浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「垂訓」

2023-09-18 00:00:10 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

   恩師の御著書「真理を求める愚か者の独り言」より


           第一章 或る愚か者の生涯

       ◆初めて世間の風に当たり、お金を稼ぐ◆

先の続き・・・

何年かして母親のほうから、それまで家に送っていた私の給料で
姉達の嫁入り道具をそろえたりして役に立てさせてもらったので、
これからは自分自身のために貯金してほしいと言ってきてくれました。
家のために使わせてもらってきて申し訳ないからとのことでした。
それでは貯金させてもらいますと言って、自分で貯金をしました。
当時、給料は六千円ほどでした。

すぐに十万円ほどできました。
自分の小使いなどほとんど使いませんでした。
でも、毎月給料をもらうと決まって、私は飲みませんが、
仲間に一杯やろうとタカラみりんとスルメを
買ってきてみんなに飲んでもらいました。
その頃、私の二つ下の弟が近大に一年通い、
それからいい先生がいるというので立命館に
移ろうとしましたが、そのためには入学金として当時五万円必要でした。
そのことを弟は長兄に言うとそんな大金はないと言われ、
どうしても行きたいと私のところに相談に来ました。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする