この秋には久し振りに雨飾山登山をしてみたいと思っていました、雨飾山の紅葉は例年ならば10月10日頃が見頃です、先週より天気予報を見てスケジュールを立ていましたが今週は週の中ごろから台風24号の影響でお天気が大きく崩れる予報が出ていましたので月曜日に行って来ました。
雨飾山には過去に4回登っていますが、最後に登ったのが2004年の10月ですから9年目になります。
今回は単独行です、早朝の3時に金沢を発って北陸高速道を北に向かって走り、糸魚川インターからR148を安曇野方向に向かい、途中の中土から小谷温泉方向に左折してクネクネと山道を走って小谷温泉や雨飾荘を通過して登山口に向かいました。
登山口に着いたのが6時でした、すでに3~40台の車が駐車していました、タクシーを利用して到着される登山者もいます。
空は雲一つない快晴です、登山口は大海川の谷間にありますが、見あげる峰は朝日に照らされてモルゲンロードの輝きでした、車から降りた登山者は身支度をする人や準備運動をする人など様々です、私もトイレを済ませて6時20分に出発しました。
初めは大海川の河原の木道を15分ほど歩きます、春には水芭蕉も咲いて綺麗な所のようです、木道が途中何か所も支流の小さな川を渡りますが時々岩魚が泳いでいるのが見えますがここは禁漁区ですので釣ることは出来ません。
木道が終わって登山道は階段状の急な登りにさしかかります。
取りつきから急な登りが続きます、粘土質の滑りやすい道に木の根が網の目のように張り出していて歩きづらい上に勾配がきつく汗が吹き出します、しばらく登ってからシャツを一枚脱いだら少しは楽になったような気がしました。
河原から登山道に取りついてから一時間ほど登った所でブナ平に到着しました、名前の通りブナの大木の森になって強い日差しも遮ってひんやりとしています、この辺にくると登山道の傾斜も緩くなってブナの森を眺めながら気持良く歩くことが出来ました。
ブナ林の中を30分ほど歩くと今まで緩やかな登りが続いていたのですがここにきて谷間に向かって急な下りの道になっています、斜めに下って荒菅沢(あらすげさわ)につきました、河原と云うには狭い谷川には上の岩壁から崩れた石がゴロゴロと堆積してその間を水が流れています。
ここでザックを下ろして休憩しました、何組かの登山者も休憩しています、わたしも水分の補給と甘い物を食べました。
アザミの花が群生して咲いていましたがアザミは種類が多いので詳しい名前は分りません。
上を見上げると雨飾山の岩の切り立った壁が聳えています。
正面の三角のピークの右奥に丸い峰がちょっと覗いているのが雨飾山の頂上です、これから右の尾根をまいて登って行きます。
休憩を終えて急な登山道を登って尾根を目指します、先ほど荒菅沢から見た岩壁も横並びになって尾根を伝って高度をあげている事が分ります。
尾根道は両側に背丈の低い木がわずかに生えていますが岩が露出した背骨のような登山道です。
所々に木製の梯子が設置されていますので助かります、前に登った時にはありませんでした、木製の梯子にはアルミプレートで○サ○ビールが設置したことが書いてありました。
下ってくる登山者と互いに道を譲りながら三点確保で油断しないように這い上がりました。
尾根道が終わって笹平(ささだいら)につきました、荒菅沢から見あげた急峻な岩の山の上にこんなに広大な平地があることは想像もできません、名前の通りに一面に笹に覆われています。
笹平の北の端から登ってきた所にちょっと開けた場所でザックを下ろして休憩しました、水分の補給と食べ物を少し食べました。
笹平らの道を南に歩いてゆくと正面に見える丸いピークが雨飾山の山頂です。
最後の急な登りです、道が狭く岩がある道で下山する人と交差するする際に時間がかかります。
ついに頂上に到着です、時間は10時45分でした、雨飾山は小さな双耳峰になっています、こちらは糸魚川方向の北峰ですピークには石仏が設置されています。
こちらは1963mの三角点がある南方です。
日本百名山の著者の深田久弥氏は最初は新潟県側の梶山新湯側から登ろうとしたが登山道が分らずに断念、二度目は私が登ってきた小谷側から登ろうとしたのですが雨の為に4日間小谷温泉に足止めされて登れず、三度目にして頂上に登ることが出来たようです。
その時の様子を氏は「山は心を後に残す方がいいと云った人がいる、一遍で登ってしまうより幾度か登り損ねたあげくにようやく山頂得た方がいい、私にとって雨飾山がそれである」、氏は百名山の中でも雨飾山は特に思い入れが深かった山のようです。
