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無形民俗文化財=横江の虫送り

2018年07月25日 | インポート
7月中旬の3連休の中日の15日に横江の虫送りが開催されました、このblogでも毎年記事にしていますが、開催される半月ぐらい前から夕暮れ時になると神社の方から太鼓を練習する音が聞こえてきます、練習する太鼓の音を聞いてもうそのシーズンが来たかと月日の流れの早さを実感した次第です。
虫送りは現在のように消毒薬による害虫の駆除がない時代に、稲に着く害虫の発生するこの時期に松明をかざして明りに集まった害虫を焼いて駆除したことが起源と言われています、かつては日本全国で虫送りが行われていたようですが消毒による害虫の駆除が行われるようになってからは虫送りをするところがほとんどなくなりました。
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P1230113 posted by (C)gotyan

横江の虫送りは白山市指定無形民俗文化財に指定され先人の文化遺産として市の保護をうけて毎年行われています。
あたりは夕闇に包まれる頃、松明やカンテラの灯りが太鼓を先頭に幾筋か農道に行列します。
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P1230092 posted by (C)gotyan


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P1230097 posted by (C)gotyan


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P1200519 posted by (C)gotyan


各町会の太鼓が神社前に集合してアーチ型に「虫送」と記されて火縄に火が着けられると多くの太鼓の音が暗闇に響きます。
太鼓を支える人、その太鼓に飛び乗って打ち鳴らす人、虫送りの中の一番の見せ場です。
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P1230110 posted by (C)gotyan


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P1230116 posted by (C)gotyan


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P1230118 posted by (C)gotyan

太鼓の音が一段と激しく響きクライマックスになった頃にリーダーの笛を合図に太鼓を抱えて神社の境内に先を争って走り込みます。
神社の中にはあらかじめ焚き火が焚かれています、その焚き火を囲むようにならんだ太鼓を撃ちならす人が一段とエクスタシーに達し太鼓の音が普段は静寂の境内にこの日ばかりは盛大に響きました。
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P1170339 posted by (C)gotyan


今年も虫送りの行事が無事に済みました、また一年の年が過ぎ去りました。
芭蕉の「奥の細道」に”月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり”の一節があります、来ては去ってゆく年は永遠の旅人に例えられています、その一年を永く感ずるか、短く感ずるかは人それぞれですが、総体として歳を重ねると早く感ずる様に思いますがどうでしょうか。

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