古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

2009年04月16日 03時12分20秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 わかりにくい写真ですが、竹の筒の花立に麦の穂、菜の花、レンゲなど畑の花を差し、御影石を置き、まわりに花を植えました。畑の土手に、こっそり生き物の塚をつくったつもりです。
 数年前、四国八十八カ所巡礼をして、高野山奥の院にお参りしました。たくさんの供養塔や塚がありました。その入口のほうに『白蟻よやすらかにねむれ』と書かれた大きな供養塔がありました。だれがつくったかと裏を見ると、白蟻退治の会社が建てた供養塔でした。
 有機無農薬で畑をつくると、いろんな虫がよろこんで食べにきます。その虫をねらってカエルがあつまります。そのカエルをねらって蛇がやってきます。この食物連鎖を断ち切るわけにはいきません。流れにしたがうつもりで人間も生きています。でもカメムシや夜盗虫を捕食する生き物はしらないし、そんな虫がいばっていると人間の取り分がなくなる。仕方なく捕殺します。夜懐中電灯を持って畑を見てまわり、夜盗虫を捕るのですが、三日もやると被害はぐっと減ってきます。
 でも供養はしたい。そんな気持ちから虫塚をつくりたいと思っていました。ときに畑で蛇が死んでいることがあります。カエルも死ぬでしょう。そうした生き物すべての供養塔をつくったのが写真の塚です。蛇は石の下に埋葬、あとの生き物は気持ちだけの供養ですが、ときどき花を供えたりしようと思っています。
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