日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

長妻さん、是非保険適用にしてください

2009-09-30 21:40:52 | アラカルト
昨夜テレビを見ていたら「子宮頸がんワクチン承認」と言うニュースがあった(紹介記事は時事通信)。

拙ブログに来てくださる方の男女比は、おそらく7:3くらい(もしかしたら9:1?)だとすると、余り興味のない話題かも知れない。
ただ、知っていただきたいコトなので、あえてエントリさせていただきたい。

何故なら、毎年「子宮頸がん」で亡くなる女性は2500人と言われており、その多くは20代~30代だからだ。
職場でも家庭でも「これから!」と、期待される世代の女性がこの病気で亡くなっている。
そして皮肉なことに、この病気の6割はワクチンで予防できると言われているのだ。
そのようなコトが分っていながら、日本ではなかなか承認されていなかった。
欧米を中心に90ヶ国以上の国で、承認されていながら。
個人的な感想は、「やっとか・・・」と言う気がしている。

ただ承認されただけで、問題はまだまだ山積状態だ。
と言うのも、紹介記事であるように実費でワクチン接種をするとなると3~4万円と言う費用が必要となるためだ。
これでは、ワクチン効果が高いといわれている、10代の女の子たち(=親御さん)の負担が大きすぎる。

やはり、保険を適用して積極的にワクチン接種を勧める必要があると思うのだ。

明日から10月。
丁度、乳がん検診を勧める「ピンクリボン運動」の月でもある。
乳がん検診の中心であるマンモグラフィー受診者は、欧米に比べるとまだまだ低いのが現状だ。
その背景にあるのは、マンモグラフィーやエコーなどの設備が整わないと言うコトだけではなく、受診費用が高額だったというコトもある。
今では、自治体で一部負担が一般的になってきたが、それでもまだまだ受診率が高いとはいえない状況にある。

それに比べ「子宮頸がんワクチン」は、その効果が分っており、ワクチン接種によって予防できる数少ない癌でもあるのだ。
だからこそ、長妻さんには是非保険適用にして欲しいと考えるのだ。



「勝ち馬に乗った」つもり?

2009-09-30 13:38:04 | 徒然
ほとんど、話題の中心にならなかった感のあった「自民党総裁選挙」。
テレビのトーク番組に出演していた、某自民党議員さんは「下野して何が寂しいって、政治の話題に自民党の名前が無いコト。総裁選挙の話題なんて、ニュース番組の最後の方にチョコッとですよ・・・」と、ため息交じりで話をしていた。
もちろん、この話は総裁選挙期間中にあった話だ。

「下野をする・野党となる」と言うコトは、日本の政治の中心ではなくなると言うコトを、頭で理解をするのではなく、現実的なコトとやっと捉えられ始められたようだ。
もちろん、まだまだ野党となった実感も無いまま、キングメーカー気取りで君臨したがっている方々もチラホラ見受けられるようだ。

ところで、今回の自民党総裁選挙を見ていて感じた事は、「勝ち馬に乗ったつもりの人が多いな~」と言うコトだった。
「谷垣さんを支持する」と言うことは、自民党内では多数派と言うコトになるだろう。
実際、谷垣さんは「派閥の領袖」と呼ばれる人からも、支持を受け圧倒的多数の得票を得た。
そのこと自体、問題は無いと思うし、なにより「自民党総裁選」なのだから「自民党最優先」で考え、投票したのは当然だろう。
むしろ谷垣さんを支持することで、党内における何らかのメリットがあると、考えた人もいるのではないだろうか?

問題なのは、「自民党内だけを見ていて良いの?」と言うコトだ。
「二大政党を中心とした政治」と言うのであれば、自民党だけの内向き思考ではなくもう一つの対決相手(=民主党)を意識しなくては意味がないのではないだろうか?
これまでのような「自民党VS社会党」と言う、政策面や政治思想(と言うほど、大げさなものかは分らない)が、大きく違う二大政党政治であれば、このような考えでも問題は無いだろう。
しかし、自民党と民主党の政治思想などの面では、決して大きく違うモノではない。
大きく違うのは、予算配分の考え方や優先順位、その手法なのではないだろうか?

とすれば、「総裁選は自民党内のコトだから・・・」と考え、「勝ち馬に乗った気」でいると、生活者の持っている「二大政党」と言う感覚から大きくズレたコトになってしまうのではないだろうか?

谷垣さんに問題があるわけではない。
河野さんが総裁になれば良かった、と言うつもりも無い。
ただ、今回の自民党の総裁選とその後の党役員の顔ぶれなどを見ていると、「党内の勝ち馬に乗ったけど、日本の政治と言う大局を見据えたモノだったのか?」という点で、疑問になってしまうのだ。