浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「ブッダのことば」より。

2017-07-30 23:52:12 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、十六学生の質問結語

1148、神々に関しましてもよく熟知して、
         あれこれの一切のことがらを知っておられます。
         師は、疑いをいだきまた言(ことば)を立てる人々の質問を解決されます。

1149、どこにも譬うべきものなく、奪い去られず、
         動揺することのない境地に、わたくしは確かにおもむくことでしょう。
         このことについて、わたくしには疑惑がありません。
         わたくしの心がこのように確信して了解していることを、お認めください。」

〈彼岸に至る道〉の章おわる

八回にわたって誦える分量ある聖典のスッタニパータ終わる。


                 ~ 感謝・合掌 ~



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「ブッダのことば」より。

2017-07-30 00:43:42 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、十六学生の質問結語

1145、わたくしは汚泥の中に臥してもがきながら、洲(す)から
        洲へと漂いました。
        そうしてついに、激流を乗り超えた、汚れのない〈完全さを悟った人〉
        (正覚者)にお会いしたのです。」

1146、(師ブッダが現れていった)、
        「ヴァッカリやバドラーヴダやアーラヴィ・ゴータマが信仰を捨て去った
        ように、そのように汝もまた信仰を捨て去れ。
        そなたは死の領域の彼岸に至るであろう。
        ピンギヤよ。」

1147、(ピンギヤはいった)、
        「わたくしは聖者のおことばを聞いて、ますます心が澄む(=信ずる)
        ようになりました。
        さとった人は、煩悩の覆いを開き、心の荒みなく、明察のあらわれる方です。


                  ~ 感謝・合掌 ~



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「ブッダのことば」より。

2017-07-28 23:49:42 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、十六学生の質問結語

1142、バラモンさま。わたくしは怠ることなく、昼夜に、
        心の眼を以ってかれを見ています。
        かれを礼拝しながら夜を過ごしています。
        ですから、わたくしはかれから離れて住んでいるのではないと思います。

1143、信仰と、喜びと、意(こころ)と、念(おも)いとが、
        わたくしを、ゴータマの教えから離れさせません。
        どちらの方角でも、智慧豊かな方のおもむかれる方角に、
        わたくしは傾くのです。

1144、わたくしは、もう老いて、気力も衰えました。
        ですから、わが身はかしこのおもむくことはできません。
        しかし想いを馳せて常におもむくのです。
        バラモンさま。わたくしの心は、かれと結びついているのです。


                ~ 感謝・合掌 ~


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「ブッダのことば」より。

2017-07-27 23:53:04 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、十六学生の質問結語

1139、かれはまのあたり即時に実現され、
         時を要しない法、すなわち煩悩なき〈妄執の消滅〉、をそなたに説示した。
         かれに比すべき人はどこにも存在しない。」

1140、(ピンギヤがいった)、
         「バラモンさま。わたくしは、智慧ゆたかなゴータマ、叡智ゆたかなかの
         ゴータマのもとから、瞬時でも離れて住むことができません。

1141、まのあたり即時に実現される。
         時を要しない法、すなわち煩悩なき〈妄執の消滅〉、をわたくしに
         説示されました。
         かれに比すべき人はどこにも存在しません。


                 ~ 感謝・合掌 ~


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「ブッダのことば」より。

2017-07-26 23:36:45 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、十六学生の質問結語

1136、かれは独りで煩悩の暗黒を払って坐し、
         高貴で、光明を放っています。
         ゴータマは智慧ゆたかな人です。
         ゴータマは叡智ゆたかな人です。

1137、即時に効果の見られる、時を要しない法、
         すなわち煩悩なき(妄執の消滅)、をわたくしに説示しました。
         かれに比すべき人はどこにも存在しません。」

1138、(バーヴァリがいった)、
         「ピンギヤよ。そなたは、智慧ゆたかなゴータマ、
         叡智ゆたかなのゴータマのもとから、
         瞬時でも離れて住むことができるのか?


