浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「ブッダのことば」より。

2016-07-31 00:18:13 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

  ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章            

         九、雪山に住む者

177、  世に名高く、微妙な意義を見、智慧をさずけ、
      欲望の起こる根源に執着せず、一切を知り、よく聡明であり、
      気高い路を歩みつつあるかの大仙人を見よ。

178、  今日のわれらは美しい〔太陽〕を見、美しく晴れた朝に逢い、    
      気持ちよく起きあがった。
      激流をのり超え、煩悩の汚れのなくなった〈覚った人〉に
      われらは見(まみ)えたからである。

179、  これらの千の神霊どもは、神通力あり、
      誉れたかきものどもであるが、
      かれらはすべてあなたに帰依します。
      あなたはわれらの無上の師であります。

              
            ~ 感謝・合掌 ~


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「ブッダのことば」より。

2016-07-30 00:25:34 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章            

         九、雪山に住む者

174、  「常に戒めを身にたもち、智慧あり、
      よく心を統一し、内省し、よく気をつけている人こそが、
      渡りがたい激流を渡り得る。

175、  愛欲の想いを離れ、
      一切の結び目(束縛)を超え、
      歓楽による生存を滅しつくした人―――、
      かれは深海のうちに沈むことがない。」

176、  (雪山に住む者という神霊がいった)、
      「深い智慧あり、微妙な意義を見、何ものをも有せず、
      欲の生存に執着せず、あらゆることがらについて解脱し、
      天の路を歩みつつあるかの大仙人を見よ。


            ~ 感謝・合掌 ~





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「ブッダのことば」より。

2016-07-29 00:11:03 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章            

         九、雪山に住む者

171、   「世間には五種の欲望の対象があり、
        意(の対象)が第六であると説き示されている。
        それらに対する貪欲を離れたならば、
        すなわち苦しみから解き放たれる。

172、  世間の出離であるこの道が汝らに如実に説き示された。
       このことを、われらは汝らに説き示す、
       ―――このようにするならば、
       苦しみから解き放たれるのである。」

173、  「この世において誰が激流を渡るでしょうか?
       この世において誰が大海を渡るのでしょうか?
       支えなくよるべのない深い海に入って、
       だれが沈まないのでしょうか?」

              
             ~ 感謝・合掌 ~





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「ブッダのことば」より。

2016-07-28 00:39:06 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章            

         九、雪山に住む者

168、  雪山に住む者という神霊がいった、
      「何があるとき世界は生起するのですか?
      何に対して親しみ愛するのですか?
      世間の人々は何ものに執着しており、
      世間の人々は何ものに悩まされているのですか?」

169、  師は答えた、
      「雪山に住むものよ。六つのものがあるとき世界が生起し、
      六つのものに対して親しみ愛し、世界は六つのものに執着しており、
      世界は六つのものに悩まされている。」

170、  「それによって世間が悩まされる執着とは何であるか?
      お尋ねしますが、それからの出離の道を説いてください。
      どうしたら苦しみから解き放たれるのでしょうか。」


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「ブッダのことば」より。

2016-07-27 00:17:02 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章            

         九、雪山に住む者

165、  (雪山に住む者という神霊がいった)、
        「かの聖者は羚羊(かもしか)のような脛(すね)があり、痩せ細って、
        聡明であり、小食で、貪ることなく、森の中で静かに瞑想している。
        来たれ、われらはゴータマ(ブッダ)に見(まみ)えよう。

166、  諸々の欲望をかえりみることなく、あたかも獅子のように象のように
        独り行くかれに近づいて、われらは尋ねよう、
        ―――死の縛(いまし)めから解き放たれる道を。」

167、  (その二人の神霊がいった)、
        「説き示す人、説き明かす人、あらゆることがらの究極をきわめ、怨みと怖れを
        超えた目覚めた人、ゴータマに、われは問おう。」


