故郷に帰れば

　ネット上に首都圏や京阪神の都市生活者が希望する国内ロングステイの県別ランキングがあった。1位と2位は沖縄と北海道とある。この希望アンケートの年齢は様々だろうからマリンスポーツやウインタースポーツを思い描いているとすれば若い人たちだろう。年配者の希望は常夏や大自然が魅力か。

　3位以下の県の希望者は、推測するに年齢に関係なく生まれ故郷など何らかの地縁と関係があるのではないか。なにしろ他郷に住めば竹馬の友はいないのだ。経験から言えば、地域の古いしきたりに閉口することもある。
　
　かつて、海外ロングステイのシルバー・コロンビア計画は悪評だった。これ、シルバー世代を海外に移住させることだが、年寄りまで輸出するのかと外国から非難されてぽしゃった。

　国内ロングステイならば文句を言われない。団塊世代もそろそろ望郷の想いがあるのではないか。年金暮らしになると大都会に住む必要もないだろう。
　であるならば、県の行政は出身者の移住プランに取り組んでもよいのではないか。消費拡大と納税のメリットがあるだろうし、空き家対策にもなる。