大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

女ひとり世界に翔ぶ 小野節子

2007-05-21 20:46:08 | 
 「内側から見た世界銀行28年」の副題のように、著者はイタリア出身でアメリカの大学で活躍する教授の夫と暮らしながら、世界銀行に勤務し国際公務員として中南米やモ-リタニアの発展のために尽くした女性である。
 発展途上国のさまざまな問題に取り組む中で、またキャリアの向上を目指す中で、女性ということで大きな壁に何度もぶちあたる。挫折も何度も経験するが、それもたくましく乗り切って世界的に活躍する。
 夫の母の89歳の誕生日に、二人でギリシャを訪問する。急な階段でも息も切らないであがったという。ほんとに元気な母。このように生きたいものである。彼女の母も「いつも美しいものに囲まれて生きなさい」と言い続けたそうである。彼女も母の言葉に影響されて生活したから、とてもセンスのよい住まいになったことだろうう。後年、彼女は、彫刻の製作に熱中し、ついに作品は、キュ-バに飾られた。
世界を目指した、スケ-ルの大きい生き方を選んだ初期の女性は、苦難の歴史だったのだなと思う。
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これからの十年  日本大好機 堺屋太一

2007-05-21 20:04:10 | 
 2007年、団塊世代の定年が始まった。著者は「60歳は、人生の秋。実りを味わう時期なのだ。そんな人々が、急増する時代こそ日本の文化と経済を発展させる大好機である」と唱え、どのように考え、生きればよいかアドバイスする。
 ①職縁から好縁社会へ 面白みを感じて心躍らせる人びとが連なる共同体(テ-マ・コミュニティ)を大切に
 ②「習う」のも楽しみと健康、社交のため
   去年よりうまくなったという、横より縦の競争が大切
人生の白秋・高齢期を白虎のごとく、楽しく誇り高く生きられる時代がやってきたのだ。そんな高齢者を育て市場化する努力を!
成功した企業としては雑誌「いきいき」とかスイスなど心に滲みる旅行を提案しつづけるワ-ルド航空サ-ビスだという。著者の言われるように、これから 友達を持ち、高齢期を楽しむ人脈を広げていきたい。そしてより「魅力的な人間」になるための投資は惜しまないでおこう。 
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