日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

中小企業の新たなビジネス

2009-09-26 21:51:24 | ビジネス
毎日新聞のWEBサイトに、「女子高生キムチ」で不況吹っ飛ばせ! 土木建設会社が起死回生策と言う記事が掲載されている。
商品名の「女子高校生キムチ」と言う言葉に惹かれ、HPをチェックしてみた。
どうやら、パッケージが「女子高校生」だからと言う理由で、ネーミングされたようではないようだ(笑)。

毎日新聞の記事を読んで興味を覚えたのは、このキムチを作ったのが地方の建設会社だというコトだ。
今、公共事業の見直しでこれまでのような建築・土木関係の公共事業が減ってきている状況だ。
これまでの「ハコモノ公共事業」と言われるような、内容ではなく建物や道路を造ることで一時的雇用を作り出しても、建設が終わってしまえばそこで雇用も生まれなくなる。
そのため雇用を作り出すための「ハコモノ公共事業」が、繰り返されてきたと言う事実がある。

ただ、既にそのような時代ではないし、「ハコモノ公共事業」で地方経済が活性化できる訳ではない、と言うコトも分ってきた。
そのため、地方の中小企業や自治体の中には「ハコモノ公共事業」に頼らず、自分たちの持っている地域資産で新しいビジネスを展開するようになってきた。
この「女子高校生キムチ」も、その一つだと考えてよいだろう。

他にも有限会社エヌ・イー・ワークスと言う精密機器企業は、この不況で休眠状態の工場の一部で「彩色健美・彩食健美」と言う地元の食材やお花などを使った食品やスィーツを作り、人気を博していると、以前テレビで紹介されていた。
確かに、精密機器を作る工場であれば衛生管理などは、厳しいだろう。
何より、人気の押し花を使ったスィーツなどは繊細な作業だから、精密機械を作る技術も活かせるはずだ。

確かに、今の経済状況はとても厳しい。
特に大手企業の下請けの中小企業は、コストダウンを強いられ、その経営環境はますます厳しさを増している。
そんな中、新たなビジネスにチャレンジする中小企業もある。
そのような企業ばかりではない。
ただそんな中、活路を見出そうと奮闘している企業もあるのだ。