以前読んだ時代小説に、「暦の上では秋だが、まだ暑い」という一文があった。定型化した表現であるが、舞台は江戸時代である。
9月9日の重陽の節句は旧暦7月19日になる。暑いわけだ。秋分の日の9月23日でも、旧暦では8月4日になる。新暦では秋だろうが、旧暦ではまだまだ暑くて当然だ。
別の作家の時代小説では「ふきのとうとたらの芽がザルにある」という文があった。正確な表現は忘れたが、ザルの中に両方が入っていたことは間違いない。
ふきのとうとたらの芽は同じ春の山菜だが、採集する時期が早春と晩春ほどの差異がある。一緒くたにするのはいささか乱暴だと思う。
どちらも筆がすべったのだろう。担当の編集者も気がつかなかったか。筋書の流れという大局とは無関係だが、こだわったことでした。
9月9日の重陽の節句は旧暦7月19日になる。暑いわけだ。秋分の日の9月23日でも、旧暦では8月4日になる。新暦では秋だろうが、旧暦ではまだまだ暑くて当然だ。
別の作家の時代小説では「ふきのとうとたらの芽がザルにある」という文があった。正確な表現は忘れたが、ザルの中に両方が入っていたことは間違いない。
ふきのとうとたらの芽は同じ春の山菜だが、採集する時期が早春と晩春ほどの差異がある。一緒くたにするのはいささか乱暴だと思う。
どちらも筆がすべったのだろう。担当の編集者も気がつかなかったか。筋書の流れという大局とは無関係だが、こだわったことでした。