

前回までは、シュードウリジンに関してでしたが、今回は、ワクチンに使用されているメチル化シュードウリジン関連の論文を探してみました。
メチル化シュードウリジンmRNAがどうしてタンパク質産生量を増やすのかについての研究のようです。
ひとつは、eIF2αという翻訳開始ファクターのリン酸化による翻訳開始阻害を、阻止するらしく(つまり翻訳開始促進)
ふたつめは、1本のmRNAに搭載するリボソームの数が増える(ポリソームと呼ぶらしい)
とういことでした。
一番左の未修飾ウリジンmRNAと比較して、メチル化シュードウリジンでルシフェラーゼの産生が6倍以上になっています。
ところが、こんなことが書いてありました。
「興味深いことに・・・・ 短いタンパク質が産生されている・・・」
Interestingly, the translation of 5 mC/Ψ, 5 mC/N1mΨ and N1mΨ–Luc mRNAs yielded more nascent polypeptides or premature terminated products in both Krebs extract and RRL as compared to the unmodified mRNA (e.g. ∼20 kDa polypeptide (p20); Figure Figure33 and Supplementary Figure S4A). In addition, the 5 mC/N1mΨ–Luc mRNA produced a truncated protein of ∼40 kDa (p40). Although detectable for 5 mC/Ψ and N1mΨ Luc mRNAs as well, this product was much less abundant for the latter mRNAs. The formation of shortened luc polypeptides strongly suggests that ribosome movement is slowed down at the precise sites of modified mRNAs (32).
メチル化シュードウリジンにすると、コードしてあるタンパク質よりもかなり短いタンパク質が2種類くらいできているということです。
これは、シュードウリジンにすると、アンチコドンによる認識が甘くなるという以前紹介した論文の結果を確認する結果かもしれません。
短いタンパク質が、大量に産生されると、結晶化してプリオンになるんじゃないかというイーストを使った実験を昔紹介したのですが、この動画は今となってはホラーでしかありませんね。
Susan Lindquist (Whitehead, MIT / HHMI) 3: Prions: Protein Elements of Genetic Diversity
https://www.ibiology.org/biochemistry/prions/#part-4 In Part 1a, Dr. ...
youtube#video
mRNA翻訳領域のシュードウリジン化がタンパク質への翻訳に影響を与えることを示す論文です
シュードウリジンmRNAの翻訳ミスは、tRNAが豊富にある条件下で1%程度だということで、ウリジンmRNAの0.05%以下に比較すると20倍以上になっています。
新型コロナワクチンのスパイクタンパクではアミノ酸が1273個ということなので、13個程度のアミノ酸が置き換わっている可能性がありそうです。メチル化がどれほど影響するのかは不明。
ルシフェラーゼのウリジンをすべてシュードウリジンに置換して、バクテリアでタンパク質へ翻訳した時、ウリジンのmRNAに比較して、ルシフェラーゼが全長翻訳されていないものが多くできたという実験結果
BとCのmRNAはそれぞれUUCとΨUUで、どちらもAAGにより認識されていることが示されているようです
シュードウリジンでは全体の翻訳速度は上がるようですが、メチル化シュードウリジンにすると、この実験の条件ではその効果は無くなっていますね。
シュードウリジンは、自然のmRNAにも結構みつかるようで、細胞にストレスがかかった条件下で、tRNAが少ないと翻訳ミスがたくさん起こって異なるたんぱく質ができ、細胞が生き延びるのに有利になる場合もあるんじゃないかという記述があり、ストレス条件下での戦略なのだとしたら、人間が気軽に手を出していいものではないのでしょうね。
以前紹介した、mRNAを治療薬に使用するために、化学修飾したmRNAではなく、配列を工夫して、タンパク質の産生を増加させるという論文です
化学修飾したmRNA(例えばシュードウリジン)は、自然免疫系により認識されにくいので、治療薬として導入した時免疫システムに排除されずに、タンパク質が順調に産生されるという知見があります。
今回の新型コロナワクチンでもメチルシュードウリジンが使用され、自然免疫系のシグナル開始点になるTLR7に認識されないので、mRNAが排除されずにスパイクタンパクが産生されるというデザインになっています。
この論文は、化学修飾しなくても、配列を工夫することでmRNAが翻訳されタンパク質が順調に産生されることを報告しています。
この配列の工夫は、一つのタンパクをコードする複数のコドンの中から、GC含有が多いものを選ぶというものです。
この論文の中に、驚くべき事実が書いてあります。