熱くて首に掛けたタオルで汗を拭きながら登ってきました、登山した時は自分の写真はあまり写さないのですが一緒に登ってきたグループの記念写真のシャッターおしてあげたら「写しましょうか」と声を掛けられてお言葉に甘えました。
山頂の北の方角には糸魚川の市街がすぐ下に見えます、その先には日本海が青く広がっています、条件が良いと佐渡島も見えると聞いています。
コンデジでははっきりと写せませんでしたが、南西の方角に鹿島槍ヶ岳や五竜岳、白馬岳や後立山連峰の西の端の旭岳も良く見えました。
東の方角には三角のピークは火山の溶岩が荒々しく見える焼山、その右の奥に火打山が見えます、頂上からは360°の眺望が楽しめます。
頂上でお昼を食べてしばらく眺望を楽しんだ後に頂上を後にしました、笹平は7月の梅雨明けに登った時には高山植物が沢山咲いていましたが、今はナナカマドの実が赤く熟していました。
笹平の冬は日本海からの季節風を受けて厳しい気象条件の為に灌木が大きく茂れずに幹が横に伸びて人の背丈ぐらいしか伸びられません、楢等の灌木が紅葉して秋の日をあびて奇麗でした。
笹平の中ほどに私が登ってきたルートと反対方向で新潟県の梶山新湯へ下る道の分岐の標識がありました、下山時間はどちらも同じ時間で2時間50分と記されていました。
笹平から荒菅沢の岩壁を上から見る事が出来る場所があります、空を飛んで降りたらすぐですが私は尾根道を時間をかけて下ります。
下山途中の登山道で見かけた紅葉している木です、ヌルデは赤く綺麗に紅葉していました。
ブナ林の中でオオカメノキが廻りより木々より一足早く紅葉していましす。
登山口に近い所にマユミの実が真赤に色付いていて綺麗でした。
登山口に2時30分に帰りました、駐車場に停まっている車は今朝には3~40台でしたが7~8台程度になっていました。
今回の登山は、登りはさほど心配はしていなかったのですが下りは足を痛めやすいので慎重に焦らず下りて何とか無事に行って来られました。
最後に登った9年前より体力的に落ちている事を実感しましたが、その分時間を掛けて慎重に歩くようにしました。
もう一度登ってみたいと思っていた雨飾山に登れたことは自分としては大きな満足を感じています。
ご訪問していただいてありがとうございます。
雨飾山には過去に4回登っていますが、最後に登ったのが2004年の10月ですから9年目になります。
今回は単独行です、早朝の3時に金沢を発って北陸高速道を北に向かって走り、糸魚川インターからR148を安曇野方向に向かい、途中の中土から小谷温泉方向に左折してクネクネと山道を走って小谷温泉や雨飾荘を通過して登山口に向かいました。
登山口に着いたのが6時でした、すでに3~40台の車が駐車していました、タクシーを利用して到着される登山者もいます。
空は雲一つない快晴です、登山口は大海川の谷間にありますが、見あげる峰は朝日に照らされてモルゲンロードの輝きでした、車から降りた登山者は身支度をする人や準備運動をする人など様々です、私もトイレを済ませて6時20分に出発しました。
初めは大海川の河原の木道を15分ほど歩きます、春には水芭蕉も咲いて綺麗な所のようです、木道が途中何か所も支流の小さな川を渡りますが時々岩魚が泳いでいるのが見えますがここは禁漁区ですので釣ることは出来ません。
木道が終わって登山道は階段状の急な登りにさしかかります。
取りつきから急な登りが続きます、粘土質の滑りやすい道に木の根が網の目のように張り出していて歩きづらい上に勾配がきつく汗が吹き出します、しばらく登ってからシャツを一枚脱いだら少しは楽になったような気がしました。
河原から登山道に取りついてから一時間ほど登った所でブナ平に到着しました、名前の通りブナの大木の森になって強い日差しも遮ってひんやりとしています、この辺にくると登山道の傾斜も緩くなってブナの森を眺めながら気持良く歩くことが出来ました。
ブナ林の中を30分ほど歩くと今まで緩やかな登りが続いていたのですがここにきて谷間に向かって急な下りの道になっています、斜めに下って荒菅沢(あらすげさわ)につきました、河原と云うには狭い谷川には上の岩壁から崩れた石がゴロゴロと堆積してその間を水が流れています。
ここでザックを下ろして休憩しました、何組かの登山者も休憩しています、わたしも水分の補給と甘い物を食べました。
