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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

また見逃した羽化

2014-07-15 | ベニシジミ

7月。この日,ベニシジミの羽化場面を二つ続けて見逃すことになりました。まったく同じパターンで,10分足らず目を離した隙に羽化済みというわけです。「なんとまあ,不運な!」と嘆いても始まらず,結局次回を期すほかありません。

もうすぐ羽化するだろうということは,蛹の殻をとおして見える翅の色,黒っぽくなった体色でわかりました。目が離せなくなったのです。


それで大急ぎでトイレに。これは止む無しです。ところが,ところが。数分後に帰ってみると,出終わったばかりの成虫が近くの葉に付いていました。なんと呆気ない話でしょうか。


成虫は羽化後,速やかに翅を伸ばし広げるのに最適な場所を見つけなくてはなりません。それができないと機能しない翅を持つことになります。一刻の猶予もなく望ましい場所を選び,静かに翅を垂らすのです。

直前まで入っていた殻を見ました。殻には割れ目がちゃんと付いていました。そしてすぐ脇に,体液が一滴付着していました。ここで進行する誕生ドラマを記録したかったのに!


こうしていのちの誕生物語が瞬時にして終わりました。無事でよかったなあと思う反面,じっと待っていたのに悔しいなあという思いがじわっと募ってきました。

 


ジャガイモの真正種子栽培,本実験(その20)

2014-07-15 | ジャガイモ

ポット株三つをそれぞれ植木鉢で覆い,茎の先端部を底穴から出してそのままにしておきました。当然中は暗くって,地中と同じ環境に保たれます。この実験で,果たして第2,第3節から腋芽がどう発達して,どう空中イモができるか,それが確認できます。

いたって簡単な観察なので,結果をたのしみにしていました。いよいよその結果がわかる日がきたのです。

 


鉢を取り除くと,根元にたくさんのイモができていました。第2節よりも上にもたくさん! もちろん,日が当たらないのでごくふつうのジャガイモらしい色をしています。 

 

 
主茎にも副茎にもイモが付いています。どちらも,第2節にできています。

 


これなどは,第1節から第4節までそれぞれの節にイモが付いています。みごとな風景です。イモの長さは大きいもので2cm。 

 

 
第1節から出た大きなイモが,上に向かって成長した格好をしています。長さが4cm。

 


ここから得られる結論は,地上茎周辺を暗い環境に保てば,第2節より上の節にある腋芽も肥大化する,というものです。したがって,若い芽が複数出た頃,摘芽したり土寄せをしたりするのは,少数の丈夫な茎に大きなイモをつくるという点で意味があるといえます。 

これだけ明瞭な結果が出れば合点,です。