In contrast to findings by other groups, introducing nucleoside modifications was always detrimental to protein expression when applied to sequence-engineered mRNA. Part of the engineering process is the identification of optimal regulatory sequences outside of the open reading frame. Interestingly, choosing less effective sequences appears to dampen the negative effect of chemical modifications (Supplementary Figure S7a), suggesting an interference between chemical modifications and regulatory RNA elements. In addition, nucleoside modifications are well known to limit or even inhibit RNA sensor engagement.20,21,22 Combining these observations, it seems reasonable that modifications lead to a general weakening of protein-mRNA interactions. In line with this, we found that the incorporation of modified nucleosides such as pseudouridine impairs the function of internal ribosome entry site (IRES) elements (Supplementary Figure S7b). Collectively, this may imply that mRNAs harboring chemically modified nucleosides may be subject to much stronger limitations of maximum translation efficacy than solutions solely based on sequence-engineering due to a reduced activity or even inactivity of regulatory sequences in the presence of modifications.
修飾ウリジンに関して、他のグループの報告とは異なり、配列を工夫したmRNA、特にRNAの調節配列にシュードウリジンを使用すると、タンパク質合成が阻害される。
mRNAがリボソームでタンパク質に翻訳される際に、mRNAに最初に入っていく進入部位(IRES)に修飾核酸があると、その機能が低下する。
以下がサプリメントの図S7で、aの左は、非翻訳領域にたくさんの工夫がなされている場合、aの右は、非翻訳領域の工夫が簡素である場合、bは脳心筋炎ウイルスの進入部位をシュードウリジン化しルシフェラーゼの発現・発光をみていますが、発光が全く観察されていない、つまりタンパク質発現が100%阻害されてしまっています。
EMCV has a type II IRES of about 450 nt with a highly ordered structure made up of hairpin loops.
脳心筋炎ウイルスの進入部位は約450塩基からなる
この実験結果を新型コロナワクチンに応用してみると、もしもワクチンのmRNAの5’非翻訳領域 (human alpha-globin with an optimized Kozak sequence) が強力なものだった場合、シュードウリジン化した場合、タンパク質発現が阻害されるということです。
生物学者だった船橋市議のページに、ファイザーワクチンのRNAの配列工夫について解析した結果が載せてあります。
https://asakura.chiba.jp/archives/17726
メチルシュードウリジン(符号Y)
この領域以外も、船橋市議のページで解析してありますので、興味のある方はどの程度置換されているか確かめてください。
これをみると、新型コロナワクチンの5’UTR
GAAΨAAACΨAGΨAΨΨCΨΨCΨGGΨCCCCACAGACΨCAGAGAGAACCCGCCACC
は、54塩基からなり、かなりシンプルなようですが、メチルシュードウリジン(符号Ψ)はたくさんありますから、リボソームのタンパク質との相互作用がどうなるのか、更なる研究を期待しています。
船橋市議のページから、1メチルシュードウリジンの構造
実際には、2つの環の相対位置はかなり変化するので、TLR7に認識されなくなります。
余分なメチル基がさらなる負の作用をする可能性は大いにあると思います。おそらく、翻訳の忠実度に影響を与えるとか。
シュードウリジン化mRNAは、宣伝されているほど安定ではないのかもしれないし、
翻訳の忠実度や翻訳速度に負の影響を与える可能性があるかもしれない
あるいは、生物体、遺伝子、その他の条件に依存しているのかもしれない
という論文
Ψ could also play a role in mRNA stability. Indeed, there are several lines of experimental evidence that support this notion. For instance, using Ψ-seq, Schwartz et al. measured the levels of 142 mRNAs in wild-type and pus7-deletion S. cerevisiae strains. These mRNAs, which normally harbor Pus7-dependent Ψ, were present in higher levels in the wild-type strain (where they were Ψ normally) than they were in the pus7-deletion strain (in which no Ψ was present), suggesting that mRNA pseudouridylation contributes to mRNA