本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

忖度

2017-06-05 09:26:29 | Weblog
 諸井薫の『畳の下の古新聞』に「他人がとやかく忖度する性質のものではないが云々」とあった。また「こうした風潮の背景を忖度するに云々」とある。
 
 この本は1996年の刊行されたものだ。つまり、20年も前に使われていた「忖度」の言葉を見つけたという話に過ぎない。
 今は高い頻度で横行している。今年の流行語大賞の有力な候補だろう。

 英語には「忖度」に該当する語はないらしい。
 似たような言葉の「以心伝心」は辞書にTelepathyがあった。でも、テレパシーはちょっとなじまないか。
 もっと意味が近そうな「暗黙の了解」はTacit understandingがとある。何かの本では、忖度をmental suggestion(精神的暗示)とあったように記憶している。

 まぁ、こんなことを忖度してもしょうがない。