恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より
第五章 心の曇りをとるための反省
先の続き・・・
赤ちゃんの顔を見るとかわいくて安らかです。
心に曇りがないからです。
オギャーと生まれた時には私たちの誰もがあのようなきれいな顔、
安らかな心だったのです。
それがいつしか世の中の風に当たり、
様々な人との出会いや色々な出来事の中で苦しみを
経験して心を曇らせ、顔の表情を曇らせ、
顔つきまでも変えていってしまうのです。
そして、
ついには元来の自分というものの心がどれほど綺麗で平安に満ちていたかも
忘れてしまうのが、多くの人間のこの世の生活のならいです。
自分に不都合な出来事が起きるや、清らかな心は汚され始め、
顔も苦しみを表現し出します。
しかし、あくまでも心の本性は明るさであり、光だったのです。
なぜなら、心は神様から分け与えられたものですし、
これ以外に心はないからです。
闇の心というものは本来実在しないものです。
どういう運命や状況の中にあっても、この真実は変わりありません。
私たちが心から苦悩を取り除く方法を素直に実践していけば、
わるい運命や状況さえも好転してまいります。
私たちはもっと自由な存在なのです。
これは体験してきたことですから、嘘はありません。
では、どんな方法によって、心の本来の姿を現すことができるのでしょう。
毎日の反省ということによって、私たちは心の曇りを掃除することができます。
では、なぜ反省の必要があるのでしょう。
それは、
知らないうちに心にたまっていく塵や埃がだんだんと積もることによって、
いつの間にか心が重く、暗くなってしまうことのないように
反省を行なわなくてはならないからです。
不眠症の方が今日一日の反省をすると、よく眠れると言われます。