本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

情報革命

2011-08-26 16:25:47 | Weblog
 昭和45年12月に発表された坂上弘の「日々の収拾」に「情報革命」という言葉が出てくる。
 1970年の当時からそんな言葉があったのですね。

 もっとも、こちとらはコンピューター・オンチで、ソフトウエアとはソフトクリームとウェハウスの短縮語ぐらいの認識でした。まァ、これは冗談ですが、ほとんどそれに近かった。
 ただ、コンピューターリゼーションといわれ、SEが90万人足りないと叫んでいたのはその頃だったかもしれない。

 そういえば、昔は石炭のようにトン当たりの生産、それがキロ当たりになって、グラム当たりになって、今や重さの量りようのないソフトが価値を産むと聞かされた。なるほどと思いました。

 それでも「情報革命」を耳にしていなかった。やはりオンチだけあって、遅れていたのか。

弁明

2011-08-25 11:58:43 | Weblog
 翻訳小説の話だが、「正義ではなく復讐なのだということに気づくだけの洞察も先見も持ち合わせない」と連合国による裁判について触れていた。
 ここだけ読むと、東京裁判のことと思う人も多いだろう。だが、ニュールンベルグ裁判のことである。
 いずれにしろ、敗戦国の軍人を戦犯として裁くのは戦勝国側の復讐なのだ。
 この小説を書いたネルソン・デミルは、良心的な作家だと思った。

 また、この小説に「ニュールンベルグの弁明」なる言葉が出てくる。一口に言えば、責任を問われると「命令に従っただけだ」と責任回避することのようだ。
 そこで、次にその直属の上官を問えば、再び「命令に従っただけだ」となり、責任は順次上の指揮命令に送られ、最後部に達する。ここでは「指示していない」、「知らなかった」の弁明になる。

 九電のやらせメールも「命令に従っただけだ」の弁明だろう。最高幹部クラスになると、やは「指示していない」、「知らなかった」という。
 そこに佐賀県知事が介入するから余計ややこしい。


飲酒運転の判決

2011-08-24 10:51:29 | Weblog
 地方自治体のほとんどは、飲酒運転をした職員を懲戒免職にする。
 ところが、免職処分を受けた職員は処分が重いと訴訟を起こしているケースが多い。その結果、処分取り消しという職員に寛大な判決になっている。

 おそらく警察官であれば訴えたとしてもそんな判決にならないだろう。しかし、警察官以外の公務員も処分を科す懲罰条例を知っているはずだ。さらに言えば、一市民(私人)である前に行政の実施者(公人)として、より倫理的、道徳的に身を律する立場にある。

 甘い判決では、一罰百戒にならない。温情判決も時と場合による。
  

原発コスト

2011-08-23 10:47:47 | Weblog
 経済産業省のエネルギー白書によると、原子力発電の単価は、他の発電方式よりも安いとされている。

 例えば、原子力発電48~62円/kwhに対し、石油の火力発電は100~173、水力発電は82~133となっている。石炭火力は比較的低いコストのようだが、これにはCO2排出による大気汚染の問題がある。

 この低コスト、クリーン・エネルギーを目玉に、脱・原発にブレーキをかける発言が経済界にもある。

 ところが、原発には建設・運用の補助金や地元に注がれる膨大な地域対策の交付金がある。これを包含すると原発は高コストになるそうだ。加えて、原発事故の賠償もある。
 原発は本当にコスト・パフォーマンスがよいのだろうか。



飲む、打つ、買う

2011-08-21 11:38:52 | Weblog
 俗に「飲む、打つ、買う」という。言うまでもなく、飲酒、博打、芸者遊びのことだ。

 若い時分、アメリカに出張するとき、上司から「飲む、打つ、買うに気をつけろ」と忠告された。バーボンを飲みすぎてヘロヘロになるな。カジノで掏ってすってんてんになるな、ストリート・ガールの誘いに乗ってメロメロになるな、ということだろうと思った。

 実は、飲むとはマリファナを喫(の)むこと。麻薬なんぞでラリってはいかんよというわけだ。これには手を出さなかった。

 打つとは銃をぶっ放すこと。実弾を込めたライフルやピストルを撃たせる射撃場がある。事故を心配したのかわからない。いつぞや釜山の射撃場で火事になり、犠牲者が出たが、アメリカは屋外の広い射撃場で心配無用だ。つまり、この忠告は無視した。

 買うは文字どおりだった。幸か不幸かストリート・ガールにお目にかかれなかった。ただ、酒場のヌードダンサーのブラやパンツの間にに何枚かチップの1ドル紙幣を挟んだ。動機の不純さでは似たような結果だったか。