               ~ 感謝・合掌 ~


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「ブッダのことば」より。

2017-07-25 22:43:41 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、十六学生の質問結語

1133、バラモンよ。暗黒を払う〈目ざめた人〉(ブッダ)、
         あまねく見る人、世間の究極に達した人、一切の迷いの生存を超えた人、
         汚れのない人、一切の苦しみを捨てた人、―――かれは真に〈目ざめた人〉
         (ブッダ)と呼ばれるにふさわし人でありますが、わたしはかれに近侍
         しました。

1134、たとえば島が疎らな林を捨てて果実豊かな林に住みつくように、
         そのようにわたくしもまた見ることの少ない人々を捨てて、
          白鳥のように大海に到達しました。

1135、かつてゴータマ(ブッダ)の教えよりも以前に昔の人々が
          『以前にはこうだった』『未来にはこうなるであろう』といってわたくしに
          説き明かしたことは、すべて伝え聞きにすぎません。
          それはすべて思索の紛糾を増すのみ。


                ~ 感謝・合掌 ~



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「ブッダのことば」より。

2017-07-24 23:41:24 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、十六学生の質問結語

1130、最上の道を修める人は、此岸から彼岸におもむくであろう。
        それは彼岸に至るための道である。
        それ故に〈彼岸に至る道〉と名付けられる。

1131、ピンギヤさんは(バーヴァリのもとに帰って、復命して)いった。
        「〈彼岸に至る〉をわたくしは読誦しましょう。
        無欲で煩悩の叢林(そうりん)のない立派な方は、どうして虚妄を
        語られるでしょうか。

1132、垢と迷いを捨て去って、
        高慢と隠し立てをとを捨てている(ブッダ)の、
        讃嘆を表すことばを、さあ、わたくしは誉めたたえることにしましょう。


                 ~ 感謝・合掌 ~


※ 本日は恩師(故)長尾弘先生のご生誕日です。
   (1931年7月25日御出生)
   当ブログ開設(2008年11月11日)より本日現在(2017年7月25日)までに
   当ブログへ訪問ならびに閲覧して頂きました延べ人数と閲覧数を御報告申し上げます。
   (途中幾度となくパソコンの不調和やインターネット回線の不調和などで
      投稿できないこともあり、皆様には大変ご迷惑をおかけしました。)
   訪問延べ人数:226,102人  単純計算で一日平均73人の方に訪問して頂きました。
   閲覧延べ回数:734,018回  単純計算で一日平均237回の閲覧をしていただきました。
   以上ご報告申し上げます。
   天上界の恩師(故)長尾弘先生も大変お喜びになっておられることと思います。
   当ブログへのご訪問ならびに閲覧して頂きました多くの皆様に心より深く感謝申し上げます。
   この後も宜しくお願い申し上げます。
   ブログ管理者









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「ブッダのことば」より。

2017-07-23 23:44:56 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、十六学生の質問結語

1127、かれらが質問を発したのに応じて、
        目ざめた人はあるがままに解答された。
        聖者は、諸々の質問に対して解答することによって、
        諸々のバラモンを満足させた。

1128、かれらは、
        太陽の裔(すえ)である目ざめた人・眼ある者(ブッダ)に満足して、
        優れた智慧ある人(目ざめた人)のもとで清らかな行いを修めた。

1129、一つ一つの質問に対して〈目ざめた人〉が説かれたように、
        そのように実践する人は、此岸から彼岸におもむくことであろう。


                 ~ 感謝・合掌 ~




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「ブッダのことば」より。

2017-07-23 01:01:19 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、十六学生の質問結語
師(ブッダ)は、マガダ国のパーサーナカ霊地にとどまっておられたとき、
以上のことを説かれ、(バーヴァリの)門弟である十六人のバラモンに請われ
問われる度ごとに、質問に対して解答をのべた。
もしもこれらの質問の一つ一つの意義を知り、理法を知り、理法にしたがって
実践したならば、老衰と死との彼岸に達するであろう
これらの教えは彼岸に達せしめるものであるから、それ故にこの法門は
「彼岸に至る道」となづけられている。

