科学館を会場にして展示しているジャコウアゲハの生態写真展は,後半に入りました。今回は蛹化から羽化,そして成虫の特徴的な生態写真を25点展示します。
じつはもっと早く準備を進めていたのですが,思わぬ体調不良から,入れ替え作業が延期になっていました。写真の選定,解説など,それなりに役立つ情報を提供していきたいと思っていたら,ここまで延びてしまいました。
今の時期は,学校が夏休みに入るので,子どもたちに刺激を与えられそうです。幸い,前半の展示についても好評を得たという話を聞いています。こんなアゲハチョウが身近に棲息しているという事実に,驚く方が多かったのだとか。
おもしろい話なのですが,科学館の職員Sさんの家にウマノスズクサがたくさん生えているのだそうです。話によると,お母さんが生け花用に植えられ,今では木に巻き付いて困るほど繁茂しているらしいのです。
持って来ていただいて確認したら,もうビックリ! ただのウマノスズクサじゃないのです。じつに細長い葉です。オオバウマノスズクサともちがいます。さらに調べていって,やっと同定できました。ホソバウマノスズクサ,別名アリマウマノスズクサでした。
これも,ジャコウアゲハの食草になります。わたしも一本いただいて持ち帰り,植えました。草を一目見ると,たくましい感じがします。これがどんどん殖えるとおもしろいなあと今からたのしみにしています。
さて,写真展の話に戻ります。夏休みを利用して,お子さんと科学館にぜひお越しください。きっと,ジャコウアゲハの“ふしぎ”を感じとっていただけるでしょう。お待ちしています。