この作品はいままで読んだことが無い。私にとって新作。とても面白い作品。
あらすじはこう。若い恋人に走った有名な画家を妻が毒殺、獄死した。16年後その事実を知らされた娘は、母親の無実を証明すべくポアロに依頼する。ポアロは過去へとさかのぼり当時の状況を再現していく。
この作品の前に「カーテン」を読んでいたので、メレディスがカロリンをそそのかして、自分は手を下さずにアミアスを殺させたのか、と推理したが、違っていた。しかしその可能性は十分あったはずだ。愛人が家の中に乗り込んできて夫婦喧嘩が絶えない夫婦の前で、毒薬をみせびらかし、その使い方や効能をしゃべりまくればどうなるか、わかってもよさそうなのに。
この作品は、読者に対しとてもフェアな扱いをしている。犯人を推理する材料は読者の前にすべて提示されている。私の推理はとても的外れなものだったが、それでも読み進んでいく途中、なぜこの人はこんな不自然なことを何度も言うのだろう、とか、離婚が決まった夫婦の会話としてはずいぶん変だ、とか、カロリンが妹に残した手紙の内容はいったい何を意味しているんだろう、とか
を論理的に考えていけば、たどりつく結論は一つなのだ。この作品は知名度はあまり高くないかもしれないが、隠れた名作だと思う。
ミステリの内容にはまったく関係ないが、気に掛かったことを一つ書く。殺人犯として獄死したカロリンの娘カーラは『誰もがいちどは振り返って見ずにはいられないような美しさをもっていた』女性で濃い灰色の眼でポアロを見つめていた。
またカロリンから夫を奪おうとしたエルサも、すばらしい美人で大きな灰色の眼を持っている。
ここで一つ疑問が浮かんだ。いぜん何かの小説か雑誌で読んだのだが、女性の瞳が灰色だとあまりにも知的すぎる印象をもたれ、美しさの点ではマイナスだ、と書かれてあったのだ。クリスティってあまり青い瞳は好きじゃないのかな?うすぼんやりとした、とか、ずるそうな、といった形容であまり良くない。ポアロ?ポアロは、脳細胞は灰色だが、瞳は緑色。いいねぇ。アッシュを思い出すよ。
あらすじはこう。若い恋人に走った有名な画家を妻が毒殺、獄死した。16年後その事実を知らされた娘は、母親の無実を証明すべくポアロに依頼する。ポアロは過去へとさかのぼり当時の状況を再現していく。
この作品の前に「カーテン」を読んでいたので、メレディスがカロリンをそそのかして、自分は手を下さずにアミアスを殺させたのか、と推理したが、違っていた。しかしその可能性は十分あったはずだ。愛人が家の中に乗り込んできて夫婦喧嘩が絶えない夫婦の前で、毒薬をみせびらかし、その使い方や効能をしゃべりまくればどうなるか、わかってもよさそうなのに。
この作品は、読者に対しとてもフェアな扱いをしている。犯人を推理する材料は読者の前にすべて提示されている。私の推理はとても的外れなものだったが、それでも読み進んでいく途中、なぜこの人はこんな不自然なことを何度も言うのだろう、とか、離婚が決まった夫婦の会話としてはずいぶん変だ、とか、カロリンが妹に残した手紙の内容はいったい何を意味しているんだろう、とか
を論理的に考えていけば、たどりつく結論は一つなのだ。この作品は知名度はあまり高くないかもしれないが、隠れた名作だと思う。
ミステリの内容にはまったく関係ないが、気に掛かったことを一つ書く。殺人犯として獄死したカロリンの娘カーラは『誰もがいちどは振り返って見ずにはいられないような美しさをもっていた』女性で濃い灰色の眼でポアロを見つめていた。
またカロリンから夫を奪おうとしたエルサも、すばらしい美人で大きな灰色の眼を持っている。
ここで一つ疑問が浮かんだ。いぜん何かの小説か雑誌で読んだのだが、女性の瞳が灰色だとあまりにも知的すぎる印象をもたれ、美しさの点ではマイナスだ、と書かれてあったのだ。クリスティってあまり青い瞳は好きじゃないのかな?うすぼんやりとした、とか、ずるそうな、といった形容であまり良くない。ポアロ?ポアロは、脳細胞は灰色だが、瞳は緑色。いいねぇ。アッシュを思い出すよ。
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