日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「COOL JAPAN」は地方にある

2009-09-11 16:42:37 | トレンド
先日、書店で見かけた雑誌が気になり購入してしまった。
それが「allora」と言う、女性向け雑誌だ。
サブタイトルにある「50代女性向けの新ライフスタイル誌」と言うのは、別にして(確かに、アラフィー世代ではあるのだが・・・(苦笑い))、いくつか目にとまった特集の中で特に気になったのは「地方発、モダンな日々の道具」だ。

ここ1、2年強く感じていることなのだが、インターネットなどの普及により、地方直発という動きが活発になってきているような気がしている。
「何も東京経由でなくても・・・」と言う感じなのだ。
もちろん「消費地」としての東京の魅力はあるだろうし、東京に進出することで国内注目度はUpする。
ただ、最近の傾向は「日本ではなく、世界」を目指しているように感じている。
国内での価格競争では中国製などと対抗できないが、その品質やデザイン性・感性で世界に進出できるのでは?と言うコトなのだ。

特集記事の紹介リンクが出来ないのが残念なのだが、プロダクトデザイナーの幾人かの人たちは、直接地方に出かけ地場職人さんに掛け合い、新しいモノを作り始めている。
それも、ある特定地域に集中しているのではなく、日本商工会議所の「JAPAN BRAND」と言プロジェクトとのコラボレーションのようなのだ。

紹介されている団体のいくつかを紹介すると・・・
会津塗「BOITOWA」 
新潟県燕市の「enn」
静岡の「NIPPON SENSE」などは、日本語サイトが無いことを考えれば、あくまでも世界を見据えたサイトとなっている(カーソルを動かすと音声が出るので、注意してください)。
そしてそれは「伝統工芸」だけではなく、日本文化そのものである「香」(あわじ島香司)も含まれている。
もう一つ注目すべき点は、「JAPAN BRAND」が、地方にある中小企業を対象とし、地方の活性化を考えている点で「COOL(=カッコイイ)」だと思うのだ。 

現在外務省が一生懸命にPRしている「COOL JAPAN」の中心は、麻生さんがお好きなマンガやオタク文化のように思われがちだが、どうやら本当の「COOL JAPAN」は地方にあるようだ。