日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

テレビ局はアニメをどう考えているのだろう?

2009-09-25 21:52:18 | アラカルト
通称「アニメの殿堂」または「国立マンガ喫茶」と呼ばれている、「国立総合メディア芸術センター」は、民主党が与党になった事で建設中止と言う方向へと動き出したようだ。
そのこと自体に、問題を余り感じない。
と言うより、「何が何でも東京に、新しい文化施設を作る!!!」という感じがして、何となく嫌な感じがしていた。
と言うのも、既に京都にはそのような施設があるし、その施設は廃校となった小学校を再利用して造られたものだからだ。
他にも、同様の施設が全国にはあるらしい。
とすれば、その施設を利用し充実させれば良いだけの話だからだ。

ただ、この話が持ち上がってからズット口を噤んでいるトコロがある。
それが、アニメを放送している「テレビ局」だ。
アニメーターの低賃金+過酷な労働条件というのは、テレビ局のアニメ製作システムの欠陥(と言っては失礼だが)によるモノなのでは?と、門外漢の私などは思ってしまうのだ。
メディアのピラミッド型製作システムの弊害だとすれば、テレビ局自身が考えなくては問題の解決にはならないように思うのだ。

と同時に、アニメの著作と言うのは何処が所有しているのだろうか?と言う点だ。
その部分では、テレビ局も大きな権利を持っているのでは?と、思っているのだ。
とすれば、テレビ放送用のアニメのセル画やフィルムと言ったモノは、テレビ局が所有しているのでは?と、単純に思っているのだ。
もちろん、アニメ映画などは映画会社が所有しているだろうし、著作権なども同時に保有しているのではないだろうか?

そのようなコトを考えると、「文化支援」としてこのような施設は必要だろう。
何故なら、日本が発信している「マンガ・アニメーション・ゲーム文化」は今や世界に影響力のある「ソフトパワー」だからだ。
その中で、人材育成などは重要なコトだし、より発展させていくためには必要なことだ。
だが、肝心のアニメを発信しているテレビ局などからの発言がないコトに、違和感を感じるのだ。
それは、マンガを出版している出版会社にも言えることだ。

本気でこの文化を育て、世界に発信しつづけるつもりならば、メディア業界全体がもっと真剣に考え、アイディアを出す必要があるのでは?
肝心なトコロが、ダンマリを決め込んで(国=税金を使わようとしいる)いるような気がするのだ。