本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

事務委託交付金

2011-08-20 14:13:19 | Weblog
 市の「自治会規程」により事務委託費が各自治会に交付される。その委託交付金は、均等割+世帯割+燃料費となっている。
 均等割は世帯数にかかわらず定額、世帯割は単価に広報誌配付の世帯数を乗じた額、燃料費はガソリン代の補填とする定額である。要するに、広報誌の配付事務が委託されているということ。
 ちなみに私の所属する100世帯の自治会では、約35万円/年である。

 さて、この事務委託費の交付金収入が自治会決算報告書に計上されていない。当然、支出項目にもない。
 会則には役員手当に充てるとある。広報誌を配り歩いているのだから、それでよいだろう。けれども、せっせと持ち場の世帯に配る班長(これも役員である。)に分配されていないという。となれば、自治会長のみ懐に入れていると邪推したくなる。聞けば、自治会長の職にしがみついているところもあるらしい。

 決算報告書に上げないのは、透明性に欠けるだけではなく、ヤミ所得となるだろう。そもそも、その収入は雑所得として課税申告しなければならない。

 市の尻を叩いたが、自治会連合会の顔色を見ているようで埒があかない。どこの自治会長も申し合わせてそうしているのだろう。

 来年度、自治会長に手を挙げて改善しようと思う。しかし、日頃から地域コミュニティに批判的だから、動きを察知されて、あらあらという間に自治会長が決まってしまうのではないか。

自然はやさしくない

2011-08-19 14:54:44 | Weblog
「自然は人間の作ったものにやさしくない」
 こういう文章に触れた。そのとおりだ。堤防、原発、川くだりの船など自然災害は抵抗力を無視するほどやさしくない。

 例えば、原発の場合ストレス・テストをするという。これは人間が作った装置や機械に対する安全性を求めたものだろうが、自然に対する考えが抜け落ちている。

 人災だ、想定外だという前に、やさしくないということを肝に銘ずるべきだ。


振興協議会

2011-08-18 16:49:39 | Weblog
 先ごろ、地区の振興協議会について触れた。それの続きである。

 地区住民の自治会費から自動的に吸い上げた年間収入が約4百万円、つまり、集金マシーン的組織である。
 支出の実に78%が助成金として流出する。それも毎年一定額を継続的に支出している。不正なカネのマネーロンダリングとは違うが、助成金先の使途のトレースができない言わばトンネル組織である。

 さて、その助成金にどんなものがあるか。
「公民館運営助成金」 市が設置した公民館になぜ助成するのだろう。市民が市に補助金を出すようなものだ。
「消防後援会助成金」 一体、消防後援会とはどんな組織なのか。消火機器や防災服が必要ならば、直接、消防団を支援すればよいだろう。市の消防団条例に「金品の寄贈、供応接待を受けてはならない」とある。最近、消防団員の飲酒運転が常態化しているニュースがあった。後援会は隠れ蓑ではないかという胡散臭さがある。

 ほかにも「自治会長会助成金」、「交通安全協会助成金」、「防犯防災協議会助成金」、「地区社協助成金」等々ある。

 住民集会で問題提起してみよう。むろん、市にも質問状を出すつもりだ。
 振興協議会のメンバーは旧態依然を踏襲しているだけの無能者ぞろいだろうからおたおたするだけで話になるまい。

何歳から老人扱いか

2011-08-17 11:27:18 | Weblog
 厚生労働省の発表によれば、2010年の平均寿命は女性86.39歳、男性79.64歳とある。女性は26年連続しての長寿世界一という。まことに結構。

 船橋聖一の小説に、74歳(だったと思う)で逝った父について「歳に不足はありません」と言わせている。ただし、昭和23年の作品だが、小説の時代背景は戦前だったから、その頃の寿命のことかもしれない。

 坂上弘の私小説『日々の収拾』は、昭和45年の作品で、時代背景もほぼリアル・タイムと思われる。この中で六十三か四の歳の父親を老人としている。
 一体、60歳代を老人といわなくなったのはいつごろからだろうか。

鉄道の旅の思い出

2011-08-16 12:06:03 | Weblog
 旅行用のノートのメモによると、ストックホルム16.30分発の列車に乗っている。この列車は×11号とあるが、コペンハーゲンからは391号と名称を変え、翌朝7.24分にハンブルグに着く。

 一等コンパートメントで同室になったのはひとりのアメリカ人だけ。57歳で休暇旅行中とか。マドリッドに行く途中という。2日間の鉄道の旅になるから、聞いていて気が遠くなる話だ。

 名前は「ラングステン」と言う。日本の文字ではどう書くかというので、蘭愚巣店と書いた。英語では「ロングストーン」だと笑っていたが、日本語では全然意味にならない。ただ、ことさら字画の多い字を選んだ。
 ラングステン氏はうれしそうに奥さんに出す絵葉書に同じように書いてくれと言う。
 26歳と17歳の娘と24歳の息子がいるそうだ。平均的なアメリカ人と思うが、一人旅は解せない。

 ジョニ黒を出して彼に勧めたが余り強くないらしくストロングを連発する。ハンブルグ駅についてもラングステン氏は高いびきだった。