日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「チャンス発見学」-マーケティングもサイエンスの時代か?-

2008-06-06 21:05:08 | アラカルト
夕方、ふとテレビのチャンネルがあった番組を見ていたら「これからのマーケティングって、科学の分野になるのかな~???」と思う番組に出会った。
それが「サイエンスZERO」だった。

内容は「チャンス発見学」という、10年ほど前から研究が始まったらしい工学。
キーワードとなる言葉、事象などを総てピックアップをし、関連付けていく中で、新たなモノ・コトを見つけるということの研究らしい。
ゲスト教授のお一人のHPを観ていただければ、その一部が分かるかもしれない。

私がマーケティングや広報などの仕事でよく使う「イメージのマップ(と勝手に呼んでいる)」ととてもよく似ているのだが、私の場合はとにかく思いつくままランダムに挙げていくことで、関連性を見つけていくという方法。
この「チャンス発見学」は、インタビューやアンケートなどで登場する「言葉」や、地震などの発生地を総て拾い上げ、頻度などの違いから「日ごろ見落としがちな点を発見する」コトを主眼に置いている。
もちろん、総てデータ化され整理された状態で、PCの画面に登場するところまで研究が進んでいるようだ。
注意していただきたいのは、データ化された内容といっても某官僚たちが作り上げるような、自分たちの都合の良い数字の羅列ではなく、あくまでも客観性のある分析による「言葉や事象のデータ」である。

この話を聞いていて、思い出したコトがある。
それは12、3年ほど前話題になった、「複雑系」という言葉と本だ。
今では本は絶版になってしまっているようなのだが、「複雑系」という「一見何の関連性の無いモノ・コトであっても、何かを介することで関連性を生み、モノ・コトを動かしていく」という概念だったように記憶している。
私には、難解すぎてこの程度の理解しかできなかった(トホホ)。
もともと、この「複雑系」という本の著者は米国・サンタフェ研究所と言う研究機関の方が書かれた本であり、サンタフェ研究所の創設には「原爆研究」の中心であった米ロスアラモス国立研究所とも関わりが深い。
すなわち、元々は物理などの理工系的発想によって、研究された学問だといっても良いのだ。

私のように、「物理なんてとんでもない!!」と言う人間とは、水と油のような世界でもあるのだ。
だからこそ、この「チャンス発見学」にとても興味を覚えたのかもしれない。

個人的には「PCでの分析なんかに、人の感性が負けてはいられない!」と言う思いがより一層強くなったのだが、「見落としがちな、些細なモノ・コトを見つけ出す」という、マーケティングでは当たり前のことを、再認識させられてしまったのもまた事実だった。

制作費が膨大に必要となる「大河ドラマ」にお金をかけるより、このような良質な番組にお金をかけて、ゴールデンタイムに放送してもらいたいものだ・・・。


その言い訳には無理がある-霞ヶ関の言い訳-

2008-06-06 14:43:50 | 徒然
深夜帰宅する霞ヶ関の官僚の皆さんが、タクシー運転手の方々から商品券や図書券及びビールなどを貰っていたことが発覚してから、日に日に貰っていた人の人数が増えてきている。
今日のお昼の時点では500人を超えている(紹介記事はasahi.comより)。

「これって、公務員法に違反しているんじゃ・・・」と、思うのだが、法律にイマイチ疎い私としては、疑問に思うだけで確信がない。
「公務員法」じゃなくても、「ビールや図書券と言えども、贈収賄なんじゃ???」とも思うのだが、違うのだろうか?
なぜなら、「お疲れ様」のビールにしても、「ご利用ありがとうございます」の図書券にしても、「次回もよろしくお願いしますね」という期待あってのことだろうし、貰うだけ貰っておいて「利用しません!」ということは、貰った商品券や図書券などの総額からみてありえないと言う気がするからだ。
第一、普通の民間に勤めている人が深夜タクシーを使ったとしても、「お疲れ様」のビールが貰えるとは思えないし、実際使ったこともあるが、その様な経験は一度たりとも無い!!!。

