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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

キンカンを寝床にする昆虫

2013-12-14 | 昆虫

キンカンの葉の裏が,このハエの一夜の宿。白菊には昼間ハエやアブがどっさり訪れて,日が傾く頃には姿が見えなくなります。どの昆虫も安全な場所を見つけて,夜を過ごします。

探しても,そうそうあちこちで見つかるわけではありません。よくよく探して,「ほっ,ほーっ! ここにいたか」とうれしくなる程にお目にかかれるだけです。

白菊の脇に植えているキンカンに,クロバエの一種がいました。朝のことですから,夜の間に露が付いてからだがしっかり濡れています。

 

翅や毛に付いた極小の水滴を見ると,環境の影響をしっかり受けていることが窺えます。冷え込むにつれて,そうとうに寒さが身に沁みるでしょう。変温動物ですから,からだが休止状態になります。そうなりながらも,毛がからだを守り,金属光沢を放つ表皮がからだを守っていることが,よくわかります。 

 

ハエはこうして夜を過ごし,日が昇ると蜜源を求めて活動します。越冬態は成虫。冬を越すまで,蜜が口にできるまで,いのち絶えるまで,この日常を繰り返していきます。