                 ~ 感謝・合掌 ~



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「ブッダのことば」より。

2016-07-26 00:10:05 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章            

         九、雪山に住む者

163 a、 雪山に住む者という神霊がいった)、
          「聖者の心は行動とことばとをよく具現している。
          明知と行いとを完全に具えているかれを汝が讃嘆するのは、当然である。」

163 b、「聖者の心は行動とことばとをよく具現している。
          明知と行いとを完全に具えているかれに、
          そなたが隋喜するのは、当然である。

164、  (七岳という神霊がいった)、
         「聖者の心は行動とことばとをよく具現している。
         さあ、われらは明知と行いとを完全に具えているゴータマに見まえよう。」                    


                 ~ 感謝・合掌 ~







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「ブッダのことば」より。

2016-07-25 00:17:03 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章            

         九、雪山に住む者

161、  七岳という神霊は答えた、
       「かれは欲望の享楽に耽らない。またその心は濁っていない。
       すべての迷妄を超えている。
       目覚めた人として諸々のことがらを明らかに見通す眼をもっている。」

162、  雪山に住む者という神霊がいった。
       「かれは明知を具えている。
       またかれの行いは清らかである。
       かれのすべての煩悩の汚れは消滅している。
       かれはもはや再び世に生まれるということがない。」

163、  七岳という神霊は答えた、
       「かれは明知を具えている。またかれの行いは清らかである。
       かれのすべての煩悩の汚れは消滅している。
       かれはもはや再び世に生まれるということがない。」      


                 ~ 感謝・合掌 ~




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「ブッダのことば」より。

2016-07-24 00:10:06 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

            
         九、雪山に住む者

158、  雪山に住む者という神霊がいった、
       「かれは嘘をつかないであろうか?
       粗暴なことばを発しないだろうか?中傷の悪口を言わないだろうか?
       くだらぬおしゃべりを言わないだろうか?」

159、  七岳という神霊は答えた、
       「かれは嘘をつかない。また粗暴なことばを発しない。
       また中傷の悪口を言わない。
       くだらぬおしゃべりを言わない。」

160、  雪山に住む者という神霊がいった、
       「かれは欲望の享楽に耽らないだろうか?
       その心は濁っていないだろうか?
       迷妄を超えているだろうか?
       諸々のことがらを明らかに見通す眼をもっているであろうか?」


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「ブッダのことば」より。

2016-07-23 00:22:13 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

         九、雪山に住む者

155、  七岳という神霊は答えた、
       「このような立派なかれ(ブッダ)のこころは、
       一切の生きとし生けるものに対してよく安立している。
       また望ましいものに対しても、望ましくないものに対しても、
       かれの意欲はよく制せられている。」

156、  雪山に住む者という神霊がいった、
       「かれは与えられないものを取らないであろうか?
       かれは生きているものを殺さないように心がけているであろうか?
       かれは精神の統一をやめないであろうか?」 

157、  七岳という神霊は答えた、
       「かれは与えられたものを取らない。
       かれは生ものを殺さないように心がけている。
       かれは怠惰から遠ざかっている。
       目覚めた人(ブッダ)は精神の統一をやめることがない。」


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「ブッダのことば」より。

2016-07-22 00:49:54 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          八、慈しみ

152、  諸々の邪な見解にとらわれず、
        戒めを保ち、見るはたらきを具(そな)えて、
        諸々の欲望に関する貪りを除いた人は、
        決して再び母胎に宿ることはないであろう。

          九、雪山に住む者

153、  七岳という神霊(夜叉)がいった、
       「今日は十五日のウポーサタである。
       みごとな夜が近づいた。
       さあ、われわれは世にもすぐれた名高い師
       ゴータマ(ブッダ)にお目にかかろう。」

154、  雪山に住む者という神霊(夜叉)がいった、
       「このような立派な人のこころは一切の生きとし生けるものに対して
       よく安立しているのだろうか。
       望ましいものに対しても、望ましくないものに対しても、
       かれの意欲はよく制されているのであろうか?」


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「ブッダのことば」より。

2016-07-21 00:27:11 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          八、慈しみ

