日本推理作家協会が編集した『推理作家になりたくて・第6巻』に収められている短篇。
ご存知、江神シリーズに出てくる5人が登場するサイドストーリー。望月や織田は、経済学部の4年生。アリスやマリアは3年生。長老・江神さんは、もう留年できないという崖っぷち。
生協の書店コーナーに、どういう訳か他の書店で買ったらしいクロフツの『樽』が並べられていたその謎を推理するという、いたって低刺激なお話。
それに、望月周平の失恋センチメンタル・ジャーニーを絡めている。
日常の謎を解く、というのは北村薫に似てますね。
ストーリーとしては退屈ですが、雰囲気がいい。1959年生まれの有栖川有栖の学生時代の雰囲気がよく出ている。
4年生になりたての望月は、同じゼミの学生に会い一緒に企業の先輩訪問に行かないかと誘われる。
「久保は世界の任天堂相手にがんばっているぞ。俺は京セラの先輩に午後会いに行くけど、お前もよかったら来るか?」
「松谷は相変わらず総合商社、斎藤はマスコミ一本狙いらしい。今年の傾向としてはな…」
そうだよ!就活なんて4年になってから始めれば十分だったんだ。いったい、いつから就活は3年の夏からスタートなんて事になっちゃったんだろう。
ご存知、江神シリーズに出てくる5人が登場するサイドストーリー。望月や織田は、経済学部の4年生。アリスやマリアは3年生。長老・江神さんは、もう留年できないという崖っぷち。
生協の書店コーナーに、どういう訳か他の書店で買ったらしいクロフツの『樽』が並べられていたその謎を推理するという、いたって低刺激なお話。
それに、望月周平の失恋センチメンタル・ジャーニーを絡めている。
日常の謎を解く、というのは北村薫に似てますね。
ストーリーとしては退屈ですが、雰囲気がいい。1959年生まれの有栖川有栖の学生時代の雰囲気がよく出ている。
4年生になりたての望月は、同じゼミの学生に会い一緒に企業の先輩訪問に行かないかと誘われる。
「久保は世界の任天堂相手にがんばっているぞ。俺は京セラの先輩に午後会いに行くけど、お前もよかったら来るか?」
「松谷は相変わらず総合商社、斎藤はマスコミ一本狙いらしい。今年の傾向としてはな…」
そうだよ!就活なんて4年になってから始めれば十分だったんだ。いったい、いつから就活は3年の夏からスタートなんて事になっちゃったんだろう。
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