浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「ブッダのことば」より。

2016-09-30 00:09:07 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
               第二 小なる章 

               11、ラーフラ

335、 〔師(ブッダ)がいった〕、
       「ラーフラよ。しばしばともに住むのに慣れて、
       お前は賢者を軽蔑するのではないか?
       諸人のために炬火(たいまつ)をかざす人を、
       汝は尊敬しているか?」

336、 (ラーフラは答えた)、
       「しばしばともに住むのに慣れて賢者を軽蔑するようなことを、
       わたくしは致しません。
       諸人のために炬火をかざす人を、わたくしは常に尊敬しています。」

337、 「愛すべく喜ばしい五欲の対象をすてて、
       信仰心によって家から出て、苦しみを修滅せしめる者であれ。


               ~ 感謝・合掌 ~

       

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「ブッダのことば」より。

2016-09-29 00:08:17 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
              第二 小なる章 

                10、精励

334、 怠りは塵垢である。
       怠りに従って塵垢がつもる。
       つとめはげむことによって、また明知によって、
       自分にささった矢を抜け。


            ~ 感謝・合掌 ~

  


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「ブッダのことば」より。

2016-09-28 00:09:46 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
               第二 小なる章 

                10、精励

331、 起てよ、坐れ。眠って汝らになんの益があろう。
      矢に射られて苦しみ悩んでいる者どもは、
      どうして眠られようか。

332、 起てよ、坐れ。平安を得るために、
      ひたすら修行せよ。
      汝らが怠惰でありその〔死王〕力に服したことを死王が知って、
      汝らを迷わしめることなかれ。

333、 神々も人間も、ものを欲しがり、執着にとらわれている。
      この執着を超えよ。
      わずかの時をも空しく過ごすことなかれ。
      時を空しく過ごした人は地獄に堕ちて悲しむからである。


              ~ 感謝・合掌 ~



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「ブッダのことば」より。

2016-09-27 00:13:54 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

         ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

   
              第二 小なる章 

             九、いかなる戒めを

330、 聖者の説き給うた真理を喜んでいる人々は、
      ことばでも、心でも、行いでも、最上である。
      かれらは平安と柔和と瞑想とのうちに安立し、
      学識と智慧との真髄に達したのである。


              ~ 感謝・合掌 ~ 



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「ブッダのことば」より。

2016-09-26 00:12:39 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

           ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

   
                  第二 小なる章 

                 九、いかなる戒めを

327、 真理を楽しみ、真理を喜び、真理に安住し、真理の定めを知り、
      真理をそこなうことばを口にするな。
      みごとに説かれた真実にもとづいて暮せ。

328、 笑い、だじゃれ、悲泣、嫌悪、いつわり、詐欺、高慢、激昂、粗暴なことば、
      汚濁、耽溺をすてて、驕りを除去し、しっかりとした態度で行え。

329、 みごとに説かれたことばは、聞いてそれを理解すれば、精となる。
      聞きかつ知ったことは、精神の安定を修すると、精になる。
      人が性急であってふらついているならば、
      かれには智慧も学識も増大することがない。


              ~ 感謝・合掌 ~
 


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「ブッダのことば」より。

2016-09-25 00:11:51 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

   
              第二 小なる章 

              九、いかなる戒めを

324、 いかなる戒めをまもり、
      いかなる行いをなし、いかなる行為を増大せしめるならば、
      人は正しく安立し、また最上の目的を達し得るのであろうか。

325、 長上を敬い、嫉むな。
      諸々の師に見えるのに適当な時を知り、
      法に関する話を聞くのに正しい時機を知れ。
      みごとに説かれたことを謹んで聞け。

326、 強情をなくし謙虚な態度で、
      時に応じて師のもとに行け。
      ものごとと真理と自制と清らかな行いとを心に憶い、
      かつ実行せよ。


             ~ 感謝・合掌 ~




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「ブッダのことば」より。

2016-09-24 00:39:26 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
               第二 小なる章 

                 八、船

322、 それと同じく、ヴェーダ(真理の智識)に通じ、
       自己を修養し、多くを学び、動揺しない(師)は、
       実に(みずから)知っているので、
       傾聴し侍坐しようという気持を起こした他の人々の心を動かす。

323、 それ故に、
       実に聡明にして学識の深い立派な人に親しめ。
       ものごとを知って実践しつつ、
       真理を理解した人は、安楽を得るであろう。


               ~ 感謝・合掌 ~


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「ブッダのことば」より。

2016-09-23 00:19:19 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
              第二 小なる章 

                 八、船

319、 あたかも人が水かさが多く流れの疾い河に入ったならば、
      かれは流れに運ばれ、流れに沿って過ぎ去るようなものである。
      かれはどうして他人を渡すことができるであろうか。

320、 それと同じく、真理(理法)を弁え知らず、
      学識の深い人にことがらの意義を聞かないならば、
      みずから知らず、疑いを超えていない人が、
      どうして他人の心を動かすことができるであろうか。

321、 堅牢な船に乗って、櫂と舵とを具えているならば、
      操縦法を知った巧みな経験者は、
      他の多くの人々をそれに乗せて渡すように、


             ~ 感謝・合掌 ~ 



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「ブッダのことば」より。

2016-09-22 00:09:36 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

  
              第二 小なる章 

                 八、船

316、 ひとがもしも他人から習って理法を知るならば、
      その人を救うことは、あたかも神々インドラ神(帝釈天)を敬うがごとくに
      なすべきである。
      学識の深いその(師)は、尊敬されれば、その人に対して心からよろこんで、
      真理を顕示する。

