Youtubeに表示されるCMを見ていたら、「万博だから、このCMなのか~」という動画CMがあった。
上島珈琲UCC:あの頃もこれからも、僕らのそばに。UCCミルクコーヒー
1970年に開催された大阪万博の前年に、このUCCミルクコーヒーが缶コーヒーとして初めて市場に出たらしい。
当時、まだ小学生だった私にとって、缶コーヒーなど手に取るはずもなく、おそらく流れていたであろうテレビCMも記憶がほとんどない。
ほとんどない、というよりも、男性の顔のイラストを起用したテレビCMだったかな?程度の、遠い記憶の彼方にある程度だ。
その時のテレビCMを復活させるのではなく、発売年の翌年開幕した「大阪万博」と現在開催されている「大阪・関西万博」を繋げるカタチで、新しい動画CMを制作し、YoutubeなどにCMとして流している、という訳だ。
このCMで伝えたかったことは何か?というと、それは「缶コーヒー」というロングセラー商品、ということなのでは?と、考えている。
現在、UCCが販売している缶コーヒーはこの動画の「ミルクコーヒー」以外にもある。
おそらく売り上げ全体から考えると、動画の「ミルクコーヒー」よりもブラックだとか微糖の缶コーヒーの方が、多いのでは?と想像している。
みんなのランキング:【人気投票1~47位】缶コーヒーランキング
データとしては、人気投票要素が強いので、売れ筋とは言えないと思うのだが、このランキングを見てみると、ブラックや微糖、カフェラテが人気だということが分かる。
カフェラテとミルクコーヒーと、どう違うのか?と言われると、その境界線は分からないのだが、動画CMの「ミルクコーヒー」よりも現在のカフェラテはミルク感が強く、甘みが少ないのでは?と想像している。
そう考えると、UCCにとって現在の売れ筋とは言い切れない「ミルクコーヒー」をあえて動画CMとして、Youtubeに流すというのはUCCにとって大きな変革を起こした商品であった、というだけではなく、缶コーヒーという新しい市場を創った商品という、思い入れもあるからだろう。
とはいえ、この缶コーヒーが長い間UCCのロングセラー商品である、ということには違いないはずだ。
というのも、常にスーパーなどの商品棚にある商品だからだ。
言い換えれば、固定的な商品ファンがいる、ということであり、UCCの「缶コーヒー事業」の土台となっているロングセラー商品ともいえるのではないだろうか?
缶コーヒーに限らず、携帯性のある飲料水は毎年数多くの新商品が登場し、消えていく。
中には最初から「限定品」として、発売される商品もあるが、結局のところスーパーなどの商品棚を確保できる商品は、いわゆる「定番」と呼ばれるモノが、ほとんどだ。
逆に言えば、新商品として登場し生き残れる商品だけが「定番品」となる、ということであり、それがロングセラー商品に育っていく可能性がある、ということでもある。
それが「ロングセラー商品」の力であり、ブランド力になり、企業にとってコンスタントな売り上げが予測できる商品ということになるのだ。
単に「万博絡みのCM」と見るだけではなく、その商品に対する企業側の思いやその商品の持つ力にも目を向けることが大切だと感じさせる動画CMだ、¥。
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