大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

書評 老いの超え方

2006-07-03 06:54:03 | Weblog
 白内障と腸がんの手術をし、歩くことも本を読むこともままならぬ今年82歳になる吉本隆明の著作である。「ご老人は、超人間である」といい、身体的な衰えに伴う精神の変化を哲学者的な真摯な目で観察しつづけている本である。古今東西の有名人の老いや死の捕らえ方を披露しながら、人生で後死しか残されていない人間の孤独さを述べている。この孤独を和らげるのは、孫や子とのふれあいしかないという。後、死しかないといえるまで、やりたかったことに挑戦しつづけたい。
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書評 ハイコンセプト

2006-07-01 19:05:12 | Weblog
 アメリカでは、弁護士や会計士の仕事に匹敵するソフトが発売され、それを利用すれば、素人でも簡単に出願できる時代がきているという。医者の場合もインターネットのグーグルで検索すれば、医者以上の情報を個人が得れる時代がきているという。   
 インターネットの発達により仕事は、安いインドやベトナムに任される時代に、生きていかなくてはならないこれからの私たちに必要な能力は、コンピューターにはできない、デザイン、共感、物語、遊び心、全体の調和、生きがいの 6つの感性だと著者はいう。その具体的な例が一つ一つ明らかにされ、とても参考になった。 だから、これからはそれらの要素を多く含んでいる、カウンセラーや看護士などの仕事が期待されるという。新しい時代に立ち向かうコペルニクス、ミラクルな本だ。
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