浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「ブッダのことば」より。

2016-06-30 00:11:52 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          五、チュンダ

八十九、 善く誓戒を守っているふりをして、ずうずうしくて、家門を汚し、傲慢で、
         いつわりをたくらみ、自制心なく、おしゃべりで、しかも、まじめそうにふるまう者、
         ―――かれは〈道を汚す者〉である。

九十、 (かれらの特徴を)聞いて、明らかに見抜いて知った在家の立派な信徒は、
         『かれら(四種の修行者)はすべてこのとおりである』と知って、かれらを洞察し、
         このように見ても、その信徒の信仰はなくならない。
         かれはどうして、汚れた者と汚れていない者と、清らかな者と、清らかでない者とを
         同一視してよいであろうか。」


                 ~ 感謝・合掌 ~










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「ブッダのことば」より。

2016-06-29 00:10:11 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          五、チュンダ

八十六、 「疑いを超え、苦悩を離れ、安らぎ(ニルヴァーナ)を楽しみ、
         貪る執念をもたず、神々と世間とを導く人、
         ―――そのような人を〈道による勝者〉であると目覚めた人々は説く。

八十七、 この世で最高のものであると知り、ここで法を説き判別する人、
         疑いを絶ち欲念に動かされない聖者を、
         修行者たちのうちで第二の〈道を説く者〉と呼ぶ。

八十八、 みごとに説かれた〈理法にかなったことば〉である〈道〉に生き、
         みずから制し、落ち着いて気をつけていて、とがのないことばを奉じている人を、
         修行者たちのうちで第三の〈道によって生きる者〉と呼ぶ。


                 ~ 感謝・合掌 ~





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「ブッダのことば」より。

2016-06-28 01:16:46 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

      ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          五、チュンダ

八十三、 鍛冶工の子チュンダがいった、
         「偉大な智慧ある聖者・目覚めた人・真理の主・
         妄執を離れた人・人類の最上者・優れた御者に、
         わたくしはおたずねします。
         ―――世間にはどれだけの修行者がいますか?
         どうぞお説き下さい。

八十四、 師(ブッダ)は答えた、「チュンダよ。四種の修行者があり、
         第五の者はありません。
         面と向かって問われたのだから、それらをあなたに明かしましょう。
         ―――(道による勝者)と(道を説く者)お(道において生活する者)と及び
        (道を汚す者)とです。

八十五、 鍛冶工チュンダはいった、「目覚めた人々は誰を(道による勝者)と
         呼ばれるのですか?
         また(道を習い覚える人)はどうして無比なのですか?
         またおたずねしますが、(道によって生きる)ということを説いてください。
         また(道を汚す者)をわたくしに説き明かしてください。」


                ~ 感謝・合掌 ~




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「ブッダのことば」より。

2016-06-27 00:17:56 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

          第一 蛇の章

          四、田を耕すバーラドヴァージャ

そのとき田を耕すバラモン・バーラドヴァージャは、大きな青銅の鉢に乳粥を盛って
師(ブッダ)にささげた。――「ゴータマさまは乳粥をめしあがれ。
あなたは耕作者です。
ゴータマ様は甘露の果実(みのり)をもたらす耕作をなさるのですから。」

八十一、 詩を唱えて〔報酬として〕得たものを、わたくしは食うてはならない。
           バラモンよ、このことは正しく見る人々(目ざめた人々)のならわしではない。
           詩を唱えて得たものを、目覚めた人々(諸のブッダ)は斥ける。
           バラモンよ、定めが存するのであるから、
           これが(目覚めた人々の)生活法なのである。

八十二、 全き人である大仙人、煩悩の汚れをほろぼし尽くし悪い行いを、
           消滅した人に対しては、他の飲食をささげよ。
           けだしそれば功徳を積もうと望む者のための(福)田であるからである。


                 ~ 感謝・合掌 ~



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「ブッダのことば」より。

2016-06-26 00:10:30 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          四、田を耕すバーラドヴァージャ

七十八、 身をつつしみ、ことばをつつしみ、食物を節して過食しない。
         わたくしは真実をまもることを草刈りしている。
         柔和がわたくしにとって〔牛の〕軛を離すことである。

七十九、 努力がわが(軛をかけた牛)であり、
         安穏の境地に運んでくれる。
         退くことなく進み、そこに至ったならば、憂えることない。

