浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2022-10-31 00:13:08 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
  恩師のご著書「講演集」より


          講演集、 二

     東京・沖縄の旅にこと寄せて――幸せになる為には

先の続き・・・

海の上に島がたくさんありますが、
それらの島は海底で全部繋がっているように、
私たちの表面意識は、
各島々が海面に出て全く別であるのと同じで、
各個性を持っていますが、
超潜在意識は底でずっとみな繋がっていますね。
超潜在意識からいえば、
皆の心が繋がっていることが分かります。

ですから、皆の心の奥底が見えます。
そして皆が繋がっていますから、
皆がいとおしくなります。
皆、兄弟、親子という感じが湧いてきまして、
すべてのものがいとおしく、
犬ころにしても小鳥や猫にしても、
いとおしく感じます。
神の子として全部兄弟だからです。
動物も植物もみな神の御姿であり、
私たち自身も神の御姿です。


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「御垂訓」

2022-10-29 23:59:42 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
恩師のご著書「講演集」より


          講演集、 二

     東京・沖縄の旅にこと寄せて――幸せになる為には

先の続き・・・

いくら幼い子でも一人の人格者として、神様から「あなたにこの子を委ねます。
この子の修行に協力してやって下さい」と頼まれて授かったのが、
私たちの子供です。
幼き子供は心に何の曇りもありません。
その証しとして幼い子はどの子を見せてもらいましても皆可愛い顔をされています。
だんだんと成長する過程で心にスモッグを出していきます。
そのスモッグが綺麗な心の周りを全部覆ってしまいます。
自己保存、自我我欲などの思いによって、魂の表面がだんだん曇り、私たちの
心の曇った分だけ顔の相が曇ってきます。

だから、肉体は魂の表現体、この顔は魂の看板です。
心が知りたければ、その人の目の中を覗いてみなさい。
その人の内部がみな分かります。
そんな阿呆なとお思いでしょうけど、こうして見たらみな見えます。
心の奥底まで丸見えで、いくら後ろのほうにおられても同じことです。
意識を向けたらパッと分かります。
これはなぜかといいますと、心は全部底で繋がっていますから、
その方に意識を向けましたら、全部分かるようになっているのです。
意識には、潜在意識、表面意識、超潜在意識とあります。


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「御垂訓」

2022-10-29 00:15:54 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

 恩師のご著書「講演集」より


            講演集、 二

     東京・沖縄の旅にこと寄せて――幸せになる為には

先の続き・・・

葬式を一つ済ませたら、何千万の保険が入るのですから、死体でもほしいのです。
こんなさもしい方も現実にはあり、しかも親戚一同が揃ってそうだったのです。
町じゅうでいっときは評判になっていたそうです。
人の心とはさまざまです。
同じお父さんお母さんからこの肉体を頂いても、その兄弟の中で一人の方は
心豊かであり、同じ兄弟でありながら心貧しい方があります。

出すのは嫌い、貰うのは好きで厚かましいことこの上ないという人ですね。
かと思うと、同じ兄弟でも遠慮深く謙虚でどんどん人の為に尽くすという方も
あるのは、親は子に肉体は与えても、魂は与えることができないということの
証拠です。
親は肉体を与えてオギャーと生み出すことはできますが、
魂まで生み出すことはできないのですね。


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「御垂訓」

2022-10-28 00:04:46 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
  恩師のご著書「講演集」より


            講演集、 二

     東京・沖縄の旅にこと寄せて――幸せになる為には

先の続き・・・

出すのを異様に惜しがる人がありますね。
あれは出せば、一旦自分の前から消えますから損したと思うのが並みの人間、
普通の我々凡夫の思いです。
確かに現実には消えるのです。
ところが、真理は出せば入るようになっています。
どんどん出させてもらうと又、
どんどんと入るようになっているこの真理を知らないから、人はケチケチします。
「出すのは嫌、舌を出すのももったいない。
貰うのだったら、人の葬式でも貰ってこようか」という人があります。

現実にあるのですよ。
大阪のK市で二十歳過ぎのちょっと精神薄弱の方がおられました。
この両親が亡くなって、親がこの本人に大きい保険を掛けていたのですが、
立派な親戚がありながらこの子の世話をするという人が一人もないのです。
仕方がないので、大阪の平野にある施設に入れたそうです。
ところが、この子が交通事故でポコッと死んでしまうと、
親戚中が「うちに呉れ」「うちに呉れ」と言って、その死体の奪い合いをしたというのです。
親戚中が「うちで葬式を出させてくれ」と言うので、
町会長さんが「何と不思議なことがあるものだ、なぜこんなことを言うのだろうか」と思ったら、
その子に大きい保険が掛かっていたのですね。


