日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

権力に執着する姿

2009-09-02 20:16:05 | 徒然
民主党の圧倒的勝利から3日。
既に「民主・鳩山詣で」が始まっているようだ。
昨日は、日銀の白川総裁が挨拶に行ったと、新聞やテレビのニュースで報じられていた。
おぼろげな記憶で申し訳ないのだが、当時の民主党を始めとする野党と与党の間で、日銀総裁・副総裁人事で相当揉めていた記憶がある。
そんなコトもあってのことなのか?あまりにも素早い行動にやや驚いている。

そんな中、「まだ、権力に執着している人がいるんだ・・・ヤレヤレ」と言う記事を、毎日新聞のWEBサイトで読んだ。
それが森喜朗体協会長:「スポーツ界と民主党の調整役に」と言う記事だ。

お昼にたまたま見ていたテレビ番組では、多くのスポーツ協会の会長職にある人物が自民党の大物議員であり、その大物議員が今回の選挙で落選したりして、大変な状態にあると言うコトも話していた。
しかし、その顔ぶれを見る限り「本当にそのスポーツ経験をしていたの?」と、勘ぐりたくなる方々も多くいたことは確かだ。
もちろんその一人は、森さんだ。

森さんが「日本ラグビー協会・会長」と言うのは知ってはいたが、「体育協会」の会長までしているとは知らなかった。
いわば、日本のスポーツの総元締めみたいな「体育協会」の会長と言う割には、オリンピック選考会などの試合を観戦していたような報道を見たことがない(私が知らないだけかも知れないのだが)。
そもそも、ラグビー協会の会長という役職にしても、総理大臣経験者というのが大きな理由なのでは?と、勝手に思っている。
と言うのも、森さん自身学生時代ラグビーの選手として活躍をした経験がないからだ。
もちろん、ラグビー経験はあるようなのだが、少なくとも現在の大阪府知事である橋下さんのような選手経験はないと聞く。

そんな人が「体育協会の会長職」をしていると聞くと、昨今の日本のオリンピックなどでの成績不振が分るような気がするのだ。
もちろん、メダルを獲得する選手たちも少なくはないが、その多くは個人でトレーナーを雇ったり所属企業や大学などの団体からの様々なサポートなど、いわば「個人的努力」の賜物と言う指摘も多い。
各協会の総合的なサポートや選手育成の上で、日本選手が強くなっているわけではないと言うコトだ。

そしてここにきてまだ、「スポーツ界と民主党との調整役」を買って出ると言う。
まるで「日本のスポーツ界の重鎮は私である」と言うような、雰囲気だ。
そんな森さんの態度から見えるのは、「スポーツが好きで本気でスポーツ振興のために働きたい」と言う姿ではなく、「スポーツ界に影響を残しておきたい」と言う「権力に執着する姿」だけのように感じられる。

このような姿は余りにもみっともなく、決して日本のスポーツ振興のプラスになるとは思えないのだが・・・。
そして何よりも、各スポーツ協会などの団体が「自立」しなくては、本当のスポーツ振興にはならないような気がするのだ。