アザミの花が群生して咲いていましたがアザミは種類が多いので詳しい名前は分りません。
上を見上げると雨飾山の岩の切り立った壁が聳えています。
正面の三角のピークの右奥に丸い峰がちょっと覗いているのが雨飾山の頂上です、これから右の尾根をまいて登って行きます。
休憩を終えて急な登山道を登って尾根を目指します、先ほど荒菅沢から見た岩壁も横並びになって尾根を伝って高度をあげている事が分ります。
尾根道は両側に背丈の低い木がわずかに生えていますが岩が露出した背骨のような登山道です。
所々に木製の梯子が設置されていますので助かります、前に登った時にはありませんでした、木製の梯子にはアルミプレートで○サ○ビールが設置したことが書いてありました。
下ってくる登山者と互いに道を譲りながら三点確保で油断しないように這い上がりました。
尾根道が終わって笹平(ささだいら)につきました、荒菅沢から見あげた急峻な岩の山の上にこんなに広大な平地があることは想像もできません、名前の通りに一面に笹に覆われています。
笹平の北の端から登ってきた所にちょっと開けた場所でザックを下ろして休憩しました、水分の補給と食べ物を少し食べました。
笹平らの道を南に歩いてゆくと正面に見える丸いピークが雨飾山の山頂です。
最後の急な登りです、道が狭く岩がある道で下山する人と交差するする際に時間がかかります。
ついに頂上に到着です、時間は10時45分でした、雨飾山は小さな双耳峰になっています、こちらは糸魚川方向の北峰ですピークには石仏が設置されています。
こちらは1963mの三角点がある南方です。
日本百名山の著者の深田久弥氏は最初は新潟県側の梶山新湯側から登ろうとしたが登山道が分らずに断念、二度目は私が登ってきた小谷側から登ろうとしたのですが雨の為に4日間小谷温泉に足止めされて登れず、三度目にして頂上に登ることが出来たようです。
その時の様子を氏は「山は心を後に残す方がいいと云った人がいる、一遍で登ってしまうより幾度か登り損ねたあげくにようやく山頂得た方がいい、私にとって雨飾山がそれである」、氏は百名山の中でも雨飾山は特に思い入れが深かった山のようです。
熱くて首に掛けたタオルで汗を拭きながら登ってきました、登山した時は自分の写真はあまり写さないのですが一緒に登ってきたグループの記念写真のシャッターおしてあげたら「写しましょうか」と声を掛けられてお言葉に甘えました。
山頂の北の方角には糸魚川の市街がすぐ下に見えます、その先には日本海が青く広がっています、条件が良いと佐渡島も見えると聞いています。
コンデジでははっきりと写せませんでしたが、南西の方角に鹿島槍ヶ岳や五竜岳、白馬岳や後立山連峰の西の端の旭岳も良く見えました。
東の方角には三角のピークは火山の溶岩が荒々しく見える焼山、その右の奥に火打山が見えます、頂上からは360°の眺望が楽しめます。
頂上でお昼を食べてしばらく眺望を楽しんだ後に頂上を後にしました、笹平は7月の梅雨明けに登った時には高山植物が沢山咲いていましたが、今はナナカマドの実が赤く熟していました。
笹平の冬は日本海からの季節風を受けて厳しい気象条件の為に灌木が大きく茂れずに幹が横に伸びて人の背丈ぐらいしか伸びられません、楢等の灌木が紅葉して秋の日をあびて奇麗でした。
笹平の中ほどに私が登ってきたルートと反対方向で新潟県の梶山新湯へ下る道の分岐の標識がありました、下山時間はどちらも同じ時間で2時間50分と記されていました。
笹平から荒菅沢の岩壁を上から見る事が出来る場所があります、空を飛んで降りたらすぐですが私は尾根道を時間をかけて下ります。
下山途中の登山道で見かけた紅葉している木です、ヌルデは赤く綺麗に紅葉していました。
ブナ林の中でオオカメノキが廻りより木々より一足早く紅葉していましす。
登山口に近い所にマユミの実が真赤に色付いていて綺麗でした。
登山口に2時30分に帰りました、駐車場に停まっている車は今朝には3~40台でしたが7~8台程度になっていました。
今回の登山は、登りはさほど心配はしていなかったのですが下りは足を痛めやすいので慎重に焦らず下りて何とか無事に行って来られました。
最後に登った9年前より体力的に落ちている事を実感しましたが、その分時間を掛けて慎重に歩くようにしました。
もう一度登ってみたいと思っていた雨飾山に登れたことは自分としては大きな満足を感じています。
ご訪問していただいてありがとうございます。