本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

交ぜ書き

2013-09-17 09:59:57 | Weblog
 新聞社の『用字用語の手引』によると「表外字、表外音訓を含む語で、適切な言い換え・書き換えがどうしても見つからないときは、表外字、表外音訓にあたる漢字を平仮名にする交ぜ書きもやむをえない」とある。
 つまり、熟語で常用漢字にない語がある場合、その語は平仮名にするということだ。これが、漢字と平仮名の交ぜ書き。

 同手引から交ぜ書きを拾ってみると、研さん、けん制、刺しゅう、陣がさ、投てき、ひし型などがある。
 他方、凱歌、喀血、苦悶、倦怠など常用漢字を含まない熟語もたくさんあるのだが、これらはルビで対応することとなっている。
 交ぜ書きにする熟語とルビを振る熟語を、なぜ区別するのかその理由がわからない。

 そもそも漢字は表意文字だから、一語、一語に意味がある。例えば、刺繍の「刺」には縫うという意味があり、「繍」には模様をつけるという意味がある。それを刺しゅうと交ぜ書きにしては、この語彙になんの意味もない。

 交ぜ書きをやめて、すべて振り仮名をつければすむではないか。