那谷寺へは何回か行ったことがありますが、いずれも秋の紅葉シーズンでした、那谷寺といったら秋の紅葉シーズンというイメージがありますが新緑の景色も良いのではと思って先週の12日に行って来ました。
1-那谷寺 posted by (C)gotyan
那谷寺は古くから白山信仰の寺として知られています、パンフレットによれば、養老元年(717年)に高層・㤗澄によって白山が開山され、その年に那谷寺も開創されました、自然の岩山にお堂を建立し、本尊を十一面千手観音菩薩を祀りました、当時は「岩屋寺」とよばれていましたが、後に花山法皇が御幸された際に「那谷寺」と名を改めたようです。
2017年は那谷寺が開創されてから1300年の節目の年となるので「開創1300年祭」で本尊の御開帳や宝物殿の特別展示なども開催されるようです、山門には仏教の落慶や法要などの慶事に掲げる五色幕が飾られていました。
2-那谷寺 posted by (C)gotyan
2-那谷寺 posted by (C)gotyan
山門を通ってすぐ左側の金堂華王殿を参拝しました、華王殿ではすべての法要が行われるそうです、南北朝の戦禍で焼失してから、平成2年に650年ぶりに再建したようです、お堂の中には身の丈7.8mの十一面千手観音がお祀りされていて、参拝する人々を慈悲に満ちたまなざしで見降ろされていました。
3-那谷寺 posted by (C)gotyan
4-那谷寺 posted by (C)gotyan
5-那谷寺 posted by (C)gotyan
華王殿の正面に角塔婆が立っていて、この角塔婆の上に紅白の綱が巻かれています、角塔婆に触れることにより紅白の綱が御本尊に繋がっていてご縁を結ぶことが出来るそうです。
6-那谷寺 posted by (C)gotyan
長い参道は緑の木々に覆われています、参道の両側の庭園は苔むして心休まる空間を作っています、しっとりとした緑陰の道を奥へ進みました。
7-那谷寺 posted by (C)gotyan
参道の途中から小高い山に登る階段が続いています、苔むしたこの道を辿って鐘楼へ登って見ました。
8-那谷寺 posted by (C)gotyan
9-那谷寺 posted by (C)gotyan
10-那谷寺 posted by (C)gotyan
鐘楼は寛永年間(1624~1643)に前田利常の建立、入母屋造りで中の鐘は朝鮮より渡った鐘と伝えられています。
11-那谷寺 posted by (C)gotyan
護摩堂、寛永19年(1642)に前田利常の建立、曲線美の軒など禅宗様式を基調とした和式建築です、経年の風雨にさらされていても美しい輪郭を保っていました。
12-那谷寺 posted by (C)gotyan
護摩堂は山の斜面にあります、護摩堂の前から向かいの岩山に建つ本殿が緑の中に見えます。
13-那谷寺 posted by (C)gotyan
自然の岩を穿って庚申塚が祀られています、庚申塚は古より村々の辻に建てられて悪疫や病よけとして祀られてきましたが、那谷寺の庚申塚はいつのころからかは分かりませんが縁結びの神として知られています。
14-那谷寺 posted by (C)gotyan
芭蕉翁が細道の道中に那谷寺に立ち寄って参拝をしています、その際に名句を残しています、
「石山の 石より白し 秋の風」
昔は秋の風を白風とよんでいたようです、芭蕉翁が那谷寺を訪れたのは元禄2年8月5日だと記されています、
旧暦の8月5日は太陽暦の9月18日になります、この那谷寺に岩山の白い石より白い秋の風、肌寒い秋の風が吹いていたことが句から読み取れます。
15-那谷寺 posted by (C)gotyan
奇岩遊仙境
奇岩巨石は昔から神が宿ると言われており、信仰の対象になっていました。
那谷寺も泰澄大師が岩山の洞窟に千手観音を安置したのが始まりとされています.。
岩山を取り巻く木々は秋には赤く色付き一幅の山水画を思わせる風景です、この時期は新緑と岩山のコラボが美しい風景を作っています。
16-那谷寺 posted by (C)gotyan
17-那谷寺 posted by (C)gotyan
本殿(大悲閣)に登る石段です、この岩山の中腹に建つ本殿は奥の岩窟に続いていて、岩窟の中にはご本尊の千手観音様が祀られているそうです。
18-那谷寺 posted by (C)gotyan
本殿より見下ろした景色です、ツツジの花と新緑の緑がきれいです。
19-那谷寺 posted by (C)gotyan
本殿を通りぬけて自然の岩山をくりぬいた遊歩道が続いています。
20-那谷寺 posted by (C)gotyan
三重塔です、中には大日如来が祀られているようです。
23-那谷寺 posted by (C)gotyan
22-那谷寺 posted by (C)gotyan