stabilization [13]. This is consistent with a previous report by Kariko et al indicating that when transfecting synthetic mRNA into mammalian cells, pseudouridylated versions displayed increased stability compared to mRNA containing no Ψ [97]. However, the recent work of Nakamoto et al. (discussed above) found that mRNAs containing TgPUS1-dependent Ψ are modestly (10%) more stable in TgPUS1-mutant parasite (where they lack Ψ) than they are in wild-type parasite (where Ψ is present) [21]. This result suggests that pseudouridylation helps to destabilize mRNA. Taken together, it appears that Ψ can act in two opposite directions, enhancing mRNA stability in some instances and reducing mRNA stability in others, depending on the organisms, genes, and conditions used.
Ψs in the coding region might also affect coding specificity during translation. This is supported by the previous study by Karijolich and Yu demonstrating that targeted pseudouridylation can convert stop codons into sense codons coding for specific amino acids (discussed above) [92]. However, whether pseudouridylation of U-containing sense codons can alter coding specificity remains an open question. The recent study by Nakamoto et al. has shown that Ψ is disproportionally present at the first position of modified sense codons [21]. Given the importance of the first position of a codon in decoding, it is tempting to speculate that Ψs might be able to either change the coding specificity of sense codons or affect translation efficiency. Likewise, Ψs in the untranslated regions, especially in the 3’UTR, could also play a role in translation regulation.
Kariko et alの研究結果と反対の結果が得られた Nakamoto et al.の論文
左がウリジン、右がシュードウリジンです。
リボース(糖)に対して、塩基がNで結合しているか、二重結合の炭素(符号5)で結合しているかで、立体構造ががらりと変わってしまいますから、TLR7に認識されないのだと思います。
タンパク質への翻訳の際は、tRNAのアンチコドンのアデニンに正確に認識されるのか疑問だったのですが、やはり間違える可能性があるようです。
上記の論文は、それぞれ2018年と2017年だから、mRNAワクチンの実用化急いだのかなぁ?
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8062405
モデルナのmRNAワクチンに含まれているトロメタミンに対する過敏症
トロメタミンは、有機アミンプロトン受容体として、外用、経腸、非経口投与用の薬剤に使用されたり、乳化剤として化粧品に使用されている。
経皮接触によるアレルギー感作が報告されている。
トロメタミンは、ヨウ素造影剤やガドリニウム造影剤としても一般に使用されている。
ヨウ素造影剤に過敏症がある人は、ガドリニウム造影剤へのアレルギーのリスクが高い。
これらの造影剤の構造が異なるので、IgEを介する交差反応は考えられにくいので、おそらく共通の添加物によるものであろうと推測されている。
最近、ガドリニウム造影剤でのアナフィラキシー反応でトロメタミンが原因であろうというケースが報告された。
薬物への既存のアレルギーのない23歳の女性が、ガドリニウム造影剤の注射によりアナフィラキシー反応を起こした。
皮膚のアレルギー検査では、トロメタミン入りガドリニウム造影剤で陽性、トロメタミンなしガドリウム造影剤で陰性であった。患者は、トロメタミン単独でも陽性であった。
モデルナワクチンの副反応に関するCDCの報告では、アナフィラキシー反応を示した人の20%が、ガドリニウム、ヨウ素、または静注造影剤に対してアレルギー歴があった。
このトロメタミン(別名トロメタモール)は、5から11歳用のファイザーワクチンに入っています。
5〜11歳用は別の毒物 - 或るブログ
左がファイザー製新型コロナワクチンの5〜11歳用、右が大人用添付文書より抜粋したものです。5〜11歳用https://www.pmda.go...
