日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

雨の日の風景-メンズのレインファッション-

2008-06-29 17:26:13 | ライフスタイル
梅雨らしい、雨が降り続く週末だ。
九州などでは、大雨の影響で災害が起きているようだ。
どうか、お気をつけください。

そんな雨降りの中、週末の買い物に歩いて出かけた。
といっても、近所の大手スーパーだ。
買い物を終えた帰り道のことだった。
すれ違った20代前半と思われる、スーツ姿の若い男性の格好に一瞬目が「・・・???」となった。

「・・・???」というのは、「アレ?」と何?」が一瞬にして目に飛び込んできたからだ。
若い男性が着ていたのは、グレーのスーツ。
ところが膝から下が、やけに派手なチェックだったのだ。
暫し振り返り、「派手なチェック」を確認すると(これがマーケター的かも)、どうやら「アームカバー」ならぬ「レッグカバー」のようだ。
ナイロン製で、足首から膝下までをスッポリと覆っている。

確かに、雨脚も相当激しくなりつつあり、私などは「足がぬれる覚悟」のサンダルで歩いていた。
スーツにサンダルというわけにはいかないだろうし、何より「泥はね」が気になる。
その対策としての「レッグカバー」だったのかも知れない。
しかし、今まで「レッグカバー」なるモノを見たことがない私にとって、その光景は衝撃的(チョッと大袈裟)だった。

もしかしたら、ゴルフをする人向けの商品としてあるのか?と思って、検索してみたのだが、見つからない。
彼の家族オリジナルの「レッグカバー」なのか?
ますます興味が湧いてくる。
地下鉄の駅に着いたとき、その「レッグカバー」は、どうするのだろう?
目的地まで、身に付けたままでいるのだろうか?
様々なことが、頭に浮かぶ。

昨年あたりから、若い女性の間では「レインブーツ」という名の「長靴」が、流行っている。
今年はより進化し、ファッション性も上がっている(値段も上がっている)。
ところが、男性の間ではこのような「レイングッズ」の流行が見られない。
自転車の傘差し運転が、道路交通法で危険運転となってから「レインハット」や「レインコート」の売上が伸びた程度のことだろう(といっても、これらの商品も女性向けが伸びているだけで、男性向けでは余り伸びていないようだ)。
男性が着るステキなレインコートというのも、見かけた記憶が殆どない。
有名ブランドで出しているのかもしれないのだが、庶民が気軽に手にとって着るという範疇では見たことがない。

「レッグカバー」というのは、余りにも意外性に富みすぎているように思うのだが、案外「ニッチ」としての需要があるのかも知れない・・・。
何より、男性が雨の日を楽しむファッションの提案が、あってもおかしくはないだろう。