2002年から2008年にかけて発表された8つの中短篇が収められている。
作者も「あとがき」で書いている通り『火村英生に捧げる犯罪』とは華やかさがある題名だが、内容は…うーん…。
タイトルだけ見ると、火村と連続殺人鬼との対決をイメージするが、実際の内容は、チンケな殺人犯が姑息な手段を使って…という内容なので、タイトル負けしているね。
『あるいは四風荘殺人事件』が一番、有栖川有栖らしいかも。トリックのアイデアはとても良いが、しかし長い間使われず、忘れられていたような仕掛けが、音も立てずスムーズに動くだろうか? とは思う。
新本格だから、まっ、いいか。
私が一番読み応えあると思ったのは『雷雨の庭で』
売れっ子放送作家が、パソコンのモニターを使って相棒の作家と打ち合わせをしていた。ちょうどその頃らしい。お隣のダンナが不審死したのは。
しかも、そのお隣と売れっ子放送作家は、モメにモメていたのだ。
犯人は一人に絞られた。問題はどうやって犯行を行なったか。
なるほど、こういう状況になって、こういう対応をしたら、こういう結果になった、ということか。無理なく理解できる。
さすがは有栖川有栖。
作者も「あとがき」で書いている通り『火村英生に捧げる犯罪』とは華やかさがある題名だが、内容は…うーん…。
タイトルだけ見ると、火村と連続殺人鬼との対決をイメージするが、実際の内容は、チンケな殺人犯が姑息な手段を使って…という内容なので、タイトル負けしているね。
『あるいは四風荘殺人事件』が一番、有栖川有栖らしいかも。トリックのアイデアはとても良いが、しかし長い間使われず、忘れられていたような仕掛けが、音も立てずスムーズに動くだろうか? とは思う。
新本格だから、まっ、いいか。
私が一番読み応えあると思ったのは『雷雨の庭で』
売れっ子放送作家が、パソコンのモニターを使って相棒の作家と打ち合わせをしていた。ちょうどその頃らしい。お隣のダンナが不審死したのは。
しかも、そのお隣と売れっ子放送作家は、モメにモメていたのだ。
犯人は一人に絞られた。問題はどうやって犯行を行なったか。
なるほど、こういう状況になって、こういう対応をしたら、こういう結果になった、ということか。無理なく理解できる。
さすがは有栖川有栖。