前回の続編であります
はげまるはかなり昔から 黄金町ガート下でしぶとく生き抜いてきた感じの
大衆酒場「権兵衛」さんのドアをガラガラと開けて中に入っていった
「いらっしゃ~い」 とカゥンターの中からはげまるより年上の女店主さん
奥のほうにはもう一人の女性
はげまると同年代ぐらいと思われる
客は誰もいなく はげまる一人である
初めての飲み屋さんに入る時は前にも書いたが
凄く緊張するのである
誰も座っていないカゥンターに取りあえず座った
店の中を見渡しながら
「あの~ ウィスキーの水割りください」
女店主さん
「は~ぃ」
水割りとツマミに 小皿が出てきた
女店主さん
「さっき100苑均一で買ってきたコノ豆 うまいよ~」
とぽりぽり食べながら
開いている袋から 小皿にザラザラと豆を入れてくれた
ここではげまるの緊張感はいっきに消えていった
カゥンターの奥には箸立が見えている
この店はエコの店なのである そう新しい箸なんか置いてないみたいである
二杯目の水割りを飲む頃には はげまる得意のインタビューが始まっていた
この「権兵衛」さんの歴史はもちろん古く
このガード下が全盛期の頃からここでラーメン中心の飲み屋さんを
営んでいたそうである
女店主
「その頃はねぇ 沢山の沖ナカシ(艀の運搬で働く人達)さんなんかがね
そこの川沿いに船止めてねぇ ~ ラーメン食べに来ていたんだよ
たしかラーメンが30円か50苑の頃ねぇ~ ははは」
「このあたりも4~5年前まではね 「ちょいの間」(またはちょんの間)の
人やら このあたりで働いている女性がねぇ 沢山食べに来たり
飲みに来てたりねぇ」
今は凄く静かで毎日暇しているみたいである
灰皿も昔風で もう たまりまへんへんなぁ
沢山の置物が飾ってある
全てお客さんからのもらい物だそうだ
とにかく昔もらったのであるが 古くて何年前とかは不明であった
女店主さんにツマミでおひたしを注文した
その おひたし さんです
お会計をしたら 水割り二杯とで1500円であった
はげまるは
「今度はラーメン食べに来るね~」と「権兵衛」を後にした
外に出たはげまるは トタンの壁が延々と続く 黄金町ガート下を
とぼとぼ寂しく歩いて行った
竜宮美術旅館
昨年の秋頃 ここの散策に中に入った事がある
その時は黄金町再生なんだらかんだらと言う企画中で
入場料金500円也を無理やりふんだくられた苦い思い出がある
若いカップル 若い男同士 若い女同士 子供連れの若いカップル
とにかく大混雑 じじぃは一人はげまるノミ
これがですね二階に上がるとですね 各部屋ごとにですね
アートを凝らしているのですよ
しかも各部屋異なる人が担当しているである
廊下は廊下で○○○さんの担当のアートとかで クモの巣みたになっていたり
この旅館はですねぇ
親友の工○君に聞いたら
「お~ あそこはね 昔一階が同伴喫茶(また古いね)でね
二階は連れ込み旅館だったんだぜ~」なんて 酒臭い赤い顔してほざいていたのである
ようするに「ちょんの間」旅館であったそうである
二階に上がると3疊の部屋~4疊半の部屋が4~5室あった
とにかく人が多すぎて写真を撮るのに一苦労した
風呂はもちりん ひとつ 共同風呂だ
このあたりは前に散策した「野毛旅館街」の風呂と同じである
うら若き夢見る乙女がね ひとり真っ白な壁につつまれてね
日本文学でも読みそうな清潔感あふるるお部屋だ
このベットで子供とお母さんの記念撮影を撮るお父さんなんかが
入れ代わり立ち代わり このカットを撮るのに一苦労である
この部屋なんか おとぎ話の世界「私の素敵なお部屋」みたいである
流石若いアーティストは凄い あっぱれあっぱれ雨あられ
なんですけんど
古い昭和散策専門の はげまるとして一言だけ
言いたいなぁ
あのですね ここはですね(声が大きくなる)
男と女30分一本勝負
(一本でも二本でも三本でもいっこうにかまいまへん)
の「ちょいの間」の本場 黄金町ガード下の連れ込み旅館だったんだっちゅ~の。
(尚
中の写真は沢山撮りましたので そのうち書きますね)