そして、記事中にある「何故、深夜タクシーを利用するのか?」という理由によって、「ビールや商品券・図書券などの金券」が貰える理由を一緒にしているようだが、それは単なる言い訳でしか過ぎない。
それも、相当無理のある言い訳だ。
上述しているとおり、いくら深夜タクシーを利用して帰宅しようとも、そのタクシー代が1万円近くであっても、タクシーの運転手さんから「お疲れ様のビール」など貰うようなことは無い。
私が女だから?そんなことは関係ないだろう。
頻繁に利用しないから?それはありえるだろう。
頻繁に利用するのであれば、次回への期待も大きいだろし、それだけタクシーの運転手さんとは顔なじみになっているはずだから。
ならば、尚更「お疲れ様」のビールや「次回もお願いしますね」商品券や図書券など、もらってはいけないのではないだろうか?

「国会答弁の資料作りのため、深夜になる」というのは、分からないわけではない。
分からないわけではないが、「国会答弁のために、霞ヶ関の官僚の皆さんは働いている」と言うことにもなる。

そろそろ官僚政治そのものに、限界がきているのは分かりきっているはず。
(皮肉をこめて)官僚の賢い皆さんは、街に出て、小さなお子さんを抱えて仕事をしている女性や少ない年金で生活をしている人たちが、どんな思いで暮らしているのかと言うことを、知る時期なのではないだろうか?
昼間その様な実態調査をし、そこから見えてきた問題点を、国会の答弁などに反映させるなら「深夜のタクシー利用(NO車中接待)」も納得がいくのだが・・・。

政治家の言い訳も官僚の言い訳も、聞き飽きました・・・。

「エビちゃんOL」は、やっぱりもてる?

2008-06-06 11:50:39 | 徒然
日経新聞のWEBサイトに、ふわりとした「まとめ髪」に 花王が整髪料と言う新製品の案内記事があった。
同じ日経新聞のWEBサイトには、同紙から発刊されている「日経ウーマン」に「創刊20周年の記念連載に「『そこそこOL』『エビちゃんOL』」と言う内容の記事が、紹介されている。

「エビちゃんOL」というのは、女性ファッション誌「キャン・キャン」の専属モデル・蛯原友里さんを真似たファッションをするOLのことだ。
個人的趣味は別にして、この「エビちゃんOL」を見るたびに「男性って、この手の女性が好きなんだろうな~」と、思っている。
同性の私が見ても、確かに可愛らしいと感じる部分があるのだが、時には「あざとさ」を感じるコトもある。
といっても、女性向整髪剤などのテレビCMを見て分かるのは、「エビちゃんOL」の基本中の基本「ゆるふわ」ヘアー。
今の若い女性に人気だと言うことが、良く分かる。
さすがに「名古屋嬢」ほど、気合の入ったヘアースタイルを見かけることは少なくなったが(一部では「姫系ファッション」なるモノがあることは、確認済み)、「ゆるふわ」という言葉が表すように、フワフワとしたやわらかそうなイメージのある女性の、男性好感度は高そうである。

「日経ウーマン」の記事では、「そこそこOL」の進化系として捉えているようだが、その「エビちゃんOL」の行き着く先は?と、考えてしまうのだ。
彼女たちを見ていると、「やっぱり~、結婚したら旦那さまの帰りを待つような専業主婦になって、いつも綺麗でいたい。時々は、学生時代やOL時代のお友達と会って、チョッとリッチな、ランチも楽しめたらいいな~」という、ことを言いそうな気がするのだ。
それが現実化できれば良いのだが、なかなか上手くいかないのが世の常だろう。
「こんなはずじゃなかった!」と言うコトにならなければ良いのだが・・・と、老婆心をしてしまうのと同時に、彼女たちの姿が本当の彼女たちに見えないコトが多いのである。

本当はもっとキラキラと輝く個性があるのに、「なんとなくもてるから・・・」とか、「(みんなやってるし)その方が、ラクだから」という感じに見える時もよくある。
その意味で、もっと個としての魅力を磨いて欲しいし、それを周囲の男性諸氏も見てもらいたいと(オバサン年齢の私は)思うのだ。