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「御垂訓」

2022-10-27 00:02:34 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

         恩師のご著書「講演集」より


              講演集、 二

      東京・沖縄の旅にこと寄せて――幸せになる為には

先の続き・・・

人さまに治っていただく、
苦しみから解放される時の喜びは何ものにも
代えることのできない喜びです。
人さまに喜んでいただくことです。
助けてもらう、救ってもらうよりも、
助ける側、
救わせてもらう側に常に自分を立たせてもらうことです。
愛の無償の奉仕をさせてもらった時、
不思議な奇跡を見せていただくことができます。
神様からたくさんのものを与えていただきながら、
それをよう貰わないのが私たちです。
なぜ貰えないかというと、
自分の心を自ら曇らせて神の光を遮っているから、
神様が下さるものを貰うことができないのです。

神は無限の供給をなさいます。
毎月お話会で五百円ずつ頂載するのを、
私が着服してけしからんと怒っている方があるそうですが、
これは事実無根のことで、
現実に私のところへは一円玉一個も入っておりません。
これは会計さんがちゃんと監督して下さり、
年末の助け合い運動や、
又、役に立つところに回させていただいております。
五百円を私のところに入れても何の足しにもなりませんし、
またそんなさもしい心は持っておりません。
ちゃんと神様が与えて下さいます。
出しておけば、神様が入れて下さいます。


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「御垂訓」

2022-10-26 00:17:17 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
 恩師のご著書「講演集」より


              講演集、 二

      東京・沖縄の旅にこと寄せて――幸せになる為には

昨夜来の癒しは百五十人以上、
仮に一人当たり三分要したとしても百人で
三百分、三百分なら五時間はゆうにかかります。
中には見動きできない方もたくさんお見えになっていました。
お気の毒に三歳の男の子で脳性小児麻痺を患って両足とも曲がって伸びず、
手も曲がって生きながらのミイラのような子でして、一生懸命に祈りました。
すると、足が伸びまして、翌日になりますと、
もう可愛い綺麗なお顔に変わっていました。
手も普通に動くようになって、お母さんの喜びは大変なものでした。

東京でお会いした世にも不思議な超能力の先生方が
沖縄にもおいでになっていたのですが、
皆で手分けして一生懸命汗を流して治療しておられました。
その方たちが一人にかかっておられる間に、
私は五、六人終わっているのです。
私の場合はただ「治りなさい」と言えば、皆治っていってくださるくのです。
「どうですか」と聞くと、「いやもう、治りました」と、
ご本人がそう言ってくれるのですから、これは間違いないですね。
「あの先生に診てもらったのですけど、まだここが痛いのです」と言って、
その先生に一生懸命治療してもらったのに、
又私のほうへくる方もあるのですね。
その方もうまく治ってくださって良かったのですけど。
最後には治療を申し込んだ人は全部私のところへきてしまいました。
そういう喜びというのは得難いものです。


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「御垂訓」

2022-10-25 00:19:01 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

  恩師のご著書「講演集」より


              講演集、 二

     東京・沖縄の旅にこと寄せて――幸せになる為には

しかし私はそんなことは一切できません。
この間も沖縄で
「先生の過去世を意識をもって話して下さい」と言っていただいたのですが、
そんな意識は出てきません。
出て来なくても、本当の神様の御心を述べ伝えますと、
皆様が号泣されていました。
なぜそういう短い言葉の中に感動を受けられるのかというと、
ほんとうの神の御心だからです。
私が帰りましたあと、昼からのスケジュールは、
別の先生の講演の当番なっていたそうです。

昼食をいただいている時に、その先生の奥さんが呼びにこられたのですね。
「実は主人がお腹が痛くて今動けなくなっているのです。
昼からの講演ができないので困っています」ということで、
「なぜ早く言ってくれなかったのですか。そんなのはすぐに治ります」と言って、
その先生のところへ行きますと、ベッドに休んでおられました。
「お腹痛は治りなさい」と言いましたら、パッと治りました。
すぐ治ったのです。
「偉大な御業ですね」とびっくりしておられました。


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「御垂訓」

2022-10-24 00:51:53 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師のご著書「講演集」より


              講演集、 二

     東京・沖縄の旅にこと寄せて――幸せになる為には

東京・沖縄では、それぞれ偉い先生が難しい話をして下さいました。
私は難しいことは何一つお話できませんが、
皆さんが聞いて下さって分かり易いと言われます。
難しくて理解できないことを教えていただいてもなかなか学びにくいものです。
この間沖縄でも懺悔させていただいた後でお話させていただいておりますと、
皆さんはお腹をかかえてひっくり返って笑っておられましたね。
「大笑いしながらも、ちゃんとその中にすべてこの真理は含まれております」
と言って褒めていただいたのです。