317、 思慮ある人は、そのことを理解し傾聴して、
      理法にしたがった教えを順次に実践し、
      このような人に親しんで怠ることがないならば、
      識者・弁えを知る者・聡明なる者となる。

318、 未だことがらを理解せず、嫉妬心のある、
      くだらぬ人・愚者に親しみつかえるならば、
      ここで真理(理法)を弁え知ることもなく、
      疑いを超えないで、死に至る。



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「ブッダのことば」より。

2016-09-21 00:17:25 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
              第二 小なる章 

           七、 バラモンにふさわしいこと、

315、 王族も、梵天の親族(バラモン)も、
     並びに種姓(の制度)によって守られている他の人々も、
     生まれを誇る論議を捨てて、欲望に支配されるに至った、と。

このように説かれたときに、大富豪であったバラモンたちは、
師にいった、「すばらしいことです!ゴータマ(ブッダ)さま。
すばらしいことです!ゴータマさま。
あたかも倒れた者を起こすように、覆われているものを開くように、
方角に迷った者に道を示すように、
あるいは『眼ある人々は色やかたちを見るであろう』といって暗闇の中で
灯火をかかげるように、ゴータマさまは種々のしかたで理法を明らかにされた。
ここで、われらはゴータマさまに帰依したてまつる。
また真理と修行僧のつどいに帰依したてまつる。
ゴータマさまは、われらを在俗信者として、受け入れてください。
今日から命の続く限り帰依いたします。」


             ~ 感謝・合掌 ~

 

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「ブッダのことば」より。

2016-09-20 00:15:31 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
                第二 小なる章 

           七、 バラモンにふさわしいこと、

312、 このように(殺害の)武器を不法に下すことは、
      昔から行われて、今に伝わったという。
      何ら害のない(牛が)殺される。
      祭祀を行う人は理法に背いているのである。

313、 このように
      昔からのこのつまらぬ習俗は、識者の非難するものである。
      人はこのようなことを見るごとに、祭祀実行者を非難する。

314、 このように法が廃れたときに、
      隷民(シュードラ)と庶民(ヴァイシャ)との両者が分裂し、
      また諸々の王族がひろく分裂して仲たがいし、
      妻はその夫を蔑むようになった。


               ~ 感謝・合掌 ~ 



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「ブッダのことば」より。

2016-09-19 00:12:55 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

    
              第二 小なる章 

           七、 バラモンにふさわしいこと、

309、 牛は、脚を以っても、角を以っても、
      何によっても決して(他のものを)害うことがなくて、
      羊に等しく柔和で、瓶をみたすほど乳を搾らせてくれる。
      しかるに王は、角をとらえて、刃を以ってこれを屠(ほふ)らせた。

310、 刃が牛に落ちるや、
      そのとき神々と祖霊と帝釈天と阿修羅と羅刹(らせつ)たちは、
      「不法なことだ!」と叫んだ。

311、 昔は、欲と飢えと老いるという三つの病があっただけであった。
      ところが諸々の家畜を祀りのために殺したので、
      九十八種の病が起こった。


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「ブッダのことば」より。

2016-09-18 00:25:34 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~ 

   
              第二 小なる章 

           七、 バラモンにふさわしいこと、

306、 そこでかれらは財を得たのであるが、
      さらにそれを蓄積することを願った。
      かれらは欲に溺れて、さらに欲念が増長した。
      そこでかれらはヴェーダの呪文を編纂して、
      再び王に近づいた。

307、 「水と地と黄金と財と穀物とが生命ある人々の用具であるように、
      牛は人々の用具である。
      祭祀を行いなさい。
      あなたの富は多い。
      祭祀を行いなさい。
      あなたの財産は多い。」

308、 そこで戦車兵の主である王は、
      バラモンたちに勧められて、
      幾百千の多くの牛を犠牲のために屠(ほふ)らせた。


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「ブッダのことば」より。

2016-09-17 00:16:20 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

        ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

 
              第二 小なる章 

           七、 バラモンにふさわしいこと、

303、 そこで戦車兵の主である王は、
      バラモンたちに勧められて、
      ―――馬の祀り、人間の祀り、擲棒(なげぼう)の祀り、
      ヴァージャペッヤの祀り、誰にでも供養する祀り、
      ―――これらの祀りを行って、バラモンたちに財を与えた。

304、 牛、臥具、衣服、盛装化粧した女人、
      またよく造られた駿馬に牽かせる車、
      美しく彩られた縫物―――、

305、 部分ごとに区画されている美事な邸宅に種々の穀物をみたして、
     (これらの)財をバラモンたちに与えた。


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「ブッダのことば」より。

2016-09-16 00:17:14 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

   
              第二 小なる章 

           七、 バラモンにふさわしいこと、

300、 また駿馬に牽かせた立派な車、
       美しく彩られた縫物、種々に区画され部分ごとに
       ほど良くつくられた邸宅や住居を見て、

301、 バラモンたちは、牛の群れが栄え、
       美女の群れを擁するすばらしい人間の享楽を得たいと熱望した。

302、 そこでかれらはヴェーダの呪文を編纂して、
       かの甘蔗王(かんしょおう)のもとに赴いていった、
       「あなたは財宝も穀物も豊かである。
       祭祀を行いなさい。
       あなたの富は多い。
       祭祀を行いなさい。
       あなたの財産は多い。」


              ~ 感謝・合掌 ~




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