5〜11歳用は別の毒物 - 或るブログ
http://www.medalerts.org/vaersdb/findfield.php?IDNUMBER=1177058
米国ミネソタ州 27歳女性 アスピリンに軽度のアレルギーがあった
ワクチン2回目接種後、アレルギーのような症状と胃腸症状
隣人がアスピリン入りの胃腸薬を上げ、アスピリン入りだと教えたが、本人はそれほどひどいアレルギーではないからと服用し、すぐにアレルギー症状が起き救急車で病院に運ばれたが、到着時に心停止した。
ワクチンでアレルギーが悪化したケース
http://www.medalerts.org/vaersdb/findfield.php?IDNUMBER=1423888
オーストリア 44歳女性 化粧品アレルギー、ニッケルアレルギー
ファイザーワクチン1回目接種の15分後、アナフィラキシー反応、5分後に解決
その後、日時不明時に、突然死
89歳女性、ファイザーワクチン1回目接種の1時間後に死亡
クラビット錠に対するアレルギーあり。
アナフィラキシーショックの疑い。(解剖医療機関)
クラビット錠には、マクロゴール6000というPEGが含まれている
同じく、ポリソルベート80を含むアスピリンにアレルギーのある方が、ファイザーワクチン1回目接種後にアナフィラキシーを起こしたあとで亡くなっている。
mRNAに含まれる脂質ナノ粒子の成分で、PEG以外に過敏症を起しそうな成分として、リン酸脂質が挙げられています。
DSPC:1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン
アレルギー誌に掲載されたレターで、2021年の1月に投稿されたのに、オンライン掲載が6月という、悪意に満ちた専門誌のようですが、
Published online 2021 Jun 15
Received 2021 Jan 13; Revised 2021 Feb 3; Accepted 2021 Feb 8
この著者は、
There are examples of phospholipids in pollen that were involved in hypersensitivity reactions
花粉に含まれているリン脂質が過敏症に関与していた例がある
と警告しています。
こちらが、その例を考察している論文です。2005年
樹状細胞がリン脂質をCD1受容体に載せて提示したものを認識できるCD1拘束T細胞が、IgEの産生に関与しているのではという。
結核菌に暴露した人から得たCD1拘束T細胞は、結核菌のミコール酸と反応するが、イトスギ由来のリン脂質に反応しなかったということで、小児期のBCGワクチンとアレルギー抑制の相関が説明できるかもしれないという示唆もある。
確かに、花粉症が急増した時期と、結核が急減した時期が重なっているような気もします。
花粉症の人が、mRNAワクチンを接種すると、1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリンに過敏反応を起こしてしまうかもという可能性でした。
以上は、リン脂質と結合するCD1受容体を認識するT細胞を介して、リン脂質がIgEアレルギーを起こすという話でした。
これに感作されている場合、mRNAワクチンの脂質ナノ粒子の成分であるリン脂質に対してアナフィラキシーやアレルギー反応が起こる可能性があるという警告です。
話は変わりますが、リン酸基というのは荷電しやすいので、接触するタンパク質の構造を変化させる可能性があって、この画像の「potential immunogenicity」に相当するタンパク質の免疫原性を高めてしまう可能性もあります。
ガーダシルのアジュバントは、アモルファスのヒドロキシリン酸アルミニウム(AAHS)というものでしたが、これが普通のアルミニウム塩をはるかに超えるアジュバント効果がありました。
ガーダシル接種後に、その成分のポリソルベート80に感作されて、ポリソルベートが添加されているヨーグルトでも蕁麻疹を発症していた米国の女の子について、以前紹介しました。
日本でポリソルベートを製造している日油株式会社のホームページで、ポリソルベートの免疫原性が低分子量の不純物を除くことで抑制できると書いてありました。