八十、  この耕作はこのようになされ、甘露の果実(みのり)をもたらす。
         この耕作を行なったならば、あらゆる苦悩から解き放たれる。」


                 ~ 感謝・合掌 ~


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「ブッダのことば」より。

2016-06-25 00:16:17 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


             第一 蛇の章

          四、田を耕すバーラドヴァージャ

わたくしが聞いたところによると、―――あるとき尊い師(ブッダ)は
マガダ国の南山にある「一つの茅」というバラモン村におられた。
そのとき田を耕すバラモン・バーラドヴァージャが仕事をしているところへ赴かれた。
ところでそのときに田を耕すバラモン・バーラドヴァージャは食物を配給していた。
そこで師は食物を配給しているところに近づいて、傍らに立たれた。
田を耕すバラモン・バーラドヴァージャは、師が食を受けるために立っているのを見た。
そこで師に告げていった、「道の人よ。わたしは耕して種を播く。
耕して種を播いたあとで食う。あなたもまた耕せ、また種を播け。耕して種を播いたあとで食え」と。

(師は答えた)、「バラモンよ。わたくしもまた耕して種を播く。
           耕して種を播いてから食う」と。
(バラモンがいった)、「しかしわれらは、ゴータマさん(ブッダ)の軛も鋤も鋤先も突棒も
              牛も見ない。それなのにゴータマさんは『バラモンよ。わたしもまた耕して種を播く。
              耕して種を播いてから食う』という」と。
              そこで田を耕すバラモン・バーラドヴァージャは詩を以って師に呼びかけた。

七十六、 「あなたは農夫であるとみずから称しておられますが、
       われらはあなたが耕作するのを見たことがない。おたずねします、―――
       あなたが耕作するということを、われらが了解し得るように
       話して下さい。」

七十七、 (師は答えた)、
        「わたしにとっては、信仰が種である。
        苦行が雨である。智慧がわが軛と鋤である。
        慚(はじること)が鋤棒である。
        心が縛る縄である。
        気を落ちつけることがわが鋤先と突棒とである。


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「ブッダのことば」より。

2016-06-24 00:10:34 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          三、犀の角

七十四、  貪欲と嫌悪と迷妄とを捨てて、
          結び目を破り、
          命を失うのを恐れることなく、
          犀の角のようにただ独り歩め。

         
七十五、  今のひとびとは自分の利益のために交わりを結び、
          また他人に奉仕する。
          今日、利益をめざさない友は、得がたい。
          自分の利益のみを知る人間は、
          きたならしい。
          犀の角のようにただ独り歩め

               
           ~ 感謝・合掌 ~



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「ブッダのことば」より。

2016-06-23 00:16:15 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          三、犀の角

七十一、  音声に驚かない獅子のように、
          網にとらわれない風のように、
          水に汚されない蓮のように、
          犀の角のようにただ独り歩め。

         
七十二、  歯牙強く獣どもの王である獅子が他の獣にうち勝ち
          制圧してふるまうように、
          辺地の坐臥に親しめ。
          犀の角のようにただ独り歩め。

七十三、  慈しみと平静とあわれみと解脱と喜びとを時に応じて修め、
            世間すべてに背くことなく、
            犀の角のようにただ独り歩め。

                
             ~ 感謝・合掌 ~




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「ブッダのことば」より。

2016-06-22 00:18:17 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          三、犀の角

六十八、  最高の目的を達成するために努力策励し、
        こころが怯むことなく、行いに怠ることなく、
        堅固な活動をなし、体力と智力とを具え、
        犀の角のようにただ独り歩め。

         
六十九、   独坐と禅定を捨てることなく、
           諸々のことがらについて常に理法に従って行い、
           諸々の生存には患いのあることを確かに知って、
           犀の角のようにただ独り歩め。

七十、  妄執の消滅を求めて、怠らず、明敏であって、学ぶこと深く、
            こころをとどめ、理法を明らか知り、自制し、努力して、
            犀の角のようにただ独り歩め。


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「ブッダのことば」より。

2016-06-21 00:15:47 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          三、犀の角

六十五、  諸々の味を貪ることなく、えり好みすることなく、
         他人を養うことなく、戸ごとに食を乞い、
         家々に心をつなぐことなく、
         犀の角のようにただ独り歩め。
      