149、  あたかも、母が己が独り子を命を賭けても護るように、
        そのように一切の生きとし生けるものどもに対しても、
        無量の(慈しみの)こころを起こすべし。

150、  また世界に対して無量の慈しみの意(こころ)を起こすべし、
        上に、下に、また横に、障害なく怨みなく敵意なき(慈しみを行うべし)。

151、  立ちつつも、歩みつつも、坐しつつも、臥しつつも、
        眠らないでいる限りは、この(慈しみの)心遣いをしっかりとたもて。
        このあ世では、この状態を崇高な境地と呼ぶ。


                 ~ 感謝・合掌 ~



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「ブッダのことば」より。

2016-07-20 00:12:43 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          八、慈しみ

146、  いかなる生物生類であっても、
         怯えているものでも強剛なものでも、
         悉く、長いものでも、大きなものでも、中くらいのものでも、
         短いものでも、微細なものでも、粗大なものでも、

147、  目に見えるものでも、見えないものでも、
         遠くに住むものでも、近くに住むものでも。
         すでに生まれたものでも、これから生まれようと欲するものでも、
         一切の生きとし生けるものは、幸せであれ。

148、  何びとも他人を欺いてはならない。
         たといどこにあっても他人を軽んじてはならない。
         悩まそうとして怒りの想いをいだいて互いに他人に
         苦痛を与えることを望んではならない。


                 ~ 感謝・合掌 ~






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「ブッダのことば」より。

2016-07-19 00:12:41 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


                  第一 蛇の章

                  八、慈しみ

143、  究極の理想に通じた人が、
          この平安の境地に達してなすべきことは、次の通りである。
          能力あり、直く、正しく、ことばやさしく、柔和で、
          思い上がることのない者であらねばならぬ。

144、  足ること知り、わずかの食物で暮らし、
          雑務少なく、生活もまた簡素であり、諸々の感官が静まり、
          聡明で、高ぶることなく、諸々の(ひとの)家で貪ることがない。

145、  他の識者の非難を受けるような下劣な行いを、
          決してしてはならない。
          一切の生きとし生けるものは、幸福であれ、安穏であれ、安楽であれ。


                 ~ 感謝・合掌 ~





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「ブッダのことば」より。

2016-07-18 00:16:36 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          七、賤しい人

142、   生まれによって賤しい人となるのではない。
           生まれによってバラモンとなるのでもない。
           行為によって賤しい人ともなり、行為によってバラモンともなる。

このように説かれたときに、火に事(つか)えるバラモン・バーラドヴァージャは、
師にいった、「すばらしいことです。ゴータマ(ブッダ)さま。
すばらしいことです、ゴータマさま。
あたかも倒れた者を起こすように、覆われたものを開くように、
方角に迷った者に道を示すように、
あるいは『眼ある人々は色を見るであろう』といって暗夜に灯火をかかげるように、
ゴータマさまは種々のしかたで法を明らかにされました。
ですから、わたくしは、ゴータマさまに帰依したてまつる。
また真理と修行僧のつどいに帰依したてまつる。
ゴータマさまは、わたくしを在俗信者として受けいれてください。
今日以後命の続く限り帰依します。」



              ~ 感謝・合掌 ~




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「ブッダのことば」より。

2016-07-17 00:15:09 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          七、賤しい人

139、   かれは神々の道、塵汚れを離れた大道を登って、欲情を離れて、
           ブラフマン(梵天)の世界に赴いた。
           (賤しい)生まれも、かれがブラフマンの世界に生まれることを妨げなかった。

140、  ヴェーダ読誦者の家に生まれ、
           ヴェーダの文句に親しむバラモンたちも、
           しばしば悪い行為を行っているのが見られる。

141、   そうすれば、現世においては非難せられ、
           来世においては悪いところに生まれる。
           (身分の高い)生まれも、かれらが悪いところに生まれまた非難されるのを
           防ぐことはできない。


                 ~ 感謝・合掌 ~






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