「日油株式会社の高純度オレイン酸誘導体ポリソルベート80(HX2)は、アルデヒド価や過酸化物価が極端に低い世界最高品質のポリソルベート80です。この特徴は安全性にもつながっており、ラット肥満細胞を用いた試験において、一般のポリソルベート80に比較してヒスタミン遊離が少ないという結果が得ら れています。また、最新のデータでは、犬を用いたIn vivoの試験においてもヒスタミン遊離が少ないことが確認されており、アレルギーを起こしにくいポリソルベートとして世界中から注目を集めています。」
https://www.nof.co.jp/business/dds/product03-3.html
PEG3350の下剤にIgEを介するアレルギーを持つ患者が、ペグ化リポソームの心エコー用造影剤でアナフィラキシーを起こしたケースが、2020年1月に報告されています。
ポリソルベートは、薬用クリーム、化粧品、食品(アイスクリーム、チョコレート、ドレッシング、ココア、インスタントラーメンの調味料、マヨネーズ、洋菓子、飴、野菜の漬物、チーズ、ショートニング)などに使用されており、知らずに感作されている人が多数いるのではないかという懸念があります。
そして、ポリソルベートとPEGは交差反応が確認されています。
mRNA新型コロナワクチンに使用されているペグ化脂質が、ポリソルベートやPEGに感作されている人にアナフィラキシーを起こす可能性については、2021年7月の論文で議論されていました。
検索してみると、2021年1月の時点で既にたくさんの人が、ペグとアナフィラキシーに関してブログ等に書いていたようですね。
もしペグ化脂質が原因のアナフィラキシーの後遺症なら、身の回りからポリソルベート、PEGを徹底的に排除してみると症状が緩和するかもしれません。
脂質ナノ粒子に含まれているもう一つの脂質であるPEG化脂質に関する研究は多数ありますので、一つ一つ見ていきたいと思います。
PEG化脂質は、薬物のデリバリーシステムとして長年使用されており全体としては安全だと考えられているようですが、この論文では、PEG化脂質の免疫原性に関する懸念として、以下の2点を挙げています。
(1)繰り返し投与すると、PEG化ナノ粒子の排出速度があがってしまう現象で、血中クリアランス促進作用(ABC)とよばれるもの、PEGなどのナノ粒子の成分に対する抗体産生が観察されている
(2)過敏反応、補体活性化関連偽アレルギー(CARPA)と呼ばれるもの
VAERSで、ペグ化脂質に対する抗体が報告されているか調べてみました。
http://www.medalerts.org/vaersdb/findfield.php?IDNUMBER=1952888
英国の小児患者(15歳以下)
基礎疾患の急性リンパ性白血病のための治療薬のクリアランス速度が上昇してしまったと報告しています
薬物クリアランスが増加した。挫傷;出血;凝固第VIII因子レベルが低下。抗ポリエチレングリコール抗体が存在。フレアアップ。
小児患者は、bnt162b2(COMIRNATY)(バッチ/ロット番号:不明)を1回接種。
病歴には、「急性リンパ性白血病」(進行中)が含まれる。
薬物クリアランスの増加(医学的に有意)。挫傷(医学的に重要)。出血(医学的に重要)。凝固第VIII因子レベルの低下(医学的に有意)。抗ポリエチレングリコール抗体が存在(医学的に重要)。病状悪化(医学的に重要)。
ファイザーコロナワクチンなどのPEG化RNAワクチンの直後にPEG化製品を開始することで起こりうる合併症を報告したいと考えている。証明することはできないが、コロナワクチンによって生成または刺激された抗PEG抗体が、PEG化組換え第VIII因子製品のinvitro低下(クリアランス促進)をもたらし、組換え第VIII因子のレベルが低下し、患者は挫傷や出血を発症した。
抗PEG抗体の再燃と考えられたものは、繰り返し投与で1週間後に落ち着き、PEG化組換え第VIII因子は正常な半減期を示し、トラフ値は良好。
PEG曝露後にPEG化製品で患者の治療を開始する際に注意が必要で、これは、急性リンパ性白血病の小児の治療においてPEG-アサパルギナーゼで理論的に可能だと考えられていたことであった。
日本語論文 2020年 抗PEG抗体によるABCを説明
日本語
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/140/2/140_19-00187-5/_pdf/-char/ja
