日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

新しい「父の日ギフト」-エビスビールゼリー-

2008-06-11 17:52:37 | トレンド
久しぶりに、デパ地下に行った。
デザートなどは、すっかり春から夏へと替わっていた。
売場で目立つようになったのは、ゼリーや水羊羹、大垣名物「水まんじゅう」など。
その中でヒッソリと、売られていたのが「エビスビールゼリー」だった。
「ヒッソリ」と言うのは、売られていた個数が少なかったためで、夕方に行ったために既に大分売れてしまったようだ。

10数年前から、「お酒のゼリー」が売られるようになった。
昨年見かけたのは「酒ぷりん」だった。
「酒ゼリー」は、銘酒がある地方では、いくつかの酒蔵から提供された地元のお菓子屋さんが、地域オリジナルのお菓子として作り、販売しているところが多い。
昨今の「日本酒ブーム」もあり、左党派へのチョッと変わった手見上げとして最適かもしれない。

それが「ビールにまで広がってきたのか?」と言う気がしたのが、今回の「エビスビールゼリー」だ。
まだ食べていないので、感想は差し控えたいのだがビール色に輝くゼリーは、とても綺麗で、美味しそうだ。
だが、これが「発泡酒」や「第3のビール」では、その美味しさは、半減してしまいそうだ。
やはり「エビス」と言う、ブランドがあってこそ「へ~、チョッと変わったお菓子」となるわけで、当然「買ってみようか」と言う、購買意欲も起きるのである。

考えてみれば、ゼリー菓子の多くには洋酒が普通に使われている。
有名洋菓子店では「シャンパンゼリー」なども、夏の季節商品として登場する。
そうやって考えれば「ビールのぜりー」と言うのも、ありえない商品ではなかったかも知れない。
ただ、商品化と言うことで、今までなかっただけなのかもしれない。

今度の日曜日は、「父の日」だ。
「父の日」ギフトで、一番人気なのはビールや焼酎などの酒類のようなのだ。
ただ、「何も贈らない」と言う回答が一番多いのも、事実だ。
先月の「母の日」に比べると、地味でギフト市場としても小さいと言う事実がある。
でも、このようなチョッと目先の変わったギフトも、時にはよいのかもしれない。
ただし、お菓子といっても「アルコールを含んでいる」ので、食べた直後の運転は、避ける必要があることを忘れずに。