能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

そうだ!

2012-11-10 09:09:05 | 粟谷明生の日常
「そうだ 京都 行こう」 JR東海の洒落たコピーで大好きだ。 実は「京都に」とか「京都へ」と「に」と「へ」があるものと思い込んで読んでいた。 これから、その京都で現在、親子三代で喜多流を継承している高林家の涌泉能に行く。 『松風』の地謡を勤めて、終われば大阪に移動する。 能はJR東海のコピーのように、ムダな部分を削ぎ落とした芸能だ、 必要最低限のことしか、言わない、見せない、 「そうだ . . . 本文を読む

domon 土門拳記念館にて

2012-11-08 15:54:05 | 粟谷明生の日常
酒田の稽古に来ると、ぶらりと立ち寄りたくなるのが「土門拳記念館」 まわりの景色はよく、建物は綺麗、展示される写真は感動するものばかり 年に一度は訪れるが、どうも晩秋が多い 冬は雪で歩きづらい、春は良いが中々時間がない、夏は暑くて、やはり秋がよい タクシーの運転手さんに記念撮影してもらうと 「ことすん(今年)は紅葉すないんで落葉ですの~~」 さて、館内の写真は撮影禁止だが、外の景色はいいよう . . . 本文を読む

世の一部の男性にお薦めの本

2012-11-08 08:57:29 | おススメ書籍
「男は女で修行する」中谷彰宏著が面白い。 「女性が男性のどこを見ているのかを知ることで、モテる男、デキる男になるノウハウ60」と紹介されていたので、立ち読みもせず迷わず即購入した。 読むとビジネス運や男の価値をさらに上げるためのヒントが書かれていて、私の住む能の世界にも通じるところがあって面白かった。世の男性にご紹介したい。が、しかしだ。 全然モテない、まるっきし不出来な男にはお薦めしない、 . . . 本文を読む

女性を口説く 正々堂々と

2012-11-07 16:52:19 | 言いたいこと・伝えたいこと 
「投資」の意は、将来を見込んで金銭を投入すること、利益を得る目的で事業に資金を投下すること。さて、自分への投資についてだ。 男性が自分に投資する時は語学を習うとか、資格を取るとか、仕事に搦めるらしい。ところが女性は遊びに徹底して投資が出来る、という。中谷彰宏著「男は女で修行する」にあった。 男は利害関係で生きて、 「それでどのようなメリットがあるの?」 と聞く。確かに自分もそうだ。女はそこを考 . . . 本文を読む

能楽師の本行

2012-11-06 08:43:02 | 言いたいこと・伝えたいこと 
歌舞伎の世界の人は能楽のことを「本行(ほんぎょう)」と言う。本当の「行」のこと。歌舞伎は「本」ではなく「偽」ですよ、と謙遜していう言葉だが「内心そうでもないんですが」と、これは市川團十郎さんの「團十郎の歌舞伎案内」(PHP新書)からの抜粋だ。 その「本行」の能を生業にする私だが、以前は 「能役者はいろいろな雑務などせずに、演能にだけ集中すべき」 と思っていた。しかし、どうもこれは演者の身勝手な我 . . . 本文を読む

友枝会の番組を見て

2012-11-05 00:45:26 | マジメ能楽 楽屋表話
昨日は「友枝会」友枝喜久夫十七回忌追善で能『海人』シテ友枝昭世の地謡を勤めた。配布された当日番組が懐かしかったのでご紹介する。故友枝喜久夫先生の能『檜垣』のモノクロ写真が表紙にデザインされ、お囃子方の若かりしお姿が拝見出来た。 左から大鼓・柿原崇志氏、小鼓・故北村治氏、笛は一噌仙幸氏で後見に藤田大五郎先生が重石のように座られている。写っていないが地頭は父・菊生、副地頭は友枝昭世氏だった。柿原崇志 . . . 本文を読む

寒い仙台、でも東北大能楽部の学生さんはホット

2012-11-04 00:17:39 | 能が好きな学生たちと
昨日は「みちのく明生会」の稽古だった。 仙台駅に降りると北風が吹いてとても寒かった。 ジャケットだけでは風邪をひきそうなぐらい。 ハーフコートを着てくればよかった 仙台の「みちのく明生会」の稽古場は一般社会人と東北大能楽部の学生さんの大所帯。 大人と若者が一体となっての稽古場はとても良い雰囲気でいつも私の気持ちを晴れ晴れとさせてくれる。 学生さんの稽古は9月の発表会から久しぶりだった。 仕舞 . . . 本文を読む

後見

2012-11-03 06:37:43 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
能の舞台で演能中にシテが体調不良やアクシデントで勤められなくなったら後見が代行することになっている。はじめて能をご覧になる方はきまって 「あの後ろに座っている二人はいったい何なの?」 と質問される。 「後見(こうけん)と言いまして、座っているだけのように見えますが、実はいろいろな仕事があります」 とお答えしても 「へ~暇そうに座っているだけにしか見えない…」 と返される。鑑賞された素直なご感想だろ . . . 本文を読む

代演

2012-11-02 07:25:29 | マジメ能楽 楽屋表話
10月の喜多流自主公演は、『景清』『巻絹』『葵上』の能三番に仕舞『六浦』の番組だった。仕舞のシテは佐藤章雄氏で、最近体調不良で心配していたが無事勤められた。番組に最後の『葵上』の地謡に章雄氏の名前が記載されていたが、とても謡える状態ではなかったので、息子の佐藤寛泰君が代わった。寛泰君は『景清』と『巻絹』の能二番と仕舞『六浦』の地謡が決まっていたので、父親の代りも含めて全曲出演という異例の事態となっ . . . 本文を読む

11月自主公演で仕舞『天鼓』を勤める

2012-11-01 12:04:24 | マジメ能楽 楽屋表話
もう11月。 あっという間に今年も終わりそうだ。 今月の喜多流自主公演で仕舞『天鼓』を舞います。 番組1 番組2 とき :11月25日(日)12時開演     仕舞『天鼓』は3時半から4時頃 ところ:目黒、喜多能楽堂 チケット:当日券¥6000 下記までお申し込みいただければ3名様限定で特別料金にてご優待いたします。 粟谷明生 akio@awaya-noh.com . . . 本文を読む