浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「ブッダのことば」より。

2016-10-31 00:10:24 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
              第三 大なる章 

               一、出家

417、使者のことばを聞き終わるや、
     そのクシャトリア(ビンビサーラ王)は壮麗な車に乗って、
     急いでパンダヴァ山に赴いた。

418、かのクシャトリア(王)は、
     車に乗って行けるところまで車を駆り、
     車から下りて、徒歩で赴いて、
     かれに近づいて坐した。

419、王は坐して、
     それから挨拶のことばを喜び交わした。
     挨拶のことばを交わしたあとで、
     このことを語った。―――


             ~ 感謝・合掌 ~




   

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブッダのことば」より。

2016-10-30 00:07:40 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
              第三、 大なる章 

                一、出家

414、聖者は托鉢を終えて、
     その都市の外に出て、パンダヴァ山に赴いた。
     ―――かれはそこに住んでいるのであろう。

415、〔ゴータマ(ブッダ)がみずからの〕住所に近づいたのを見て、
     そこで諸々の使者はかれに近づいた。
     そうして一人の使者は(王城に)もどって、王に報告した、―――

416、大王さま。
     この修行者はパンダヴァ山の山窟の中に、
     虎か牡牛のように、また獅子のように坐しています」と。


            ~ 感謝・合掌 ~

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブッダのことば」より。

2016-10-29 00:22:12 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
           第三、 大なる章 

            一、出家

411、かれは眼を下に向けて気をつけている。
     この人は賤しい家の出身ではないようだ。
     王の使者どもよ、走り追え。
     この修行者はどこへ行くのだろう。

412、派遣された王の使者どもは、
     かれのあとを追って行った。
     ―――「この修行者はどこへ行くのだろう。
     かれはどこに住んでいるのだろう」と。

413、かれは、諸々の感官を制し、
     よくまもり、正しく自覚し、気をつけながら、
     家ごとに食を乞うて、その鉢を速やかにした。


          ~ 感謝・合掌 ~

 


 





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブッダのことば」より。

2016-10-28 00:10:41 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
              第三 大なる章 

              一、出家

408、目覚めた人(ブッダ)はマガダ国の(首都)・山に囲まれた王舎城に行った。
     すぐれた相好にみちた(目覚めた)人は托鉢のためにそこへ赴いたのである。

409、(マガダ王)ビンビサーラは高殿の上に進み出て、かれを見た。
     すぐれた相好にみちた(目覚めた)人を見て、(侍臣に)このことを語った。

410、「汝ら、この人を見よ。
     美しく、大きく、清らかで、行いも具わり、眼の前を見るだけである。


                ~ 感謝・合掌 ~ 




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブッダのことば」より。

2016-10-27 00:11:34 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

  
               第三 大なる章 

               一、出家

405、眼ある人(釈尊)はいかにして出家したかのであるか、
     かれはどのように考えたのちに、出家を喜んだのであるか、
     かれの出家をわれは述べよう。

406、「この在家の生活は狭苦しく、煩わしくて、塵の積もる場所である。
     ところが出家は、広々とした野外であり、(煩いがない)と見て、
     出家されたのである。

407、出家されたのちには、身による悪行をはなれた。
     ことばによる悪行をもすてて、生活をすっかり清められた。


              ~ 感謝・合掌 ~ 



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブッダのことば」より。

2016-10-26 00:44:27 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
              第二 小なる章 

              14、ダンミカ

404、正しい法(に従って得た)財を以って母と父とを養え。
     正しい商売を行え。
     つとめ励んでこのように怠ることなく暮らしている在家者は、
     (死後に)(みずから光を放つ)という名の神々のもとに赴く。」

〈小なる章〉第二おわる。

この章のまとめの句
宝となまぐさと、恥と、こよなき幸せと、スーチローマと理法にかなった行いと、
バラモンにふさわしいことと、船の経と、いかなる戒めを、と、ラーフラと、
ヴァンギーサと正しい遍歴と、さらにダンミカと―――
これらの十四の経が「小なる章」と言われる。


            ~ 感謝・合掌 ~ 




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブッダのことば」より。

2016-10-25 00:14:49 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

  
              第二 小なる章 

              14、ダンミカ

401、 (7)花ざかりを着けてはならぬ。芳香を用いてはならぬ。
    (8)地上に床を敷いて臥すべし。
    これこそ実に八つの項目より成るウポーサタ(斎戒)であるという。
    苦しみを修滅せしめるブッダが宣示したもうたものである。