楓月橋を渡って展望台へ行きました、名前の通りモミジの林の中の回廊です、秋には真赤に色付いたモミジがきれいですがこのシーズンはモミジの新緑が爽やかで清々しい気持にしてくれます。
21-那谷寺 posted by (C)gotyan
展望台より見晴らした風景です、みどりの中の奇岩遊仙境が一望できます。
24-1那谷寺 posted by (C)gotyan
前の写真とほぼ同じ位置から写した紅葉の写真です、去年2016年の11月11日に撮影した写真です。
24-2那谷寺 posted by (C)gotyan
展望台の一段上の鎮守堂より望んだ景色です、すぐ下に楓月橋より続く展望テラスが見えます、前の写真は下のテラスから撮ったものです。
25-1那谷寺 posted by (C)gotyan
秋に鎮守堂より写した紅葉の風景です、2016年11月11日撮影。
25-2那谷寺 posted by (C)gotyan
新緑の緑とツツジやシャクナゲが綺麗でした。
26-那谷寺 posted by (C)gotyan
27-那谷寺 posted by (C)gotyan
28-那谷寺 posted by (C)gotyan
29-那谷寺 posted by (C)gotyan
30-那谷寺 posted by (C)gotyan
31-那谷寺 posted by (C)gotyan
32-那谷寺 posted by (C)gotyan
奇岩遊仙境の下にある蓮池です、水面に新緑やツツジが映って綺麗でした。
33-那谷寺 posted by (C)gotyan
34-那谷寺 posted by (C)gotyan
山門脇に山野草が植えられていました、フタリシズカと書いたタグが挿してありました、山でヒトリシズカはよく見かけますがフタリシズカは始めて見ました、花穂が二本づつ出ています、それでフタリシズカという名前が付けられたのでしょうか。
35-那谷寺 posted by (C)gotyan
シライトソウです、この花は去年この近くの鞍掛け山の登った時に日陰に咲いていたのを見ました。
36-那谷寺 posted by (C)gotyan
那谷寺へは過去に何回か訪れた時はいずれも秋の紅葉シーズンでした、今回はこの新緑の時期に参拝して今までとは違った清々しい感じを受けました、白山信仰の基となっている「自然智(じねんち)」は師の教えを受けることなくわが身を自然の中に置くことにより、自分に本来備わっている知恵を悟ることの様ですが、那谷寺の境内には奇岩遊仙境を始め大自然を凝縮したような趣がありました。
御訪問ありがとうございます。
1-那谷寺 posted by (C)gotyan
那谷寺は古くから白山信仰の寺として知られています、パンフレットによれば、養老元年(717年)に高層・㤗澄によって白山が開山され、その年に那谷寺も開創されました、自然の岩山にお堂を建立し、本尊を十一面千手観音菩薩を祀りました、当時は「岩屋寺」とよばれていましたが、後に花山法皇が御幸された際に「那谷寺」と名を改めたようです。
2017年は那谷寺が開創されてから1300年の節目の年となるので「開創1300年祭」で本尊の御開帳や宝物殿の特別展示なども開催されるようです、山門には仏教の落慶や法要などの慶事に掲げる五色幕が飾られていました。
2-那谷寺 posted by (C)gotyan
2-那谷寺 posted by (C)gotyan
山門を通ってすぐ左側の金堂華王殿を参拝しました、華王殿ではすべての法要が行われるそうです、南北朝の戦禍で焼失してから、平成2年に650年ぶりに再建したようです、お堂の中には身の丈7.8mの十一面千手観音がお祀りされていて、参拝する人々を慈悲に満ちたまなざしで見降ろされていました。
3-那谷寺 posted by (C)gotyan
4-那谷寺 posted by (C)gotyan
5-那谷寺 posted by (C)gotyan
華王殿の正面に角塔婆が立っていて、この角塔婆の上に紅白の綱が巻かれています、角塔婆に触れることにより紅白の綱が御本尊に繋がっていてご縁を結ぶことが出来るそうです。
6-那谷寺 posted by (C)gotyan
長い参道は緑の木々に覆われています、参道の両側の庭園は苔むして心休まる空間を作っています、しっとりとした緑陰の道を奥へ進みました。
7-那谷寺 posted by (C)gotyan
参道の途中から小高い山に登る階段が続いています、苔むしたこの道を辿って鐘楼へ登って見ました。
8-那谷寺 posted by (C)gotyan
9-那谷寺 posted by (C)gotyan
10-那谷寺 posted by (C)gotyan
鐘楼は寛永年間(1624~1643)に前田利常の建立、入母屋造りで中の鐘は朝鮮より渡った鐘と伝えられています。
11-那谷寺 posted by (C)gotyan