VAERSで補体活性化関連偽アレルギーの報告
http://www.medalerts.org/vaersdb/findfield.php?IDNUMBER=1717758
シンガポール
この報告は、文献報告によるもの。
アナフィラキシー反応
PifzerBNT162b2ワクチンの接種後にアナフィラキシー反応を発症した当院の3人の患者の臨床的および実験的特徴を報告する。ファイザーBNT162b2ワクチンに対するIgE抗体ではなく、IgMおよびIgG抗体がすべての被験者で検出された。
病歴と併用薬は報告なし。患者はアナフィラキシー反応を経験した。
抗ポリエチレングリコール(PEG)IgG:高レベルl(1035-19709 U / mL、対ワクチン未投与<265 U / mL、ワクチン耐性<785 U / mL)およびIgM(1682-5310 U / mL、対ワクチン未投与<1011 U / mL、ワクチン耐性<1007 U / mL)が、市販のELISAで3人中2人の患者で検出された。
患者で検出された血清アナフィラトキシンC3a:高レベル(79.0 +/- 6.3 microg / mL、平均+/- SD、対正常<10 microg / mL)が急性期に患者で観察された
マスト細胞活性化のマーカーであるトリプターゼレベルは上昇しなかった。
アナフィラキシーのこれらの症例は、古典的なIgEを介したメカニズムではなく、補体活性化関連の偽アレルギー(CAPRA)によって引き起こされたと提案される。
このVAERSケースを報告している論文
3人のアナフィラキシーの症例、発症が、接種後30分、30分、20分となっています。
15分待機では、危険かもしれない。
新型コロナワクチンのmRNAは、ウリジンがメチル化シュードウリジンなので、TLR7に認識されないので炎症が抑えられるという話の続きです。
新型コロナワクチンのアジュバントは、mRNAだと思っていましたが、実は、LNP(脂質ナノ粒子)の方だと前回紹介した論文に書いてありました。
LNPのどの成分なのかを決定するための実験をしている論文を見つけました。
「前臨床ワクチン治験で使用されているmRNAーLNPプラットフォーム中の脂質ナノ粒子成分は、炎症性が高い」
The mRNA-LNP platform's lipid nanoparticle component used in preclinical vaccine studies is highly inflammatory
mRNAはなしで、LNPだけをPBS(リン酸緩衝食塩水)と一緒にマウスに皮内投与して、皮膚を採取し、炎症の程度を調べること、皮膚サンプルに白血球が浸潤しているかを測定しています。
コロナワクチンで使用されているLNPについて説明があります。
The LNPs consist of a mixture of phospholipids, cholesterol, PEGylated lipids, and cationic or ionizable lipids. The phospholipids and cholesterol have structural and stabilizing roles, whereas the PEGylated lipids support prolonged circulation. The cationic/ionizable lipids are included to allow the complexing of the negatively charged mRNA molecules and enable the exit of the mRNA from the endosome to the cytosol for translation (Samaridou et al., 2020). The ionizable lipids were developed to decrease the highly inflammatory and cytotoxic effects of some of the permanently charged cationic lipids (Kulkarni et al., 2018).