402、そうしてそれぞれ半月の第八日、第十四日、第十五日にウポーサタを修せよ。
     八つの項目より成る完全なウポーサタをきよく澄んだ心で行え。
     また特別の月においてもまた同じ。

403、ウポーサタを行った〈ものごとの解った人〉は次に、
     きよく澄んだ心で喜びながら、
     翌朝早く食物と飲物とを適宜に修行僧の集いにわかち与えよ。


               ~ 感謝・合掌 ~


本日は恩師「長尾弘」先生のご命日(ご逝去2007/10/25)でございます。
皆様と共に恩師のご冥福を心でお祈りさせて戴きたく存じます。

恩師は天上の世界からご生前当時と同じように私たちの健康と幸せを
お祈り下さっていることと確信致します。

ご命日に因みまして当ブログを開設しました日(2008/11/11)より
本日現在(2016/10/25)までの期間中に当ブログへの訪問者数と閲覧回数の
総数をご報告させて戴きます。

訪問者数:総計 201,882人    一日平均:80 人
閲覧回数:総計 650,656回    一日平均:259 回

皆様のご訪問ならびに閲覧に対し深く感謝申し上げます。
この後も宜しくお願い致します。
 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブッダのことば」より。

2016-10-24 00:08:36 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
              第二 小なる章 

              14、ダンミカ

398、また酒飲を行ってはならぬ。
     この(不飲酒の)教えを喜ぶ在家者は、
     他人をして飲ませてもならぬ。
     他人が酒を飲むのを容認してもならぬ。―――
     これは終(つい)に人を狂酔せしめるものであると知って―――。

399、けだし諸々の愚者は酔いのために悪事を行い、
     また他の人々を怠惰ならしめ、(悪事を)なさせる。
     この禍の起こるもとを回避せよ。
     それは愚人の愛好するところであるが、
     しかし人を狂酔せしめ迷わせるものである。

400、
     (1)生物を害してはならぬ。
     (2)与えられないものを取ってはならぬ。
     (3)嘘をついてはならぬ。
     (4)酒を飲んではならぬ。
     (5)婬事たる不浄の行いをやめよ。
     (6)夜に時ならぬ食事をしてはならぬ。


         ~ 感謝・合掌 ~


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブッダのことば」より。

2016-10-23 00:48:28 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
              第二 小なる章 

              14、ダンミカ

395、次に教えを聞く人は、与えられていないものは、
     何ものであっても、またどこにあっても、
      知ってこれを取ることを避けよ。
     また(他人をして)取らせることなく、
      (他人が)取り去るのを認めるな。
     なんでも与えられていないものを取ってはならぬ。

396、ものごとの解った人は淫行を回避せよ。―――
     燃えさかる炭火の坑(あな)を回避するように。
     もし不婬を修することができなければ、
     (少なくとも)他人の妻を犯してはならぬ。

397、会堂にいても、団体のうちにいても、
     何ぴとも他人に向かって偽りを言ってはならぬ。
     また他人をして偽りを言わせてもならぬ。
     また他人が偽りを語るのを容認してはならぬ。
     すべて虚偽を語ることを避けよ。


              ~ 感謝・合掌 ~




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブッダのことば」より。

2016-10-22 00:12:34 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

  
              第二 小なる章 

              14、ダンミカ

392、それ故に、食物と臥具と大衣の塵を洗い去るための水とを、
     よく気をつけて用いよ。

393、次に在家の者の行うつとめを汝らに語ろう。
     このように実行する人は善い〈教えを聞く人〉(仏弟子)である。
     純然たる出家修行者に関する規定は、
      所有のわずらいある人(在家者)が
      これを達成するのは実に容易ではない。

394、生物を(みずから)殺してはならぬ。
     また(他人をして)殺さしめてはならぬ。
     また他の人々が殺害するのを容認してはならぬ。
     世の中の強剛な者どもでも、また怯えている者どもでも、
     すべての生きものに対する暴力を抑えて―――。


             ~ 感謝・合掌 ~

 


     





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブッダのことば」より。

2016-10-21 00:03:51 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
              第二 小なる章 

              14、ダンミカ

389、もしもかれが、教えを聞く人、
     或いは他の修行者とともに語る場合があるならば、
     その人にすぐれた真理を示してやれ、
     かげぐちや他人を誹謗することばを発してはならぬ。