或る先生は悟るというのか、自分の過去世をひもといて、
神様から「あなたは法を説きなさい」と言われて、
ボリビアから日本へ帰ってきたとのことです。
まだ日本語もおぼつかない時に、「この日本で法を説きなさい」という神の
ご指示があり、「私にはとてもそんなことはできません。分かりません」と
言って、何回もお断りになったのですけど、「天上界から協力しますから、
あなたが法を説きなさい」という、神のご宣託があったそうです。
いろんなお話をされますが、みな天上界から学ばれるそうですね。
すばらしいことです。


https://www.facebook.com/Eikawa.Masato.37sun4970
恩師「長尾弘」先生のページです。
恩師のご講演ラジオ放送「心の扉」などを投稿してあります。
皆様の訪問をお待ちしております。

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「御垂訓」

2022-10-23 01:30:45 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師のご著書「講演集」より


             講演集、 二

        東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白

先の続き・・・

私も泣きながら聞いていまして、
なんとか私も気持だけでも持っていきたいなあと思いながら泣いていたのですけど、
ああいう僅かずつでも一人一人から
寄せてもらったお金で、チベットとかエチオピアのほうで多くのお子さんが
助かってくれています。
又、実際に行ってくださる方はそんなに綺麗なお顔ではありませんが、しかし
ああいう方にはみな光が出ていました。
後光が出ております。

私たちも、ああいう機会でも結構ですし、
年末の助け合い運動でも結構です。
なんとか気持ちだけでもさせてもらいたいと思います。
皆同じ兄弟、神の目から見たら全部兄弟です。
色の黒い白い黄色いは関係ありません。
全部神のいとし子です。
そのいとし子に愛の手をさしのべていきたいと思います。
今後の生活の中にほんとうの神の子として
生きていくように実践して参りたいと思います。
どうかよろしくご指導いただきますように。



※ お知らせ
小生のFacebookに掲載しています恩師「長尾弘」先生の
ページが何かのトラブルで更新できなくなりました。
専門家に修正してもらいますので、暫くお待ちください。
https://www.facebook.com/37sun4970masato/photos
https://www.facebook.com/profile.php?id=100051753395058

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「御垂訓」

2022-10-22 00:05:29 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

    恩師のご著書「講演集」より


             講演集、 二

        東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白

先の続き・・・

「神様からこういうことを見せて下さった」
「神様はこのようなことをして助けて下さった、
私という人間を通して助けて下さった。
だから私にはそういう力はありませんが、
これは神のなせる業です」と、
神の御業ということを常に私の心の中にたたき込んでおりますから、
赤字はまあ半分ぐらいで許していただけるのではないかと思います。

神を褒め称え、讃美し、神の力の偉大さを褒め称えることです。
自分の行った全部は、神がして下さったものだと思うことです。
そして善き行いについて、
「何をしたのか」「誰にしたのか」「どんなことをしたのか」などは、
これらをさせてもらった瞬間から捨てることですね。
させてもらったら即、捨てることです。
今日も朝からテレビを見ていますと、
二十四時間チャリティーをやっていました。
なかなか芸人さんも大変です。


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「御垂訓」

2022-10-21 00:44:10 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
  
 恩師のご著書「講演集」より


             講演集、 二

        東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白

先の続き・・・

私などはこうして皆さんの前で喋らなくてはいけませんから、善い行いをして
きたなあと思いましても、借金のほうがはるかに大きくなります。
一つの善き行いに対して一人に喋ったとしたら、その善行は帳消しです。
一つの善い行いを自慢たらしく百人の前で喋ってしまいますと、
一人分は帳消しになりますから九十九人分の赤字が残ります。
天の国に帰って蔵の扉を開いたら、赤字の札ばかりです。

「ぎょうさん、私はいいことをしたなあ、天の蔵には大分詰まったなあ」
と思ってあの世に帰りますと、
私の蔵は借金ばかり残っているだろうと思います。
なぜかというと、あまり喋りすぎたからです。
しかし、私の自慢にはしておりません。
神様の自慢をしております。


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「御垂訓」

2022-10-20 01:29:01 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
  恩師のご著書「講演集」より


             講演集、 二

     東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白

先の続き・・・

自分が作ったものによって苦しんでいるのです。
その苦しみを人に拝んでもらったり、滝に打たれて身を清めたり、
或いは護摩を焚くなどしても自分が作った原因を人が
消してくれるはずは絶対にありません。
どんなことをしても消えることはありません。