六十六、   こころの五つの覆いを断ち切って、
           すべて付随して起こる悪しき悩み(隋煩悩)を除き去り、
           なにものかにたよることなく、愛念の過ちを絶ち切って、
           犀の角のようにただ独り歩め。

六十七、  以前に経験した楽しみと苦しみとを擲(なげう)って、
           清らかな平静と安らいとを得て、
           犀の角のようにただ独り歩め。

                
             ~ 感謝・合掌 ~


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「ブッダのことば」より。

2016-06-20 00:18:00 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

    ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          三、犀の角

六十二、  水の中の魚が網を破るように、
        また火がすでに焼いたところに戻ってこないように、
        諸々の(煩悩の)結び目を破り去って、
        犀の角のようにただ独り歩め。

         
六十三、   俯して視、とめどなくうろつくことなく、
           諸々の感官を防いで守り、
           こころを護り(慎しみ)、(煩悩の)流れることなく、
           (煩悩の火に)焼かれることもなく、
           犀の角のようにただ独り歩め。

六十四、  葉の落ちたパーリチャッタ樹のように、
           在家者の諸々のしるしを除き去って、
            出家して袈裟の衣をまとい、
            犀の角のようにただ独り歩め。

               
            ~ 感謝・合掌 ~



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「ブッダのことば」より。

2016-06-19 00:11:11 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

     ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          三、犀の角

五十九、  世の中の遊戯や娯楽や快楽に、満足を感ずることなく、
          心ひかれることなく、身の装飾を離れて、真実を語り、
          犀の角のようにただ独り歩め。

         
六十、   妻子も、父母も、財宝も穀物も、親族やそのほかあらゆる欲望までも、
          すべて捨てて、
          犀の角のようにただ独り歩め。

六十一、  「これは執着である。ここは楽しみは少なく、
           快い味わいも少なくて、苦しみが多い。
           これは魚を釣る針である」と知って、賢者は、
           犀の角のようにただ独り歩め。

                
               ~ 感謝・合掌 ~







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「ブッダのことば」より。

2016-06-18 00:12:09 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


         第一 蛇の章

         三、犀の角

五十六、  貪ることなく、訏(いつわ)ることなく、渇望することなく、
         (見せかけで)覆うことなく、濁りと迷妄とを除き去り、
         全世界において妄執のないもんとなって、
         犀の角のようにただ独り歩め。
         
五十七、  義ならざるものを見て邪曲にとらわれている悪い朋友を避けよ。
         貪りに耽り怠っている人に、自ら親しむな、
         犀の角のようにただ独り歩め。

五十八、  学識ゆたかで真理をわきまえ、高邁・明敏な友と交われ。
         いろいろと為になることがらを知り、疑惑を除き去って、
         犀の角のようにただ独り歩め。

                
               ~ 感謝・合掌 ~




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「ブッダのことば」より。

2016-06-17 00:12:50 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

 ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


         第一 蛇の章

         三、犀の角

五十三、  肩がしっかりと発育し蓮華のようにみごとな巨大な象は、
         その群れを離れて、欲するがままに森の中を遊歩する。  
         そのように、
         犀の角のようにただ独り歩め。

         
五十四、  集会を楽しむ人には、暫時の解脱に至るべきことわりもない。
         太陽の末裔(ブッダ)のことばをこころがけて、
         犀の角のようにただ独り歩め。     

五十五、  相争う哲学的見解を超え、(さとりに至る)決定に達し、
         道を得ている人は、「われは智慧が生じた。
         もはや他の人に指導される要がない」と知って、
         犀の角のようにただ独り歩め。


                
              ~ 感謝・合掌 ~


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「ブッダのことば」より。

2016-06-16 00:15:05 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


         第一 蛇の章

         三、犀の角

五十、  実に欲望は色とりどりで甘美であり、
        種々のかたちで、心を撹乱する。
        欲望の対象にはこの患いあることを見て、
        犀の角のようにただ独り歩め。

         
五十一、 これはわたくしにとって災害であり、腫れ物であり、禍であり、
        病であり、矢であり、恐怖である。
        諸々の欲望の対象にはこの恐ろしさのあることを見て、
        犀の角のようにただ独り歩め。

五十二、 寒さと暑さと、飢えと渇(かつ)えと、風と太陽の熱と、虻と蛇と、
        ――これらすべてのものにうち勝って、
        犀の角のようにただ独り歩め。

               
              ~ 感謝・合掌 ~





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