1124、アジタと、ティッサ・メッテイヤと、プンナカと、メッタグーと、
        ドータカと、ウパシーヴァと、ナンダと、またヘーマカと、

1125、トーディヤとカッパとの両人と、賢者なるジャトゥカンニンと、
        バドラーヴダと、ウダヤとポーサーラ・バラモンと、聡明なモーガラージャと、
        偉大な仙人であるピンギヤと、―――

1126、これらの人々は行いの完成した仙人である目ざめた人(ブッダ)の
        もとにやってきて、みごとな質問を発して、ブッダなる最高の人に近づいた。


                 ~ 感謝・合掌 ~



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「ブッダのことば」より。

2017-07-22 00:18:42 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

   
           第五、 彼岸に至る道の章 

           17、学生ピンギヤの質問

1120、ピンギヤさんがたずねた、
        「わたくしは年をとったし、力もなく、容貌も衰えています。
        眼もはっきり見えませんし、耳もよく聞こえません。
        わたくしが迷ったままで途中で死ぬことのないようにしてください。
        ―――どうしたらこの世において生と老衰とを捨て去ることができるか、
        そのことわりを説いてください。
        それをわたくしは知りたいのです。」

1121、師(ブッダ)は答えた、
        「ピンギヤよ。物質的な形態があるが故に、人々が害われるのを見るし、
        物質的な形態があるが故に、怠る人々は(病などに)悩まされる。
        ピンギヤよ。
        それ故に、そなたは怠ることなく、物質的形態を捨てて、
        再び生存状態にもどらないようにせよ。」

1122、「四方と四維と上と下と、これらの十万の世界において、
        あなたに見られず聞かれず考えられずまた識られないなにものもありません。
        どうか理法を説いてください。
        それをわたくしは知りたいのです、
        ―――この世において生と老衰とを捨て去ることを。」

1123、師は答えた、
        「ピンギヤよ。ひとびとは妄執に陥って苦悩を生じ、老いに襲われるのを、
        そなたは見ているのだから、それ故に、ピンギヤよ、
        そなたは怠ることなく励み、妄執を捨てて、
        再び迷いの生存にもどらないようにせよ。」


                ~ 感謝・合掌 ~




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「ブッダのことば」より。

2017-07-20 23:39:43 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

   
           第五、 彼岸に至る道の章 

         16、学生モーガラージャの質問

1116、モーガラージャさんがたずねた、
       「わたくしはかつてシャカ族の方に二度おたずねしましたが、
       眼ある方(釈尊)はわたくしに説明してくださいませんでした。
       しかし『神仙(釈尊)は第三回目には説明してくだる』と、
       わたくしは聞いております。

1117、この世の人々も、かの世の人々も、神々と、
       梵天の世界の者どもも、誉れあるあなたゴータマ(ブッダ)の
       見解を知ってはいません。

1118、このように絶妙な見者(みて)におたずねしようとして
       ここに来ました。
       どのように世間を観察する人を、死王は見ることがないのですか?」

1119、(ブッダが答えた)、
       「つねによく気をつけ、自我に固執する見解をうち破って、
       世界を空なりと観ぜよ。
       そうすれば死を乗り超えることができるであろう。
       このように世界を観ずる人を、〈死の王〉は見ることがない。」


                ~ 感謝・合掌 ~








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「ブッダのことば」より。

2017-07-20 01:15:14 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

 
           第五、 彼岸に至る道の章 

           15、学生ボーサーラの質問

1112、ボーサーラさんがたずねた、
       「過去のことがらを説示し、悩み動揺することなく、疑惑を断ち、
       一切の事物を究めつくした(師)におたずねするために、
       ここに来ました。

