ケイの読書日記

個人が書く書評

「進撃の巨人」1巻~22巻 諌山創 講談社コミックス

2022-07-23 16:55:32 | 少年マンガ
 次男がずいぶん前に買っておいてあったマンガ。人気マンガという事は知っていたが、読もうと思っていて忘れていた。それがこの前、ドラックストアに行った時、立て看板にドリンクを持ったエレンとミカサとライナーが描かれていて、家に「進撃の巨人」がある事を思い出し、さっそく読んでみる。
 本当に面白いね。今まで読まずにいて損した気分。

 100年前、突如、現れた巨人たちによって人類は食いつくされそうになる。この巨人ってのが、謎が多い生き物なのだ。男型・女型あるが生殖器はないので、どうやって増えているのか分からない。人を食うが、消化器官はないのでお腹が一杯になったら吐き出す。消化してエネルギーにしている訳ではないようだ。つまりエサとして人間を食うのではなく、殺すために食っている。
 大きさは、普通の巨人は3m~15mほど。しかしマンガの冒頭に登場した超大型巨人は60mある。だから人類が3重の壁を造って逃げ込んだ高さ50mのウォールマリアから頭がひょっこり出るほど大きくて、ウォールマリアを破壊する。
 3重の壁 ウォールマリア・ウォールローゼ・ウォールシーナを一体どうやって造ったのかも謎。そもそも人類に100年前以前の歴史が無いのも謎。
 これらの謎は、物語が進むにつれて少しずつ明らかになっていく。

 私は最初、この巨人たちは人類が兵器として開発したが、コントロールに失敗し、人類を攻撃してきた…なんて陳腐な想像をしていたが、もっともっと複雑な構成。だから一度目読んだとき、理解できない部分も多く、2度目をじっくり読んだら、色んな所に伏線が貼ってあった。

 連載は続いているし、まだまだ謎は残っているが、自分なりに仮説を立てるのも面白いと思う。未読の方はぜひ読んでみてね。
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「82年生まれ キム・ジヨン」チョ・ナムジュ 訳 斎藤麻里子

2022-07-09 14:27:00 | その他
 私は流行に疎く、BTSもKポップも韓流ドラマも興味ないが、数年前この本が爆発的に売れたという事は知っていた。ブックオフで見つけ買ってみる。

 1982年生まれのキム・ジヨンさんは、3年前に結婚し1歳の女の子がいる。夫はIT関連の中堅企業に勤め、ジヨンさんも小さな広告代理店で働いていたが、出産とともに退職した。夫は優しいが忙しいので、現在はワンオペ育児で頑張っている。その彼女に異変が起きるようになった。どうも精神的にキツイようだ。彼女はカウンセリングを受ける。

 うーん、学歴社会は日本も同じだが、この韓国および中国の学歴社会は本当に凄まじい。私が高校生の時聞いた話では、東アジアは何といっても昔から中国文化の影響を強く受けている。その中国では、大昔から科挙という役人試験があり、王朝が変わっても千年以上も脈々と受け継がれ、世の中で出世しようと思うと、まずこの科挙に合格しなければならない。この科挙は本当に合格率が低く「40、50は鼻たれ小僧」というんだそうだ。つまり40歳、50歳になってもなかなか合格しないという事。
 そういう文化的精神的下地があるので、受験競争が過熱しやすいんだ。

 このキム・ジヨンさんも過酷な受験競争を勝ち抜き大学入学、就職ではなんとか小さな広告代理店に入社することができた。
 韓国でも、多額の教育費が必要だが、このキム・ジヨンさんのお母様がすごくパワフルな人なんだ。色んな仕事を経験するが、たいして稼げない。で、不動産投資をして、これが当たるんだ!!
 韓国で不動産投資って一般的なのかな? 先日TVでマンションを買って転売し多額の利益を得た、元幼稚園教諭が出てきたが、マンションも爆上がりしてるんだね。

 そして男尊女卑。これは日本でも根強いが、韓国の場合、兵役があるからなぁ。2年の兵役が男だけの義務っておかしいよ。女も2年の兵役を義務付ければ? たしかイスラエルには女性も兵役があると聞いた事がある。
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