表題作のほか5編の中短編が収められている。その中の1編「白いセーター」が、私の心に刺さった。
「わたし」フィアンセである伸樹さんと一緒に暮らしている。ホテルのクリスマスディナーを食べに行きたいと思っても、2人ともホテルに行ったこともなく、ホテルに着ていくような服も持っていない。つまり裕福ではない2人だ。
ある日、伸樹さんの実姉から、子供会のクリスマス行事を手伝わなければならないので、子供たち4人を預かってほしいと言われ、預かることになった。4歳から小学校5年まで。
子供が好きな人や、小さい弟妹がいて扱いに慣れている人、幼稚園の先生や保母さんといった仕事をしたことのある人は分からないかもしれないが、子どもの世話って難しいんだ。特に、この小説の主人公「わたし」みたいな非社交的な人には。私もそう。
子供のストレートな物言いに、怖いと感じることがある。例えば、小説内にホームレスが出てくる。大人だったら、さすがにやんわりとディスる所を、子どもはストレートに「ものすっごい くっさあーいの」と言う。大人では言えないよね、このセリフ。
その子供たちとのトラブルで「わたし」は悪者になってしまって、伸樹さんとの仲もギクシャクしてしまう。
このフィアンセの実姉との付き合いが難しいんだ。同棲した当初、2人掛けのソファをくれるというので、「わたし」は伸樹さんと、お姉さんの住む団地に貰いに行ったのだ。ところがそのソファはボロボロで(そりゃそうだ!子供が5人もいるんだもの)苦労して運び込んだが、結局は粗大ごみに出すしかなかった。
こういう経験ある人って多いんじゃないかな?義理の妹って便利に使われるんだよ。そんなボロボロのソファを、よく人に渡そうと思うよね。いくら実弟とその奥さんと言っても
あきれてしまう。
とにかくギクシャクしていた伸樹さんとの関係も、元に戻ったみたいで良かった。こういったおっとりした人にとっては、パンチのある義実家だと思うけど、末永く幸せに暮らしてほしい。
「わたし」フィアンセである伸樹さんと一緒に暮らしている。ホテルのクリスマスディナーを食べに行きたいと思っても、2人ともホテルに行ったこともなく、ホテルに着ていくような服も持っていない。つまり裕福ではない2人だ。
ある日、伸樹さんの実姉から、子供会のクリスマス行事を手伝わなければならないので、子供たち4人を預かってほしいと言われ、預かることになった。4歳から小学校5年まで。
子供が好きな人や、小さい弟妹がいて扱いに慣れている人、幼稚園の先生や保母さんといった仕事をしたことのある人は分からないかもしれないが、子どもの世話って難しいんだ。特に、この小説の主人公「わたし」みたいな非社交的な人には。私もそう。
子供のストレートな物言いに、怖いと感じることがある。例えば、小説内にホームレスが出てくる。大人だったら、さすがにやんわりとディスる所を、子どもはストレートに「ものすっごい くっさあーいの」と言う。大人では言えないよね、このセリフ。
その子供たちとのトラブルで「わたし」は悪者になってしまって、伸樹さんとの仲もギクシャクしてしまう。
このフィアンセの実姉との付き合いが難しいんだ。同棲した当初、2人掛けのソファをくれるというので、「わたし」は伸樹さんと、お姉さんの住む団地に貰いに行ったのだ。ところがそのソファはボロボロで(そりゃそうだ!子供が5人もいるんだもの)苦労して運び込んだが、結局は粗大ごみに出すしかなかった。
こういう経験ある人って多いんじゃないかな?義理の妹って便利に使われるんだよ。そんなボロボロのソファを、よく人に渡そうと思うよね。いくら実弟とその奥さんと言っても
あきれてしまう。
とにかくギクシャクしていた伸樹さんとの関係も、元に戻ったみたいで良かった。こういったおっとりした人にとっては、パンチのある義実家だと思うけど、末永く幸せに暮らしてほしい。