1113、物質的なかたちの想いを離れ、身体をすっかり捨て去り、
       内にも外にも『なにものも存在しない』と観ずる人の智を、
       わたくしはおたずねするのです。
       シャカ族の方よ。
       そのような人はさらにどのように導かれねばなりませんか?」

1114、師(ブッダ)は答えた、
       「ボーサーラよ。
       すべての(識別作用の住するありさま)を知りつくした全き人(如来)は、
       かれの存在するありさまを知っている。
       すなわち、かれは解脱していて、そこをよりどころとしていると知る。

1115、無所有の成立するもとを知って、
       すなわち『歓喜は束縛である』ということを知って、
       それをこのとおりであると知って、
       そこから(出て)それについてしずかに観ずる。
       安立したそのバラモンには、この〈ありのままに知る智〉が存する。」


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「ブッダのことば」より。

2017-07-19 05:36:12 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

     
           第五、 彼岸に至る道の章 

           14、学生ウダヤの質問

1108、「世人は何によって歓喜に束縛されているのですか?
         世人をあれこれ行動させるものは何ですか?
         何を断ずることによって安らぎ(ニルヴァーナ)があると
          言われるのですか?」

1109、「世人は歓喜に束縛されている。
         思惑が世人をあれこれ行動させるものである。
         妄執を断ずることによって安らぎがあると言われる。」

1110、「どのようによく気を付けて行なっている人の識別作用が、
         死滅するのですか?
         それを先生におたずねするためにわたくしはやってきたのです。
         あなたのそのおことばをお聞きしたいのです。」

1111、「内面的にも外面的にも感覚的感受を喜ばない人、
         このようによく気をつけて行っている人、
           の識別作用が死滅するのである。」


                  ~ 感謝・合掌 ~










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「ブッダのことば」より。

2017-07-17 23:37:41 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
           第五、 彼岸に至る道の章 

           14、学生ウダヤの質問

1105、ウダヤさんがたずねた、
        「瞑想に入って坐し、塵垢を離れ、為すべきことを為しおえ、
        煩悩の汚れなく、一切の事物の彼岸に達せられた(師)に
        おたずねするために、ここに来ました。
        無明を破ること、正しい理解による解脱、を説いてください。」

1106、師(ブッダ)は答えた、
        「ウダヤよ。愛欲と憂いとの両者を捨て去ること、
        沈んだ気持ちを除くこと、悔恨をやめること、

1107、平静な心がまえと念の清らかさ、
        ―――それらは真理に関する思索にもとづいて起こるものであるが、
        ―――これが、無明を破ること、正しい理解による解脱、であると、
        わたくしは説く。」


                  ~ 感謝・合掌 ~




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「ブッダのことば」より。

2017-07-16 23:52:24 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

   
           第五、 彼岸に至る道の章 

          13、学生バドラーヴダの質問

1101、バドラーヴダさんがたずねた、
        「執着の住所をすて、妄執を断ち、悩み動揺することなく、
        歓喜をすて、激流を乗り超え、すでに解脱し、はからいを捨てた
        賢明な(あなた)に切にお願いします。

1102、健き人よ。あなたのおことばを聞こうと希望して、
       多勢の人々が諸地方から集まってきましたが、竜(ブッダ)の
       おことばを聞いて、人々はここから立ち去るでしょう。
       かれらのために善く説明してやってください。
       あなたはこの理法をあるがままに知っておられるのですから。」

1103、師(ブッダ)は答えた、
       「バドラーヴダよ。上にも下にも横にでも中間にでも、執着する妄執を
       すっかり除き去れ。
       世の中の何ものに執着しても、それによって悪魔が人につきまとうに至る。

1104、それ故に、修行者は明らかに知って、よく気を付け、
       全世界においてなにものをも執してはならない。
       ―――死の領域に愛着を感じているこの人々を〈取る執着ある人々〉で
       あると観て。」


                 ~ 感謝・合掌 ~



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