本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

改憲は可能か

2017-06-25 09:19:50 | Weblog
 今朝の報道によると、安倍首相は改憲案の提出を年内に前倒しするそうだ。疑惑や議員不祥事からのめくらましの感があるな。
 
 それはともかく、私は護憲派ではないから改憲には必ずしも反対ではない。
 「新しい酒は新しい革袋に盛れ」という喩えもある。自衛隊をそれ以前から存在する憲法に無理やり入れようとしても窮屈というものだ。自衛隊(新しい酒)は改正憲法(新しい革袋)に盛ったほうがよいだろう。
 
 朝令暮改はよくないにしても、時代を反映せず70年余も後生大事にしているのも考えものだろう。
 
 憲法を英語でConstitutionコンスティチューションという。似て非なる単語にConstipationコンスティペーションがある。これ、便秘のことだ。
 しかし、その実は似たもの同士かもしれない。気張ってもすんなり通りそうもないのだから。

進行マニュアル

2017-06-24 09:03:49 | Weblog
 国会中継を観ていると、委員会の委員長は役所が作ったシナリオを忠実になぞっているようだ。議事進行の紙を棒読みしているということ。
 
 以前、市の条例のワーキング・グループの座長をしたことがある。第1回目に名札が置かれた座長の机に議事進行の段取りとセリフを書いた紙があった。
 地方自治体でも老婆心からかマニュアルというかアンチョコというかそれを用意する。
 
 たまたま、東日本大震災にぶっかっていたので、冒頭に、犠牲者に哀悼の意を表するため1分間の黙祷を捧げましょうと言って実行した。
 そんなことはその紙切れに書いていない。そこはアドリブでどうぞということか。その後、紙を無視して進めた。さすがに次回からそんな紙はなかった。

 あらかじめ用意するべきかどうか訊くべきだろう。パペットはごめんである。

ボストンバックの置き場所

2017-06-23 09:19:43 | Weblog
 個人の海外旅行ではスーツケースは難儀する。安ホテルを探してサムソナイトをガラガラと引っ張りながら捜し歩くのではかなわん。しかも、一度、預けた荷物が行き先の違う飛行機に運ばれて、戻るまで往生したことがある。
 
 そこで、できる限り旅用品を少なめにして、ボストンバックひとつだけにしている。機内にも持ち込めるから荷物の到着を待つ必要がない。むろん、方向違いの飛行機に運ばれる心配もない。

 さて、本題に入る。
 ヒースロー空港で出国手続きをすませた日のこと。待ち時間が大分あったので、ショッピングなどを覘いて時間つぶしをしようと思った。こんなときボストンバックは邪魔なる。
 ただ、出発ロビー内だから持ち去られる心配はほぼない。それに貴重品なぞ入っていない。というわけで柱の横に置いたままにした。

 これが爆弾でも入ったものかと大騒ぎになった。放送されたかどうか知らない。戻ってきたとき警備員が走ってきた。油をしぼられた。
 我ながらお粗末なことをしたものだ。ただ、10年以上も前のこと。テロが頻発していないころだったので、問題意識がなかったということ。今なら疑似テロ行為などとされて拘禁されるかもしれない。

コミュニケーション三要素

2017-06-22 09:09:02 | Weblog
 初対面の場合のコミュニケーション三要素というものがある。アメリカの心理学者アルバート・メラビアンの調査によるものだ。この学者の詳しくはネットで検索すればよい。
 
 三要素とは、話の内容、声の調子、ボディーランゲージのことである。
 話の内容はむろん相手に伝える事柄だ。声の調子とは甲高い声で話すとかボソボソ話すとか流暢に語りかけるとかそんなことだ。ボディーランゲージには手振りという体の動作だけではなく服装も態度(身振り)も含むようだ。
 
 さて、相手はこの三要素からどのようなインパクトを受けるか。話の内容7%、声の調子38%、ボディーランゲージ55%とある。
 相手に好印象を与えるためには、先ずは身なり、次に声のトーン、話はそのあととなるわけだ。
 
 こんな話がある。
 母娘連れの二組が国際列車に乗り合わせた。言語が異なる外国人同士で互いの母親は話が通じない。言葉だけで相手を理解させることは難しい。ところが、娘たちは身振りだけのコミュニケーションですぐ仲良しになった。
 
 ビジネス文書の講義をしていたときの前座に、この三要素の話を利用する。つまり、文書によるコミュニケーションでは、ボディーランゲージも声の調子も利かない。伝えるべき内容は文章のみに委ねられる。だから正確、簡潔な文作りが大切だと。

植物関連の本

2017-06-21 09:10:26 | Weblog
 草花オンチなので、植物の本なんぞ読む気はしないのだが、新聞書評にこれはよいという植物の本が挙げられていた。
 
 稲垣栄洋著『たたかう植物』(ちくま新書2015年発行)である。この本をメモしていたのだが、書店に行った折り、ついそのメモを忘れた。思い浮かべたのは新書版で、「植物何とかの本」という程度。

 新書棚の背表紙を眺めているとあった。それは田中修著『植物はすごい』(中公新書2012年発行、2016年20版)だった。明らかに間違えたのだが、これが面白いというか目から鱗が落ちた。20版に重版しているのも納得した。

 後日、先のちくま新書も入手した。まだ、読みかけではあるが、こちらも間違いなく為になりそうだ。

 食わず嫌いの内容の本が読書の愉しみを倍加させた。