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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

“花と実(タネ)”とジャガイモとわたし,よもやま話(3)

2013-12-12 | 随想

その2。サツマイモの種子を購入。大手種苗会社から『ビッグワン』の商品名で,ごく普通の袋入りで販売されていました。今はどうか,知りません。売られていないとすれば,出来が芳しくなかったということなのでしょう。種はアサガオを一回り小さくした大きさでした。そのときは発芽まで確認した程度。下写真は種子が入って売られていた袋で,見開いたものです。幸い保存していました。

特性の欄にこうあります。「さつまいもは苗から作るのが通例になっていますが,このさつまいもはタネから育てる種類です。初夏にタネをまくと,秋には甘みの強いイモが穫れます。プランターでも作ることができます」と。栽培の記述では「子葉が完全に開いたなら」ということばが見えます。

 

 

ある年の夏休みのこと。Mさんが「ぼくの家の畑で,サツマイモに花が咲いとるよ!」と電話で連絡してくれました。口調はもちろん興奮気味。そして,にこにこしてその花を学校に持って来てくれたのです。Mさんの笑顔と花を見て,わたしはすっかりうれしくなりました。サツマイモの花について学んだ当時,そのことが家族で話題になり,休みに入ってから開花しているのが偶然お父さんの目にとまったということでした。

 

我が家でも,その昔,「畑でサツマイモの花が咲いている」と父に教えてもらったことがあります。わたしが少年だった頃です。父にもかなり珍しかったようで,驚き顔で話してくれた記憶があります。自分の目で見たのは,そのとき以来でした。 

報告されたその花は,大きな葉の間に可憐な花がひっそり付いているといった感じがしました。 今もそのときの風景がよみがえってきます。

 

子どもたちには,登校日に,この花の写真を見せて紹介しました。ともかく,この発見はビッグ発見になったのでした。