古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

ため池の多様な顔がたのしみ

2009年04月04日 22時59分31秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 我が家から歩いて10分以内のところにため池が9つあります。どれも小学校の運動場より広い。写真はその一つで『蛇ガ池』(じゃがいけ)と呼ばれています。むかしこの池に住む蛇が近くの山に登り、そこから龍になって天に昇ったという言い伝えがあります。また家の裏山の向うにあるため池は、昔よく堰堤が決壊し、家が流され人が亡くなりました。そこで堰堤をつくるときに人柱を立てたという言い伝えがあります。
 ため池はどれも農業用水の人造池で、深さは10メートルもありません。どの池も堰堤と雑木林や竹薮にかこまれていますが、池から見える景色、池のたたずまいは微妙にちがいます。大きな鯉の住む池、鴨などの水鳥が泳ぐ池、ヌートリアが住みつく池もあります。
 それぞれの池の見せる表情は、天候や季節によってもちがいます。これから若葉がふっくらと岸をおおい、若草が池の堰堤をふちどります。夏は草が繁り、蛇やマムシもいるので草むらに入るにはそれなりの決意がいります。お盆まえには村中総出で堰堤の草刈りをします。堰堤の長い斜面の草刈りにアラ古希世代の人がとりつくのを見るにつけ、田舎に生きる人々のきびしさを思います。
 
コメント
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