松本春男の綾瀬市レポート(日本共産党元市議会議員)

2023年4月の綾瀬市議選で福田くみ子さんに
バトンタッチしました。

東名高速道路耐震補強工事で業者の大島産業が手抜き

2020年11月07日 | 道路問題

 中央高速道路の東京都日野市内の緑橋を支える橋台の耐震補強工事で補強する鉄筋が入っていない問題が報道されています。大島産業が行った他の工事についても耐震補強工事の手抜きがないか疑惑が起きています。
 10月9日発売の週刊文春に報道されているそうです。大島産業の悪質な行為に対して、同社をかばい、トラブルの際には自ら国交省担当者やNEXCOの担当者を呼び出して話をするなど、大島産業の庇護者として動いた副大臣への直撃取材などが報道されているそうです。
 耐震補強が手抜きなら、災害時に高速道路に上部の橋がお落ちて来ます。
 

 綾瀬市もこの間、東名高速道路の関係で工事を行っているので、事件を起こした大島産業が関わっていないか、市の担当者に確認しました。東名高速道路の綾瀬郵便局近くの下原橋架け替え工事・ルート325号線はIHIインフラシステム、東名高速道路Aランプ・ルート319-1号線は若築建設が工事を担当して、大島産業は関わっていないそうです。

 近隣で不正工事が発覚したら、市の担当者と情報共有を行い、類似工事が綾瀬市内で行われていないか確認してます。
 38年間の議員活動中に、公共工事の不正が何件も起きています。①市内の小学校の2階と3階の床の厚さが12センチ必要なのに8センチしかなく、授業中に床が揺れて発覚。②市道の路盤入れ替え工事(深さ1メートル以上)で、工事写真を写した箇所のみ工事を行いそれ以外は浅い工事だった。③市内の中学校の校舎の壁面の鉄筋をとめる針金の工事をしないで、壁一面から針金が飛び出した。学校関係の手抜き工事は、建設から10年を少し過ぎた時点で発覚して、市に対して不正工事業者の説明は補償期間を過ぎているので補修工事はしないとの回答。その2件とも議会全員協議会で市の説明に対して松本から不正工事を行った業者に対して、不正工事が行われたので、補償期間は少し過ぎているがマスコミ発表と、訴訟を行う準備をしていると業者に再度伝えて欲しいとお願いしました。両方の事例でも直ぐに業者から補修工事を行うとの連絡が有りました。私は市議会議員初当選の翌月から弁護士さんにお願いして法律相談会を行っていたので、両方の学校の事例では市が勝訴すと思っていました。万が一最高裁で市が負けたら、全国の自治体は勝訴した業者への工事発注には厳しい条件を設けると思いました。
 業者の手抜き工事を防ぐには、行政の担当者が一番手抜き工事が行われる可能性が多い工事後に確認しにくい場所の工事に対して事前連絡をしないで工事現場の確認行為を行う事です。一番すばらしいのは会計検査院の職員の方の調査能力です。工事完成後に書類の調査で問題点を見つけて、工事現場で必要なら破壊して調査されます。破壊して正規の工事が行われていた場合は補償されるそうです。