日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

理系か文系ではなく理系も文系も

2009-09-14 22:29:50 | アラカルト
いよいよ、民主党の鳩山さんが「総理大臣」になる日が迫ってきた。
ご存知の方も多いと思うが、鳩山さんは「理系出身者」だ。
初めて、理系総理大臣となるらしい。

これからしばらく「理系出身者」が、何かと話題になるかも?と、思っていたら日経新聞のWEBサイトに掲載されている「IT+」と言う企画記事に、「文化的理系」のすすめと言う記事が掲載されていた。
記事の内容がとても面白く、楽しく読ませていただいたのだが、改めて感じることがある。
それは、社会に出たら「理系的文系の発想力」が必要だったり、「文系的理系思考」が新しい視点を生み出したりすると言うことだ。

実はお恥ずかしい話、高校生の頃理数系科目は、大の苦手だった。
そして「私立文系」を受験することにしたため、高3の頃は理数系教科の時間は、受験勉強向けの英語や世界史などに、振替えられていたように思う。
ところが、社会に出てマーケティングなどと言う分野の仕事をすることになり、慌てて統計の本や物理の本を引っ張り出して、勉強し直したコトがある。
と言っても高校時代にサボったツケは大きく、シッカリ理解できているとは思えない状況にある。

ところで、先日テレビを見ていて驚いたコトがある。
それは「学習塾で理科の実験をしている」光景だった。
私が子供だった頃、学校の実験室で授業の一環として行っていた理科実験を、今の学校では行われていないらしいのだ。
その代わりに、学習塾で理科実験をしていると言うコトらしい。
「ゆとり教育の弊害」と言うよりも、一体何のための学校での授業なのだろう?と、漠然と思ってしまったのだ。
昨今よく言われている「理科離れ」と言うのは、そのようなトコロから始まっているのではないだろうか?
単に数学が良く出来るから理系、苦手だから文系と言うのではなく、理科系の基礎そのものを小学生の頃から学んでいないとすれば、大きな問題だと思うのだ。

それだけではなく、いわゆる「女性は理系が苦手」と言うコトも、一概にいえないらしいのだ。
女性と男性では、イロイロな点で認識・理解する脳の使い方が違うらしい、と言うコトが明らかになりつつある。
その点に注目をし、脳の使い方にあわせた理系の教え方、文系の教え方がある、と言う研究が進んでいると言う内容のテレビ番組を大分前に見た。
むしろこれからは「脳の使い方にあわせた上で、理系・文系」と言うコトになっていくのかも知れない。
そしてそれが「個性」と言うコトなのかも知れない。

話がそれてしまったが、「理系だから○○向き・文系だから××向き」と言う、枠を外すことで、より豊かな個性が集まった社会ができ、企業体力を強くするのかもしれないと、思うのだ。