では、それを消すのは何かというと、反省、悔い改め、懺悔です。
その悪を再び繰り返さない中に魂の進化が行われます。
自らを顧みて一点の曇りのない生活ができるようになれば、
その時にほんとうの神の御子として、
神に「お父さん」と、呼べるようになっていきます。
その時、皆さんは神の御使いです。
難しいことは何一つ要りません。
日々の生活の中で思いやり、助け合い、
そして自らを誇らないことです。
「花は自らの美しさを自ら知らず、ゆえにうるわしい」です。

どんなに美しい花でも、
自分から「私、綺麗でしょう」と何回も
自慢したら見るのも嫌になります。
花は自分の美しさを知らないのですね。
だから麗しいのです。
私たちも自分がちょっといいことをしたとか、
ちょっと何かしたとかいって、
鼻にかけたり自惚れたり、そういう自慢をしたら醜いです。
善き行いは隠れて積みたいものです。
隠れた行いの中に陰徳が積まれていきます。
隠れた徳です。
それは大きな魂の財産として残っていきます。


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「御垂訓」

2022-10-19 00:41:13 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
  
 恩師のご著書「講演集」より


             講演集、 二

     東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白

先の続き・・・

どこへ、どこまで逃げたとしても、
自分の心から逃れることはできません。
それから逃れるには、自ら悔い改める以外にありません。
悔い改めたら、二度と繰り返さない努力をすることです。
毎日の生活の中に再び過ちを繰り返さない実践、
行いが、正法を学ぶ者の修行です。
もし滝に打たれて自分の犯した業が流れ去るのでしたら、
自分のいいもの、折角の長所も、流れて消えるはずです。
悪も消える代わりに善も消えてしまいます。
そんなものはなんの役にも立ちません。
護摩も同じことです。

護摩を焚くと因縁が消滅するといいますが、
因縁は自分自身がつくったものです。
自分が日々の行いの中に誤まった想念を持ち、
神の御心から離れた行いをした
場合、それが自分の業、因縁となって残っていくのです。
護摩を焚いて消えるはずはありません。
自分が作ったものによって苦しんでいるのです。
その苦しみを人に拝んでもらったり、
滝に打たれて身を清めたり、
或いは護摩を焚くなどしても自分が作った原因を
人が消してくれるはずは絶対にありません。
どんなことをしても消えることはありません。


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「御垂訓」

2022-10-18 00:01:47 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
恩師のご著書「講演集」より


         講演集、 二

      東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白

先の続き・・・

そして飛んで飛んで飛びぬいて地の果てまで来たと思って、もうここまで来たら、
いくら偉大なお釈迦様の手でも心配はないと思って雲から下りて見ますと、
五本の指のような大きな岩の柱があり、
その柱に「聖天大王孫悟空ここに至る」と、
墨で書いて帰ってきました。

そしてお釈迦様にそう言いますと、
「これを見よ、あなたが書いたのはちゃんと
ここにある」と、お釈迦様の手の指に孫悟空の書いた文字が
はっきりと書かれていたということです。
つまりお釈迦様の手から逃げることはできなかったのです。
「西遊記」の有名な話しですけれど、
これは自分の心から逃れなれないことを
言っているのです。




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「御垂訓」

2022-10-17 00:06:30 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師のご著書「講演集」より


         講演集、 二

      東京・沖縄講演のお土産話――懺悔と告白

先の続き・・・

和歌山で或る学校の校長先生が自分の過ちに気付くと、
もう恐ろしくなって何とかこのいやらしい自分から逃れたいと強く思って、
和歌山城の近くから和歌山港へ単車に乗って一生懸命逃げたところ、
港に着くと、「あなたが地球の果てまで逃げても逃がしません」と、
自分の良心が言ったそうです。

宇宙の果てまで逃げても、監視されているこの良心は、
和歌山城から港まで逃げたとしても、
そんなもの逃がしては下さいません(笑い)。
それでも必死になって、その先生は逃げたそうです。
しかし宇宙の果てまで逃げても、自分の心から逃れることはできません。
自分の中にはちゃんと神仏の心がいて下さいます。

孫悟空がお釈迦様に背いてお釈迦様に掴まった時、
「私のこの手から逃れたら、
あなたを逃がしてあげよう」と言われました。
あまり悪いことをするものですから、お灸をすえられたのです。
お釈迦様の手などは、小さい手ですから「そんなことはわけない」と言って、
あの觔斗雲(きんとうん)を呼んでパッと雲に乗って逃げたそうです。
あれは時速何万キロという早さで走る雲だそうですね。


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