクサがたくさん生えているのだそうです。話によると,お母さんが生け花用に植えられ,今では木に巻き付いて困るほど繁茂しているらしいのです。

持って来ていただいて確認したら,もうビックリ! ただのウマノスズクサじゃないのです。じつに細長い葉です。オオバウマノスズクサともちがいます。さらに調べていって,やっと同定できました。ホソバウマノスズクサ,別名アリマウマノスズクサでした。

これも,ジャコウアゲハの食草になります。わたしも一本いただいて持ち帰り,植えました。草を一目見ると,たくましい感じがします。これがどんどん殖えるとおもしろいなあと今からたのしみにしています。

さて,写真展の話に戻ります。夏休みを利用して,お子さんと科学館にぜひお越しください。きっと,ジャコウアゲハの“ふしぎ”を感じとっていただけるでしょう。お待ちしています。

 


ジャガイモ畑にケラが!

2014-07-18 | 昆虫

ケラは,今ではかなり数が減っていて,ほとんどお目にかかれない昆虫だといえます。しかし,わたしのしごと場にある芝生の庭には,今もりっぱに棲息しています。

過日,施設をよく利用していただいている親子づれが来られました。チョウとガの違いを知りたいということだったので,玄関先でそれにちなんだ話をひとときしたあとの話。たまたまケラの話をし,試しに足元のプランターを移動させて下を見ると,なんと話のとおりそこにいたのです。初めて見るケラに,その親子はすっかり興奮気味。後日も,わたしは庭でケラを見かけました。


さて,我が家の菜園でジャガイモ掘りをしていて,出てきたのがケラ。別の場所でそれぞれ1匹ずつ。合計2匹。このときはもうびっくり。我が家の畑になぜいるのか,そんなふしぎが湧いてくるほどでした。


1匹存在すれば30匹いると思え! 2匹いれば60匹いると思って間違いなし。これゴキブリの法則の援用です。我が家の畑に,さてゴキブリが30匹,あるいは60匹いるかどうかは別にして,たしかに細々とであれ,棲息し続けているのです。

この意外性に触れ,わたしは少々興奮気味です。