~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第一 蛇の章
一、蛇
十四、 悪い習性がいささかも存することなく、
悪の根を抜き取った修行者は、
この世とかの世とをともに捨て去る。
―― 蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。
十五、 この世に還り来る縁となる〈煩悩から生ずるもの〉を
いささかももたない修行者は、
この世かの世をともに捨て去る。
―― 蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。
十六、 ひとを生存に縛りつける原因となる〈妄執から生ずるもの〉
をいささかももたない修行者は、
この世かの世をともに捨て去る。
―― 蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。
十七、 五つの蓋(おお)いを捨て、悩みなく、疑惑を超え、
苦悩の矢を抜き去られた修行者は、
この世とかの世とをともに捨て去る。
―― 蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。
~ 感謝・合掌 ~
~ 感謝・合掌 ~