LNP(脂質ナノ粒子)は、厚労省のサイトで以下の4つの成分からなると説明されています。
・ALC-0315:[(4-ヒドロキシブチル)アザンジイル]ビス(ヘキサン-6,1-ジイル)ビス(2-ヘキシルデカン酸エステル)
・ALC-0159:2-[(ポリエチレングリコール)-2000]-N,N-ジテトラデシルアセトアミド
・DSPC:1,2-ジステアロイル-sn-グリセロ-3-ホスホコリン
・コレステロール
DSPCとコレステロールは、構造的および安定化の役割
ALC-0159(ペグ化脂質)は、粒子が長期間循環することを助ける
ALC-0315(カチオン性・イオン化可能脂質)は、マイナスに荷電したmRNA分子にイオン結合して、細胞内でエンドソームから脱出することを助ける
以前に使用されていた常時カチオン化されている脂質が高い炎症性があって細胞毒になるので、それを克服するために開発されたということです。
この論文での実験結果ですが、
nLPSは、カチオン性・イオン化可能脂質なし、iLNPは、カチオン性・イオン化可能脂質ありです。
皮内投与して、皮膚のサンプルが炎症を起こしているか、皮膚のサンプルに白血球が浸潤しているかを調べたところ
カチオン性・イオン化可能脂質が炎症の原因ではないかということが示唆されました。
好中球も大量に浸潤しています。
脂質ナノ粒子の中で、カチオン性・イオン化可能脂質の方が炎症惹起に貢献していそうだと結論したあと、
脂質ナノ粒子を使用して、遺伝子発現解析を行っています。
Gene set enrichment analyses (GSEA) showed the activation of many different inflammatory pathways, including, but not limited to, viral infections, RIG-I, NOD-like, and Toll-like receptor signaling (Figure 2F). Pro-apoptotic and necroptotic gene sets were also significantly upregulated, as well as interferon signaling (Figure 2F).
マウスに脂質ナノ粒子を皮内投与すると、さまざまな炎症反応を引き起こすということかと想像します。
ウイルスが感染した時に活性化される経路で使用される遺伝子が発現していたということですが、潜在感染ウイルスの活性化なのでしょうか?
ツイッターで医師が拡散している、
マウスでmRNAワクチンを静注すると心筋炎を発症することを示している香港の論文です
論文の結論
「新型コロナmRNAワクチンの静注が心筋心膜炎を惹起することが、生体内で証明された。
逆血確認をすればそのようなリスクは減らせるかもしれない。」
これは、新型コロナワクチンが誤って血管に注射されたので心筋炎が発症したのであって
筋肉に注射されれば心筋炎を心配することはないのだというメッセージですね。
論文の内容をみてみました。
最も右側の列は、筋注で2回目接種の2日後の結果で、6匹のうち1匹には、目で見て明らかに白い炎症部分が観察されており、すべてのマウスで、心筋での白血球浸潤、心筋細胞変性、心筋細胞壊死が観察されています。
筋注にしても、2回目接種したら2日後に100%で心筋に異変が起こるってことでしょうか?
血清中のサイトカインを測定したもので、1回目接種の翌日と、翌々日に測定していますが、緑が静注、赤が筋注です。
静注は、この実験では接種当日の測定値が不明ですが、モデルナのmRNAインフルエンザワクチンの治験で、静注で炎症惹起が大きすぎて2回目の接種を高用量で中止していますので、緑のグラフが低いのは翌日であるせいかもしれません。
いずれにしても、青や紫のコントロールと比較すると、炎症反応の激しさがわかります。
筋注のマウスでは、体重の減少が顕著であったことも接種後の炎症の酷さを示唆しているのでしょうね。
逆血確認をしても、2回目接種後に目視できる心筋炎が6匹中1匹に出るので、3回目接種したら、もっと数が増えることは容易に推測できますね。
香港もグローバリストだから、気を付けないと。
それから、この実験は、メスのマウスで行っています。
それで、オスでも追試したところ
But IL-1 β expression was significantly higher in cardiac
tissues of male than female mice at 2dpi(supplementary figure 2A)
オスのマウスでは、心組織でのIL-1βの発現が、有意に高かったということです。
黒色がメス、灰色がオス