誰もが知っている童話やおとぎ話を、大人向けに少し残酷にちょっとエロチックにアレンジして、最後は教訓でしめている。
ただ、私が不勉強なせいか、元々の童話や民話を知らないことがあって(26編中6編)そういう時は、面白さが半減しているような気がする。
例えば「故郷」という話は、この「大人のための残酷童話」では、貧しさのため故郷を捨て、都会に出て一生懸命働き成功した男が、捨てた親・兄弟・妹はどうなったろうと気になって家に帰るが、彼らによって殺され金品を奪われそうになる話。
驚くべきことに、家を出て行った息子であり兄弟だと分かりながら殺害しようとした。別に、家を出て行った事を怨んでいるわけではない。持っている金品を奪おうとして。
これなんか、本当に救いのない話だが、元の話はどうなってるんだろう読んでみたいな、と思う。
「魔法の豆の木」は、「ジャックと豆の木」が元話で、家を出て行ったジャックの母親が、人喰い鬼の女房になっており、母恋しさでジャックが母親のもとに行くと、彼女はジャックを絞め殺して人喰い鬼に食べさせる。
これも、暗澹たる気持ちになるね。
そうかといえば「一寸法師の恋」は、鬼を退治した一寸法師が、打ち出の小槌を使って大きくなり、立派な若者になってお姫様と結婚するが、背は大きくなるも肝心の所が一寸法師のままなので夫婦仲は悪くなり、お互い罵り合うという笑えるエロ話。
全体的に、人肉喰いの話が多いように思う。西洋でも東洋でも日本でも、昔は飢饉というものが日常的にあった。
牛や羊のような家畜を食べ、それから犬や猫などを食べ、それから死んだ人間を食べる。それでも足りなければ、殺して人間を食べる。
この「大人のための残酷童話」の最後に載っている短編「人は何によって生きるのか」では、天使まで食べてしまう。何と罰当たりな!! 天使を鍋に入れ煮ても、天使の身体は崩れない。誰かが思いついて十字架を一緒に入れて煮ると、天使はようやく煮崩れて、おいしいスープになったそうだ。
こう考えると『拒食症』という病気は、なんと人間離れした病気な事か! 食べ物がなければ、人を殺してまで食べるのが本能なのに、自分で食べるのを拒否するなんて。
ただ、私が不勉強なせいか、元々の童話や民話を知らないことがあって(26編中6編)そういう時は、面白さが半減しているような気がする。
例えば「故郷」という話は、この「大人のための残酷童話」では、貧しさのため故郷を捨て、都会に出て一生懸命働き成功した男が、捨てた親・兄弟・妹はどうなったろうと気になって家に帰るが、彼らによって殺され金品を奪われそうになる話。
驚くべきことに、家を出て行った息子であり兄弟だと分かりながら殺害しようとした。別に、家を出て行った事を怨んでいるわけではない。持っている金品を奪おうとして。
これなんか、本当に救いのない話だが、元の話はどうなってるんだろう読んでみたいな、と思う。
「魔法の豆の木」は、「ジャックと豆の木」が元話で、家を出て行ったジャックの母親が、人喰い鬼の女房になっており、母恋しさでジャックが母親のもとに行くと、彼女はジャックを絞め殺して人喰い鬼に食べさせる。
これも、暗澹たる気持ちになるね。
そうかといえば「一寸法師の恋」は、鬼を退治した一寸法師が、打ち出の小槌を使って大きくなり、立派な若者になってお姫様と結婚するが、背は大きくなるも肝心の所が一寸法師のままなので夫婦仲は悪くなり、お互い罵り合うという笑えるエロ話。
全体的に、人肉喰いの話が多いように思う。西洋でも東洋でも日本でも、昔は飢饉というものが日常的にあった。
牛や羊のような家畜を食べ、それから犬や猫などを食べ、それから死んだ人間を食べる。それでも足りなければ、殺して人間を食べる。
この「大人のための残酷童話」の最後に載っている短編「人は何によって生きるのか」では、天使まで食べてしまう。何と罰当たりな!! 天使を鍋に入れ煮ても、天使の身体は崩れない。誰かが思いついて十字架を一緒に入れて煮ると、天使はようやく煮崩れて、おいしいスープになったそうだ。
こう考えると『拒食症』という病気は、なんと人間離れした病気な事か! 食べ物がなければ、人を殺してまで食べるのが本能なのに、自分で食べるのを拒否するなんて。