古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

脱官僚のチャンスを逃すな!

2009年11月01日 00時30分51秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 政権交代が実現しました。脱官僚を標榜する政党が政治を仕切ろうとしているのを応援しながら、胸にわだかまっていることを書きます。
 日本が戦争をしていた1944年(昭和19年)、連戦連敗の日本軍が起死回生の作戦として打って出たのが『インパール作戦』でした。10万の将兵でビルマからアラカン山脈を越えてインドに攻め入り、インド独立を願う人たちと手を結び、イギリスを追い出そうとする作戦でした。
 しかし戦力も見通しもない無謀な作戦でしたから、作戦断行を主張する牟田口廉也中将に部下の参謀たちは反対しました。彼はそんな参謀を次々と更迭して作戦を断行し、数万の将兵を失いました。歴史に残るあまりにも愚かな作戦でした。
 いまさら牟田口を糾弾しようというのではありません。大作戦ですから牟田口の上司が、さらに東条を頂点とする大本営の参謀が作戦に「ゴー」を出した筈です。問題はこんな愚かな作戦がまかり通ったことです。数万の将兵を自分たちの間違った作戦で死なせながらだれも責任をとらない。
 それが軍官僚でした。
 その官僚体質はいまも日本の官僚の中に生きています。国民のための政策を行うより、自分たちの面子・権益・栄達を考える体質です。彼らは敗戦後も日本の官僚体質を温存して、おいしい汁を吸える巣づくりを営々としてきました。頑丈な居心地のいい巣ができています。
 それがちょっと政権が交代したからといって、簡単に手放せるでしょうか。ここはなんとしても権益を守らなくては。官僚は強大です。あらゆる抵抗と妨害を排して脱官僚を実現するのは容易なことではありません。応援が必要です。
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