390、実に或る人々は(誹謗の)ことばに反撥する。
     かれらは浅はかな小賢しい人々をわれらは称賛しない。
     (論争の)執着があちこちから生じて、かれらを束縛し、
     かれらはそこでおのが心を遠くへ放ってしまう。

391、智慧の優れた人(ブッダ)の弟子は、
     幸せな人(ブッダ)の説き給うた法を聞いて、
     食物と住所と臥具と大衣の塵を洗い去るための水とを、
     よく気をつけて用いよ。


          ~ 感謝・合掌 ~




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブッダのことば」より。

2016-10-20 04:57:21 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
              第二 小なる章 

              14、ダンミカ

386、修行僧は時ならぬのに歩き廻るな。
     定められたときに、托鉢のために村に行け。
     時ならぬのに出てあるくならば、執着に縛られるからである。
     それ故に諸々の〈目覚めた人々〉は時ならぬのに出て歩くことはない。

387、諸々の色かたち・音声・味・香り・触れられるものは、
     人々をすっかり酔わせるものである。
     これらのものに対する欲望を謹んで、定められた時に、
     朝食を得るために(村に)入れよ。

388、そうして修行僧は、定められたときに施しの食物を得たならば、
     一人で退いて、ひそかに坐れよ。
     自己を顧みて思い、心を外に放ってはならぬ。


               ~ 感謝・合掌 ~



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブッダのことば」より。

2016-10-19 00:33:51 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
              第二 小なる章 

              14、ダンミカ

383、先生!
     あなたがみごとに説きたもうたこの教えは幽微であり、
     また楽しいものです。
     あなたにお尋ねしますが、どうぞわれらにお説きください。
     最高の〈目覚めた方〉(ブッダ)よ。

384、これらの出家修行者たち、並びに在俗信者たちは、すべて、
     (目覚めた人)が悟り、みごとに説うとして、ここに集まってきたのです。
     けがれなき人(目覚めた人)が悟り、みごとに説いた理法を開け。
     ―――神々がインドラ神のことばを聞くように。」

385、(師は答えた)、
     「修行者たちよ、われに聞け、煩悩を除き去る修行法を汝らに説いて聞かせよう。
     汝らすべてはそれを持(たも)て。
     目的をめざす思慮ある人は、出家人にふさわしいそのふるまいを習え。


               ~ 感謝・合掌 ~






  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブッダのことば」より。

2016-10-18 00:51:51 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

         ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
              第二 小なる章 

              14、ダンミカ

380、毘沙門天王であるターヴェーラも、またおしえを請おうとして、
     あなたに近づいてきました。
     賢者よ。かれに尋ねられたときにも、あなたは話をなさいました。
     かれもまた(あなたの話を)聞いて、喜んだ姿を示しました。

381、アージヴィカ教徒であろうとも、ジャイナ教徒であろうとも、
     論争を習いとするこれらのいかなる異説の徒でも、すべて、
     智慧であなたを超えることはできません。
     立ったままでいる人が急いで走ってゆく人を
     追い越すことができないようなものです。

382、論争を習いとするいかなるバラモンでも、
     老年であろうとも、あるいは(中年、あるいは青年の)バラモンであろうとも、
     またそのほか『われこそは論客である』と自負している人々でも、
     すべてあなたから(ためになることがら)を得るようにと望んでいるのです。


            ~ 感謝・合掌 ~

 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブッダのことば」より。

2016-10-17 00:10:04 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
              第二 小なる章 

              14、ダンミカ

377、 実にあなたは神々とこの世の人々の帰趣と究極の目的とを知っておられます。
      奥深いことがらを見るで、あなたに比(なら)ぶ人はいません。
      世人はあなたを、優れた目覚めた人(ブッダ)だと呼んでいます。

378、 あなたはすっかり証(さと)りおわって、生けるものどもをあわれんで、
      智識と理法を説かれます。
      あまねく見る人よ。
      あなたは世の覆いを開き、汚れなくして、
      ひろく全世界に輝きたもう。

379、 エーラヴァナと名づける象王は、
      あなたが勝利者(ブッダ)であると聞いたので、あなたのもとに来ました。
      かれもまたあなたと相談して、(あなたの話を)聞いて、
      『いいなあ』といって喜んで去りました。


              ~ 感謝・合掌 ~




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする