本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

漢字とひらがなの使い分け

2017-06-29 09:24:44 | Weblog
 「言う」と「いう」については前にも書いた。つまり漢字とひらがなの使い分けのことだ。
 大まかにいって具体的な内容や事柄を示す場合は漢字を使う。それ以外の抽象的なものや形式名詞がひらがなになる。「~行くものとする」、「~行くことがある」、「~行くところだ」のもの、こと、ところは形式名詞である。

 さて、次は月刊誌の読み物にあったもの。
 ① 「…通算六度目となる核実験も準備していると言われている」
 ② 「正日氏が核について「あんなものは無用な長物だ」と言っていた」
 ③ 「北朝鮮にとっては、トランプ大統領の誕生により、アメリカの脅威が急速に迫ってきていると言えます」
 ④ 「オバマ大統領の責任は重いと言わざるを得ません」

 すべて「言う」は漢字である。しかし、口で話すことが「言う」であって、伝聞や推量や不確かな内容とか事柄はひらがなの「いう」にするのがルールである。
 ① は伝聞、③は推量か不確かな情報だからひらがなにするべきだ。
 筆者は元外務事務次官である。公文書の書き表し方を知らなかったのか。