護摩堂、寛永19年(1642)に前田利常の建立、曲線美の軒など禅宗様式を基調とした和式建築です、経年の風雨にさらされていても美しい輪郭を保っていました。
12-那谷寺 posted by (C)gotyan
護摩堂は山の斜面にあります、護摩堂の前から向かいの岩山に建つ本殿が緑の中に見えます。
13-那谷寺 posted by (C)gotyan
自然の岩を穿って庚申塚が祀られています、庚申塚は古より村々の辻に建てられて悪疫や病よけとして祀られてきましたが、那谷寺の庚申塚はいつのころからかは分かりませんが縁結びの神として知られています。
14-那谷寺 posted by (C)gotyan
芭蕉翁が細道の道中に那谷寺に立ち寄って参拝をしています、その際に名句を残しています、
「石山の 石より白し 秋の風」
昔は秋の風を白風とよんでいたようです、芭蕉翁が那谷寺を訪れたのは元禄2年8月5日だと記されています、
旧暦の8月5日は太陽暦の9月18日になります、この那谷寺に岩山の白い石より白い秋の風、肌寒い秋の風が吹いていたことが句から読み取れます。
15-那谷寺 posted by (C)gotyan
奇岩遊仙境
奇岩巨石は昔から神が宿ると言われており、信仰の対象になっていました。
那谷寺も泰澄大師が岩山の洞窟に千手観音を安置したのが始まりとされています.。
岩山を取り巻く木々は秋には赤く色付き一幅の山水画を思わせる風景です、この時期は新緑と岩山のコラボが美しい風景を作っています。
16-那谷寺 posted by (C)gotyan
17-那谷寺 posted by (C)gotyan
本殿(大悲閣)に登る石段です、この岩山の中腹に建つ本殿は奥の岩窟に続いていて、岩窟の中にはご本尊の千手観音様が祀られているそうです。
18-那谷寺 posted by (C)gotyan
本殿より見下ろした景色です、ツツジの花と新緑の緑がきれいです。
19-那谷寺 posted by (C)gotyan
本殿を通りぬけて自然の岩山をくりぬいた遊歩道が続いています。
20-那谷寺 posted by (C)gotyan
三重塔です、中には大日如来が祀られているようです。
23-那谷寺 posted by (C)gotyan
22-那谷寺 posted by (C)gotyan
楓月橋を渡って展望台へ行きました、名前の通りモミジの林の中の回廊です、秋には真赤に色付いたモミジがきれいですがこのシーズンはモミジの新緑が爽やかで清々しい気持にしてくれます。
21-那谷寺 posted by (C)gotyan
展望台より見晴らした風景です、みどりの中の奇岩遊仙境が一望できます。
24-1那谷寺 posted by (C)gotyan
前の写真とほぼ同じ位置から写した紅葉の写真です、去年2016年の11月11日に撮影した写真です。
24-2那谷寺 posted by (C)gotyan
展望台の一段上の鎮守堂より望んだ景色です、すぐ下に楓月橋より続く展望テラスが見えます、前の写真は下のテラスから撮ったものです。
25-1那谷寺 posted by (C)gotyan
秋に鎮守堂より写した紅葉の風景です、2016年11月11日撮影。
25-2那谷寺 posted by (C)gotyan
新緑の緑とツツジやシャクナゲが綺麗でした。
26-那谷寺 posted by (C)gotyan
27-那谷寺 posted by (C)gotyan
28-那谷寺 posted by (C)gotyan
29-那谷寺 posted by (C)gotyan
30-那谷寺 posted by (C)gotyan
31-那谷寺 posted by (C)gotyan
32-那谷寺 posted by (C)gotyan
奇岩遊仙境の下にある蓮池です、水面に新緑やツツジが映って綺麗でした。
33-那谷寺 posted by (C)gotyan
34-那谷寺 posted by (C)gotyan
山門脇に山野草が植えられていました、フタリシズカと書いたタグが挿してありました、山でヒトリシズカはよく見かけますがフタリシズカは始めて見ました、花穂が二本づつ出ています、それでフタリシズカという名前が付けられたのでしょうか。
35-那谷寺 posted by (C)gotyan
シライトソウです、この花は去年この近くの鞍掛け山の登った時に日陰に咲いていたのを見ました。
36-那谷寺 posted by (C)gotyan
那谷寺へは過去に何回か訪れた時はいずれも秋の紅葉シーズンでした、今回はこの新緑の時期に参拝して今までとは違った清々しい感じを受けました、白山信仰の基となっている「自然智(じねんち)」は師の教えを受けることなくわが身を自然の中に置くことにより、自分に本来備わっている知恵を悟ることの様ですが、那谷寺の境内には奇岩遊仙境を始め大自然を凝縮したような趣がありました。
御訪問ありがとうございます。