日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ナショナルブランドの反撃?

2009-09-23 21:58:04 | マーケティング
毎日新聞のWEBサイトに、食品メーカー:通販に活路 スーパーの値下げ要請に苦しみと言う記事が掲載されている。

ここ数年、大手スーパーではいわゆるPBと呼ばれる、オリジナルブランドの開発に熱心だ。
その傾向は、食品だけではなく衣料品や日用雑貨といった商品まで拡がってきている。
と同時に、大手スーパーはその販売力を武器にナショナルブランド商品の値下げも、メーカーに要望している。
実際スーパーに行くと、いわゆるナショナルブランド商品が、以前より値下がった感があるはずだ。
ナショナルブランドが値下がっても、PB商品がより安い価格であるために、生活者側としては、ナショナルブランドの値下がり感がなかなか得られていない状況にあるのではないだろうか?

そんな中、ナショナルブランドを作っているメーカー側が高い利益確保のために、新たな動きを始めたと言うのが、この記事の内容だ。
もちろん、総ての商品を対象としているわけではなく、ダイエットなどに特化した商品に限られている。
それだけではなく、会員制にする事でカスタマーセンターや専門家のネットや電話での指導が受けられるようになっている。
それは利用者として、大きなメリットだと思う。
と言うのも、ダイエット食品などは「こっそり買いたい商品」の一つだからだ。

現在の予定では「ダイエット食品」などのいわゆる「機能食品」的なモノが、中心のようだが今後は「ダイエット食品」だけではなく、「高齢者向け食品」だとか「生活習慣病対策メニュー」などへと拡がっていくのではないだろうか?
むしろ、そのような分野へ特化することで、より顧客を増やす事ができるはずだ。

大手スーパーのPB商品開発は、今後ますます充実・拡大をしていくだろう。
そしてナショナルブランドを展開する、メーカー側は直接生活者を囲い込むような「通販」などへシフトしていくだろう。
とすれば・・・小さな個人商店などは、その狭間で今以上厳しい経営を強いられるようになるのかも知れない。



自民党は再生できるのか?

2009-09-23 11:15:24 | 徒然
シルバーウィークで、チョッと遠出と言う方も多いだろう。
そんな中、なかなかテレビのニュースで取り上げてもらえないのが「自民党総裁選」だ。
立候補されているお3人さんは、「シルバーウィーク=全国行脚・総裁選の旅」と言うトコロだと思うのだが、新聞各社のWEBサイトの記事を読んでみると「・・・」と言う感じがする。

今日の毎日新聞WEBサイト他には、自民党総裁選:谷垣氏、議員票4割超 地方票勝負にと言う記事が掲載されている。
他の新聞社のWEBサイトに掲載されている記事も、ほぼ同じような内容になっているようだ。

その中で気になることがある。
それは「何故、民主党に圧倒的な負け方をしたのか?」と言う、反省と言うか原因分析がされた上での「自民党再生総裁選」と言う感じがしないのだ。
強いてあげると河野さんが、それに近いような発言をされているようだが、「民主党との対決」のようなコトを念頭においた「自民党のあり方」を模索しているようでは、自民党の将来は「・・・???」と言う気がするのだ。

「地方が疲弊している」と言うような内容のコトをいくら話しても、その原因を作ったのは取りも直さず自民党だったはずだ。
だから「小泉改革批判」を今更展開しても、「もっと早く党内で議論すべきだったのでは?」と感じでしかない。
今更そんなことを言ったところで、生活者には「無責任だな~」と言う印象を与えるだけなのではないだろうか。

派閥だとか、キングメーカー気取りの元総理大臣や派閥の領袖と言われる人たちの姿が、チラチラと見える自民党総裁選を見ていると、「本気で自民党の再生は、考えていないんじゃないの?」と言う気がするのは、私だけだろうか?